大規模修繕工事|業者選定業務(見積取得編)

丹波良太

あなぶき加賀城建設 マンション修繕工事担当 丹波です。

これまで、「事前に準備しておきたい〇〇、建物調査診断、改修設計業務、仕様・数量、工事内訳項目(どんな工事をするのか)、他」について御紹介してきました。
実は、今回ご紹介する業者選定業務までがコンサルタント業務になります。
前回は公募についてでした。
公募にて見積依頼する業者が決まり、いよいよ見積を取得する段階です。
今回は、業者選定業務の見積取得について書きたいと思います。

目次

  • 見積資料
  • 現場説明会
  • 質疑応答
  • 見積開封
  • まとめ

 

 

見積資料

見積をしてもらうには資料がいります。

見積依頼時の資料例

①見積要項書

・工事名称
・工事場所
・発注者
・建物概要
・工事種目
・工事期間
・現場説明会の案内
・支払方法(実は支払条件って大事 参照)

②質疑応答書・③仕様書・④改修図面・⑤内訳書・⑥竣工図などが事前に配付されます。

ここで以前、数量・仕様書ご紹介した様に、仕様書・内訳書を指定することで他社と比較しやすくなるでしょう。

現場説明会

見積をするには、現場を見てもらう必要があります。
事前に配付した資料をもとにマンションを見てもらい、仮設計画の検討や、見積内容の確認をしてもらいます。
現場説明会は、業者ごとに時間帯を分けるか、一緒にまとめてする場合があります。
業者ごとにするとマンションに来る業者ごとの時間がかかりますが、一緒にすると競争会社がどこかわかってしまう恐れがあります。

(現場説明会の様子)

質疑応答

現場説明会で現地を確認した後、各業者ごとに質疑応答の時間を与える必要があります。
内訳書の内容や、仕様書など見積をする上で認識を一緒にしてもらうために、疑問点などを出し切った上で見積してもらう事が大事です。
また、複数社からの質疑回答を全ての会社へ回答する事で、内訳書の修正箇所を統一する事ができます。(※下写真参照)
質疑受付から回答まで一週間程度あると良いでしょう。
回答から見積提出までは二週間程度あると良いでしょう。

質疑応答の実例

見積開封

いよいよ見積開封になります。
公平性を保つため、封筒は厳封印を押したもので提出してもらい、管理組合の皆さんの前で確認していくと良いでしょう。
ただし、内容が同じ物か確認する必要が有ります。
コンサルティング依頼先に確認してもらうと良いでしょう。

まとめ

見積資料の内容を事前に検討し、同じ内容の仕様書・内訳明細で見積をもらうことで比較検討しやすくなるでしょう。
また、見積内容が依頼した内容と合っているか確認する事が大事です。
確認作業に時間をかけると良いでしょう。

これまでのブログタイトル!
リンクしていますのでクリックしてみてください。

事前に準備しておきたい外壁タイル
事前に準備しておきたい代替駐車場
事前に決めておきたい乾燥機のルール
施工時期はいつがいいの?
実は支払条件って大事

①共通仮設工事
②直接仮設工事
③下地補修工事(塗装下地編)
④下地補修工事(タイル編)
⑤シーリング工事
⑥防水工事(アスファルト防水編)
⑦防水工事(塩ビシート防水編)
⑧防水工事(ウレタン防水編)
⑨防水工事(共用廊下・バルコニー・階段編
⑩外壁塗装工事
⑪鉄部塗装工事
⑫その他工事(玄関扉取替工事編)
⑬その他工事(共用照明LED取替編)

⑭その他工事(金物編)

仕様書・数量
建物調査診断
業者選定業務(改修設計編)

業者選定業務(公募編)
業者選定業務(ヒアリング編)

塗装体験会

 

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丹波良太

あなぶき建設工業 丹波 良太(たんば りょうた)
以前は、新築工事にたずさわり建物を建てる・作る側の人間でした。現在は、マンション大規模修繕工事の現場管理をしています。担当エリアは北部九州です。出来たマンションを直す仕事です。建物を建てた経験を今は直す事に活かせています。
好きな事は、神社めぐり。心をおちつかせたり、パワーをもらったり。
いつもお参りできるように5円玉を常備しています。

保有資格:1級建築士・1級建築施工管理技士
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