大規模修繕工事|工事内訳⑩外壁塗装

丹波良太 丹波良太

あなぶき加賀城建設 マンション修繕工事担当 丹波です。

シリーズで実際の工事内容、各工事内訳項目(どんな工事をするのか)の内容について、数回に分けてご紹介したいと思います。

今回は⑩外壁塗装について書きたいと思います。

目次

  • 外壁塗装の主な種類(上塗り材)
  • 下塗り材の試験施工
  • 上塗り材のチェックポイント!
  • ちょっとした一工夫
  • まとめ

外壁塗装の主な種類(上塗り材)

価格・耐用年数などの総合評価として★の数で分かりやすいように表記します。

アクリル塗料★
特徴:価格が安い。耐用年数が短い。新築時にこの塗装をしていることが多い。大規模修繕では使用することが無い。保証年数:1~3年(メーカー・地域による)

ウレタン塗料★★
特徴:価格が安い。耐用年数が短い。新築時にこの塗装をしていることが多い。10年以上前に大規模修繕で使用していた。現在は大規模修繕でほとんど使用されていない。保証年数:3~5年(メーカー・地域による)

シリコン塗料★★★
特徴:汚れが付きにくい。耐用年数が長い。大規模修繕のサイクル周期に耐用年数が近い為、シリコン塗料が主流になっています。保証年数:5~7年(メーカー・地域による)

フッ素塗料★★★★
特徴:価格が高い。汚れが付きにくい。耐用年数が長い。粒子が細かい為、次回の修繕時に上塗りできないことがある。(剥がれる恐れがある。)大規模修繕ではほとんど使用されていない。保証年数:7~10年(メーカー・地域による)

大規模修繕が10年~13年周期で施工することが多く、耐用年数や次回の施工が容易なこともあり、最近はシリコン塗料が主流になってきました。
シリコン塗料の中でも耐久・低汚染型と超耐久・超低汚染型など色々な種類・メーカーがあるので事前に調べておくと良いでしょう。

下塗り材の試験施工

下塗り材の役割

①微細なひび割れに追従してひび割れにくくする。
②下地補修跡を目立ちにくくする。
③旧塗装との付着を良くする。

下塗り材の施工上・品質管理上重要なポイント!

下塗り材で重要になってくるのが水分量です!
下塗り材は水を加えて使用するのですが、水分量が多かったり少なかったりすると、見た目も仕上がりもバラバラになります。
水の量によって塗布量も変わってきます。メーカーで1㎡あたりの基準塗布量があるので下回らないようにしなければいけません。
以上の事を確認するために試験施工を現場で実施します。(写真参照)
試験施工をしている場合は、是非、肌で触って違いを確認すると良いでしょう。

上塗り材のチェックポイント!

上塗り材は通常2回塗りで仕上がりになります。
これを1回で塗る業者もいると聞きます。
作業工程が少なくなるからです。(人工が半分で済む)これは手抜き工事です。
過度な値引きなど価格交渉をしすぎるとこういった所で手を抜く業者も出てきやすくなるでしょう。
そこでちゃんと2回塗っているか確認する方法として、色替えをするとよいです。
1回目・2回目の色を若干替えると1回目なのか2回目なのか一目でわかります。(写真参照)
ただし、色を替え過ぎると上塗りが色あせてきたときに下塗りが出てくることもあるので、出来るだけ同じような色がおすすめです。

メーカーや種類によっては、1回目と2回目の材料自体を変えて販売しているところもあります。
その場合、出荷証明で規定量を使用しているかの確認ができ、より質の高い管理ができます。
この様なメーカー・種類を指定するのも良いでしょう。

ちょっとした一工夫

天井照明など、壁や天井についているもので浮かして塗装できるような物は浮かして塗装してもらうと良いでしょう。
照明器具の取替後に浮かして塗装をしていない場合、旧塗装面がはっきり出て来て不細工になります。
脱着費用は掛かりますが、見積段階で依頼しておくと良いでしょう。

まとめ

大規模修繕において、外壁塗装の主流はシリコン塗料が主流です。
シリコン塗料の中でもグレードがあるので地域環境にあった物を選定すると良いでしょう。
施工のチェックポイントは下塗りが水分量!上塗りは色替え!になります。
施工・品質管理が出来ているか確認すると良いでしょう。

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丹波良太

丹波良太

あなぶき加賀城建設 丹波 良太(たんば りょうた)
以前は、新築工事にたずさわり建物を建てる・作る側の人間でした。現在は、マンション大規模修繕工事の現場管理をしています。担当エリアは北部九州です。出来たマンションを直す仕事です。建物を建てた経験を今は直す事に活かせています。
好きな事は、神社めぐり。心をおちつかせたり、パワーをもらったり。
いつもお参りできるように5円玉を常備しています。

保有資格:1級建築士・1級建築施工管理技士
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