大規模修繕工事|仕様書・数量

丹波良太

あなぶき加賀城建設 マンション修繕工事担当 丹波です。

これまでは、大規模修繕の内訳について御紹介してきました。
今回は仕様書・数量について書きたいと思います。

 

目次

  • 仕様書
  • 数量
  • 実数精算方式とは
  • 金額確定方式とは
  • まとめ

 

仕様書

仕様書とは、施工方法(工程)や材料、使用数量、グレードなどを説明する、料理で言うレシピの様なものです。
「カレー」と言っても、チキンカレーもポークカレーもカレーはカレーの様に、きちんと何のカレーでどんな物を使って、どの順序で、どの分量でといったように指定するのが仕様書です。
レシピ通りに作れば、どんな人(施工業者)が作っても基本的には同じ物が出来るはずです。
逆に、レシピがしっかりしていないと、思っていたものと異なるものが出来てしまいます。
見積依頼する前に、きちんと仕様について煮詰めておくと良いでしょう。

数量

新築工事の場合は、図面と仕様書を元に各施工会社にて積算・見積を提出します。
しかし、大規模修繕工事の場合は、改修図面が無い場合が多く、あらかじめ内訳項目・数量を指定されることが多いです。
比較も明確にする事が出来ます。
改修図面で積算する場合も稀にありますが、内訳項目・数量が見積業者(施工業者)によってバラバラになり比較が難しくなります。
あらかじめ数量指定しておくと良いでしょう。
ただし、想定数量の部分(下地補修など足場をかけないとわからない部分)が出てくると思います。
実数生産方式の部分と金額確定方式の部分とに分けると良いでしょう。

実数精算方式とは

実数精算方式とは、契約時に足場がないと数量が確定できない部分などで数量及び金額想定で契約し、足場組立完了後調査を実施して数量・金額を確定する方式です。
これにより請負金額との増減処理を行う方式です。
主に下地補修工事などの項目が対象となることが多いです。

金額確定方式とは

請負契約時との数量に差異が発生しても原則として請負契約の増減を行わない方式です。
下地補修工事以外の項目が対象となることが多いです。

まとめ

見積を施工業者から取得する時に、内容がバラバラで業者まかせにすると比較する事が出来ません。
あらかじめ、どんな施工方法・グレード(仕様)で、どんな事(内訳項目※下記過去の記事参照)をどれだけ(数量)するのかを指定しておく必要があります。
見積依頼する前に、仕様の内容を決め、数量を組合側で積算し見積を依頼すると良いでしょう。
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丹波良太

あなぶき建設工業 丹波 良太(たんば りょうた)
以前は、新築工事にたずさわり建物を建てる・作る側の人間でした。現在は、マンション大規模修繕工事の現場管理をしています。担当エリアは北部九州です。出来たマンションを直す仕事です。建物を建てた経験を今は直す事に活かせています。
好きな事は、神社めぐり。心をおちつかせたり、パワーをもらったり。
いつもお参りできるように5円玉を常備しています。

保有資格:1級建築士・1級建築施工管理技士
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