あなぶきハウジングサービスの北原です。
前回までは、マンション管理員とお客様の心温まるエピソード、お手紙を紹介してきました。
その内容についてはこちらをクリックして頂ければご覧いただけます。
マンション管理会社に届いたこころ温まるお話
⇒ https://anabuki-m.jp/information/residents/22334/
お客様からの感謝の声マンション管理員にとっての原動力
⇒ https://anabuki-m.jp/group/cs/22814/
今回は、管理会社でマンション管理を担当する社員(フロント社員)が感じたいい話をお届けします。
目次
- ♥きーこちゃんのお話
- ♥まとめ
♥きーこちゃんのお話
ある日曜日のこと、理事長から携帯に電話があり、
「マンションの駐車場で黄色いカナリアを保護したんだけど、たぶんマンション内に飼い主さんがいると思うから、保護していること掲示しておくね」とのことでした。
私は、お礼を言い、明日管理室でお預かりしますねと、伝えました。
翌日の月曜日、マンションに行くと、その掲示を見てびっくり!すごく可愛らしいカナリアの絵の横に「今○○号室で保護されているよ、早く迎えに来て!ちゅんちゅん」と書いてありました。素晴らしい・・・
その後、カナリアを預かりました。
当然理事長は鳥かごなど持っているはずもなく、お手製の鳥かご、洗濯物用カゴを改造されたもので、止まり木も作られてました。
でも、飼い主は一向に現れず、私も何人かの方に声を掛けましたが、結局その日は分からずじまいでした。その間エサは理事長が準備してくれた、キャベツを食べてました。
翌日、朝から、とりあえず餌が必要と思い、少し離れたペットショップに行き、カナリアのエサの購入と、事情を話したところ、なんと!黄色いインコが逃げたとの連絡が入っているとのことでした(この時点でカナリアではなくインコであると気づきました・・・)。すぐに店主はその方へ連絡を取ってくれて、すぐに迎えに行きますとのことです。
また、その店主は、昨日からキャベツだけではダメ、すぐにこの餌を与えてあげて、、と、また、お代はいらないといいました。私はそれに遠慮なく甘えることとし、すぐにマンションに帰って餌を与えました。私の手の上でおいしそうに餌をついばむ姿を今でも覚えております。
その後しばらくして、飼い主さんが現れました。
飼い主さんは若い女性の方で、もう会えないかと思った、と大泣きしながらの再開でした。名前はきーこちゃんとのことです。
きーこちゃんも大喜びで管理員室内をバタバタと飛んで、最後は管理員さんの頭上に止まってました。きーこちゃんもお礼を言いたかったのでしょうか。
何はともあれ、再会できてほんとによかったです。
余談ですが、その後飼い主さんは理事長と、管理員さんと、私(管理会社)にそれぞれお礼のお手紙とお菓子をご持参されました。私は遠慮なく美味しくいただきました。
また、理事長作成の掲示を是非頂きたいと理事長にお願いされ持って帰られました。
♥まとめ
いかがでしたか。この管理担当社員は、心優しい理事長さんの「インコ」「インコの飼い主さん」に対する思いに触れ自分には何ができるかと考え、行動したわけです。
その結果、偶然「インコ」と「インコの飼い主さん」を結び付け、みんながハッピィな気持ちにつながったのでしょう。
このような行動は、管理組合さんとの契約の本来業務ではありません。会社としても「よくやった」という評価には直結しないかもしれません。
ただ、この社員はお客様、関連の係った方(飼い主さん)との感謝に接することとなり、気持ちよくあるいは、気分よく次の仕事に取り組むきかっけとなったことでしょう。この連続が、社員の感性を育み、引いては管理会社の強みとなっていくのではないでしょうか。
北原浩二
あなぶきグループ入社一筋。戸建住宅販売・不動産売買仲介・ホテルフロント・ 賃貸仲介・分譲マンション管理・コールセンターの仕事を経験した後、現在はグループ全社のCS推進、ISO認証維持を担当する部署(CS推進室)に所属しています。特にISO認証維持については、品質・環境・情報セキュリティ各分野で社員教育・指導も担当しています。
昨年より、グループが経営する専門学校の不動産ビジネス課で教壇にもたっています。
保有資格:マンション管理士
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