あなぶき加賀城建設 マンション修繕工事担当 丹波です。
これまでは、大規模修繕工事前に事前検討が必要な事についてブログを書いてきました。
今回からは、実際の工事内容、各工事内訳項目(どんな工事をするのか)の内容について、数回に分けてご紹介したいと思います。
第1回目は①共通仮設についてです。
目次
- 大規模修繕工事で言う共通仮設とは
- 大規模修繕工事で言う共通仮設にはどのようなものがある?
- 大規模修繕工事の共通仮設できめておかなければいけないこと。(電気・水道・喫煙所の場所)
- まとめ
共通仮設とは
簡単に言うと、仮設足場を除く工事期間中に必要になる仮設設備などのことを言います。
共通仮設にはどのようなものがある?
具体的には、現場事務所・作業員詰所(休憩所)・資材用倉庫・仮設トイレ(大規模修繕の場合は、臭いなどの問題から水洗とすることが多いです。水洗と指定すると良いでしょう。)・産廃処分費・工事用水道・工事用電気・居住者用乾燥機などがあります。
間接的に工事に必要になるものが、共通仮設であることが分かると思います。
大規模修繕工事の共通仮設できめておかなければいけないこと。(仮設電気・仮設水道・喫煙所の場所)
仮設電気・仮設水道
電気については、工事用の電気を別に引き込んで使用するのか、共用分電盤から分岐させて使用するのか。
電気代金は誰が支払うのか。施工業者なのか、組合負担なのか。といった決め事が必要になります。
水道についても同じです。
電気代・水道代については、施行者負担とすると実際に必要な費用よりも多く見積もります。
なぜ施工業者が多く見積もるかというと、電気代・水道代でどのくらいかかるのか不透明だからです。
いくらかかるかわからないので、費用を多くみてしまいがちになります。
なので、実費組合負担とした方が良いでしょう。
引込についても、電気・水道共、引込費用が掛ります。共用部分からの分岐の方が割安となる為、共用部からの分岐をお勧めします。
喫煙場所
最近、社会的にも禁煙・分煙が当たり前になってきています。
工事現場はどうかというと、まだまだ完全禁煙とまではなっていないのが現状です。
どうしても敷地内で喫煙場所を確保する必要があります。
事前に、生活に支障のない喫煙場所を指定しておくとよいでしょう。
まとめ
共通仮設とは、仮設足場を除く工事期間中に必要になる仮設のことです。
仮設電気・水道など、事前に負担はどうするのかなど、決めておく必要があります。
また、乾燥機や居住者不要物処分用産廃処分費、植栽置場など、工事に含んでおきたい項目を追加すると良いでしょう。
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事前に決めておきたい乾燥機のルール
施工時期はいつがいいの?
実は支払条件って大事
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丹波良太
以前は、新築工事にたずさわり建物を建てる・作る側の人間でした。現在は、マンション大規模修繕工事の現場管理をしています。担当エリアは北部九州です。出来たマンションを直す仕事です。建物を建てた経験を今は直す事に活かせています。
好きな事は、神社めぐり。心をおちつかせたり、パワーをもらったり。
いつもお参りできるように5円玉を常備しています。
保有資格:1級建築士・1級建築施工管理技士
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