マンション購入者必見!チラシや販売資料からわかること!

大墨康平

こんにちは。あなぶきハウジングサービスの大墨です。

皆様が日ごろよく目にする、マンションの広告チラシ販売図面。今回はそこから読み取ることができる不動産情報についてご紹介します!
皆様が知っていることも多いかと思いますが、意外と知らないこともあるかと思いますので、是非マンションの購入をご検討の方、お知り合いが物件探しをしておられる方はご一読いただき共有いただけますと幸いです。

まずは実際に我々が作成・使用している広告チラシや販売図面をご覧ください。
※今回の画像の詳細内容(数字等)は仮定で作成したものです。


 ↑(上側)チラシ ↓(下側)販売図面

情報保護のため、質素な感じに仕上がっているかも知れません…チラシの中でも特に「物件概要」と記載の部分、販売図面であれば右半分の部分にいろいろ情報が掲載されており、これらはネット広告でも同じように確認できるかと思います。

しっかりとご購入をご検討いただくため、これらの情報から読み取れることをお話させていただきます。

販売図面をもとに抜粋して順を追ってお話していきます。

 

・価格表示

さて上から順に、マンション名→価格と続きますが、この価格欄に小さな文字で「非課税」表示があります。これは売主が個人の消費者であることを示しています。広告をしているのは不動産業者であることがほとんどですが、あくまで売主よりご依頼を受けて、活動している「仲介業」になります。消費者個人が売主の場合には税金はかかりませんので、ここでは「非課税」表示となっているのです。当然、売主が法人ということもありますので、その際は「税込」の表示となります。この場合、表示価格はその名の通り税込価格ですので、表示価格からさらに税金がかかることはありませんので、ご注意ください。

・交通表示

価格欄から右に行くと、交通表示欄がありますが、ここでは本マンションから最寄り駅に行くまでの方法が記載されています。ここでは私の営業エリアである姫路駅を最寄りとし、徒歩での分数を記載いたしました。ご存じの方も多いかもしれませんが、この徒歩の分数表示には基準があり、「徒歩1分で80m進む」という計算で算出することが決まっています。そのため本物件から駅までの距離は、おおよそ800mであるということがわかります。これは歩く人それぞれのスピードや信号等、さまざま要因に左右されますので、一度実際に歩いてみるのもポイントですね。

・専有面積

こちらに記載の面積がお部屋の広さを示しているものになります。基本的にチラシ等に記載のある面積は「壁芯」計算によって算出されたものになり、壁の中(厚さ)の中心線を基準に囲まれた面積を床面積とする計算方法です。これに対し、「内法」計算という、壁より内側の面積を床面積とする計算方法もあり、登記簿謄本などに記載されている面積は内法方法で算出された数字となっています。

・アルコーブ

まれにお部屋をご内覧いただいているお客様より「アルコーブ」って何ですかとご質問をいただくことがあります。マンションにお住まいの皆様はご存じかと思いますが、玄関と共用廊下の間にあるちょっとしたスペース/くぼみのことを言います。マンションの場合、このスペースは共用部分として扱われており、専有部分所有者が個人的にいろいろな目的で使用することが難しいこととなっています。アルコーブについては、マンションの規約によって使用方法がさまざまであり、あるマンションではアルコーブを専用使用部分とし、その専有部分所有者が周囲に迷惑をかけない程度で、使用を認めているところもあるようです。私のこれまでの経験上で言いますと、玄関側洋室に設置するエアコンの室外機置場として使用されている場面をよく見かけます。ご購入を検討しているマンションがどのような対応をとっているのか特に確認しておいた方がよい項目であると思います。

・ペット飼育

現在、ペットと一緒に暮らしている家庭がとても多くなっているように感じ、中古マンションをお探しの方で、「ペット飼育可能なマンション」をメイン条件としてご検討いただいている方も多くいらっしゃいます。そこでペット飼育は可能だけれども、「規約による制限があり」となっているチラシも多く見ることがあります。これはそのままの意味で、そのマンションの管理規約に飼育頭数ペットの大きさなどの制限が記載されていますので、ペットとの暮らしをご検討の方は、事前もしくは内覧時にその制限についてご確認いただくことがとても重要です。

・用途地域

用途地域とは指定エリアの土地の用途に制限をかけたものになり、
・第一種低層住居専用地域
・第二種低層住居専用地域
・田園住居地域
・第一種中高層住居専用地域
・第二種中高層住居専用地域
・第一種住居地域
・第二種住所地域
・準住居地域
・近隣商業地域
・商業地域
・準工業地域
・工業地域
・工業専用地域
以上の13種類もの地域が設定されています。これらの用途地域に指定されるとその用途地域の発展方針に沿った建物や施設しか建てることができないこととなり、地方自治体の発展計画に従って街づくりを実施することが可能です。そのため、自身が検討しているマンションがどの用途地域に位置し、その地域にはどんな建物・施設ができる可能性があることを検討しておくことで、周辺環境の変化にも戸惑うことなく暮らしていくことが可能となります。

・管理形態

今回の参考事例では管理形態が「全部委託」という記載があります。これはマンション管理組合が弊社のようなマンション管理会社へ管理業務のすべを委託している形態を言います。ほかには、「一部委託」や「自主管理」といった管理形態が存在します。これらの意味は漢字の通り、「全部委託」はマンションの管理に関する業務のすべてを管理会社に委託している形態、「一部委託」は一部の業務を委託している形態、「自主管理」は組合員(所有者)の皆さんで管理運営を行う形態です。

・駐車場

物件探しをしておられる方々とお話をさせていただく中で、この駐車場は特に関心が高いところであると感じます。マンションの場合、駐車場は原則マンション共用部分という扱いになりますので、多くは管理組合との使用契約(別の言い方をするならば賃貸借契約)に基づいた駐車場となっています。つまりは月額料金を支払いながら使用することになり、マンション敷地内の駐車場ですが、月極駐車場と同様の使用方法となります。ちなみに料金についてはマンション周辺の相場を考慮し決められることが多いです。この場合、新所有者(買主)が旧所有者(売主)の使用区画をそのまま使用するということがマンションの規約によっては不可能となっているところがありますので、売主が売却時使用している区画があるからといって絶対に購入時にその区画がついているとは限りませんので、大変注意が必要です。さらに最近では機械式駐車場があるマンションも多く、その場合は特にご自身の車のサイズが合うかどうかにも気を付けながら、ご内覧ください!
ごく稀に、分譲駐車場、つまり決まった所有者しか使用できない駐車場区画がありますが、そのお部屋の売買には駐車場もセットでついてきますので、安心して購入することが可能です。その分販売価格も他のお部屋より高くなっていたりしますが…。

・まとめ

さて今回はチラシや販売図面から読み取ることができる情報についてお話させていただきました。いまや物件探しがネット広告でできる時代ですので、掲載された情報から事前に少しでも多くのことが分かれば、どのようなところに注目して内覧するのが自身にとって大事なのか、どのような質問をしようかなどの準備をしてから、物件探しに臨むことができます。そうすれば物件探しも面白くなり、ご自身の条件に合った物件に出会え、ご納得してご購入していただけることと思います!

 

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大墨康平

あなぶきハウジングサービス 西日本不動産事業部 関西営業所
大墨 康平(おおすみ こうへい)

兵庫県出身 2021年新卒入社
西日本不動産事業部で、兵庫県の姫路市を中心に中古物件の売買仲介に携わっております。
不動産業界で働き、たくさんの方と関わってきた中で学んだ、又は経験した出来事から、皆様のお役に立てるような情報を発信できるよう、頑張って参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。


保有資格:宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
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