あなぶき加賀城建設 マンション修繕工事担当 丹波です。
これまで、「事前に準備しておきたい〇〇、建物調査診断、仕様・数量、工事内訳項目(どんな工事をするのか)、他」について御紹介してきました。
実は、今回ご紹介する改修設計業務・業者選定業務までがコンサルタント業務になります。
今回は、改修設計について書きたいと思います。
目次
- 改修設計とは
- 改修設計の流れ
- 改修設計の依頼先(責任施工方式・設計監理方式)
- まとめ
改修設計とは
前回の建物調査診断は、人間で言う健康診断でした。
改修設計は、その診断結果を元にどのように治療をしていくか検討することです。
改修設計の流れ
管理組合と打合せして、進めていく内容は次の①~⑤になります。
①修繕範囲・仕様を決める
劣化診断結果より範囲・材料の耐久性より 仕様を決める。
②予算を検討する
基本修繕計画(フルスペック)から設計内訳書を変更し、どこまで可能なのかを検討する。
修繕範囲・仕様の予算から仕分け一覧表よりコンセプトを設定し決定します。
③改良について検討する
改良のアンケートや建物調査診断時のアンケートから要望を聞き、実施するしないを決める。
④改修設計図書の作成
①~③を検討して内訳書・仕様書(見積条件書)・図面を作成し、同条件での施工者募集の準備をします。
(責任施工の場合は、自社の内訳内容を管理組合と確認する作業になります。)
⑤みなさまに知らせる
工事範囲と予算の説明会実施します。総会にて予算承認を皆様から頂く。
(責任施工の場合は、施工会社の承認も含めて総会承認を頂くことになります。)
以上の内容を、建物調査診断から最短でも4ヶ月程度かけて決定していく必要があります。
ここで、どれだけみなさんが納得のいく内容にできるかが大規模修繕が成功するか否かになるといっても良いでしょう。
また、⑤みなさまに知らせる事が重要です。
居住者全員が工事の内容を把握し、予算も知ったうえで工事に進んでいくと良いでしょう。
改修設計の依頼先(責任施工方式・設計監理方式)
では誰に改修設計を頼むのか?決める必要があります。
建物調査診断と同じで、責任施工方式の場合は大規模修繕施工会社に、設計監理方式の場合は設計事務所にお願いすることになります。
どちらの方式も特徴・注意点があります。
責任施工方式・設計監理方式について詳しくは「マンション大規模修繕工事を成功させる4つのステップ|ステップ2.計画」をご覧ください。
まとめ
改修設計は、料理でいうレシピを作るようなものです。
組合員全員が納得のいくレシピを作れれば、あとは出来上がるのをまつのみ。
よほど下手な料理人(施工会社)でなければ、良いものが出来るでしょう。
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⑦防水工事(塩ビシート防水編)
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仕様書・数量
建物調査診断
業者選定業務(公募編)
業者選定業務(見積取得編)
丹波良太
以前は、新築工事にたずさわり建物を建てる・作る側の人間でした。現在は、マンション大規模修繕工事の現場管理をしています。担当エリアは北部九州です。出来たマンションを直す仕事です。建物を建てた経験を今は直す事に活かせています。
好きな事は、神社めぐり。心をおちつかせたり、パワーをもらったり。
いつもお参りできるように5円玉を常備しています。
保有資格:1級建築士・1級建築施工管理技士
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