マンション役員の方必見!マンションの植栽管理の3つのポイント

北林真一 北林真一

今回は、マンションにおける植栽管理の3つのポイントについてお話します。

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目次

  • マンションにとっての植栽とは
  • 植栽のリスク管理
  • 植栽の景観管理
  • 植栽のコスト管理
  • まとめ

※この記事は2016年3月31日に公開したものを一部修正し、2017年5月12日に再公開しています。

マンションにとっての植栽とは

本題に入る前に、通常総会の場面を思い出してみましょう。

管理費会計の収支決算報告の中で、
電気料金○○円、水道料金○○円、植栽剪定費○○円など、項目別の費用について淡々と説明があります。

植栽剪定業者の対応や植栽剪定費に目を向けがちですが、マンションのイメージアップ、資産価値の増加、また、暮らしの快適性、コミュニティ形成の観点から植栽剪定費を議論する必要もあります。

植栽のリスク管理

植栽のリスク管理として、危険予防があります。つまり、害虫対策、治安対策、クレーム対策等があります。マンションの敷地にある植栽で、こんな悩みを経験したことありませんか?植物の病気、病害虫、蜂の巣、鳥害、枝が隣家に伸びる、電線に引っかかる、建物にあたる、列植繁茂で通行人にあたる、植栽繁茂で見通しが悪くなり犯罪につながる、雑草が生えて不衛生、台風で倒木の可能性がある、2階バルコニーまで植栽が伸びて日陰になる、ケヤキなどの高木でアスファルトが割れる、夏場の水やり不足で木が枯れる・・・など。庭木は手入れをしないと、生長して大きくなりすぎ、他のものを圧倒してしまいます。植栽のリスク管理も考えて、管理スケジュールを立てましょう。

植栽の景観管理

植栽の景観管理として、環境美化があります。つまり、整理された住環境、癒しの空間作りです。植栽管理は、マンションにお住いの方々のより良い環境と生活空間を確保し、中・長期的な視点を持って樹木などを診断、管理をしていくことが大切です。
環境美化にあたり、樹木剪定の3つの目的について考えてみましょう。

鑑賞と美観を目的とする剪定、整姿

樹体のある部分を適切に剪除することにより、その美しい樹形を保ちます。

樹形を整える「透かし剪定」、不用枝・下枝の「支障枝剪定」、大きくなりすぎた樹木を小さくする「縮小する剪定」、樹形を変えたい場合に一度強く切って変える「作り変え剪定」などがあります。

生育を目的とする剪定

適切な剪定は、発芽、発根を促し、または樹体は強固になります。

植栽コンセプトの実現

マンションの植栽コンセプト(設計意図)と現状を理解し、植栽エリアの目的・景観・暮らしやすさの視点から課題を抽出し、改善します。例えば、無題

植栽のコスト管理

植栽のコスト管理として、費用削減があります。つまり、作業効率、適正な管理回数と費用についての検討です。コスト管理の前に、具体的な作業を理解しておきましょう。

剪定時期について

適期以外に剪定を行うと樹木に対する負担が大きくなります。場合によっては、樹勢が弱まり、枯れ死することもあります。また、花木等は開花後すぐに剪定します。翌年の発芽を作る時期は樹種によって異なります。剪定時期を間違えると花をつけないこともあります。

除草について

雑草が成長すると除草の手間もかかり効率が悪くなり、害虫が発生する要因にもなります。樹木の生育に欠かせない養分や水分の吸収を促進するため、早めの除草を行います。

施肥について

元肥(寒肥)は、その樹木の生長に必要とされる年間養分を樹木の休眠期に施します。追肥は、生長維持、生育状態が悪化しているもの、または悪化しつつあるものに施します。開花、結実後の樹勢回復のために施す追肥は、根の活動が盛んな時期に行います。

消毒について

新芽が伸びる頃や梅雨明けの気温が上昇する時期に害虫が活発になります。その頃に予防も兼ね早めに消毒をします。また、病気にかかる恐れもあるので、冬場に殺菌剤を散布し早めに防除することも一つの方法です。基本的に広範囲な薬剤散布等でなければ、年間管理契約の範囲内の作業として実施します。

灌水について

夏場の乾燥の日が続く場合、灌水作業を行います。朝夕の涼しい時間帯に散水します。植栽管理の予算は、毎年決まった項目(剪定・除草など)を消化するだけでなく、植栽の生育に伴い、優先順位をつけながら、必要な改善工事をすることも大事です。植物の品種により、管理の適期や回数は異なりますが、なるべく多くの作業が重なる月に計画することで、効率的な管理を行うことができます。植栽は生きていますので、状態は変化します。特に生育が悪い場合は、剪定費用を削減して土壌改善費に充てるなど、実質コストアップなしでの改善も可能で、より良い状態にするための改善費用を捻出します。場合によっては、既存樹木の伐採抜根といった大掛かりで多額の費用負担を伴う決断に迫られることもあります。

まとめ

マンションの豊かな緑地は、環境性能として、マンションの資産価値に好影響を及ぼします。新たに庭を造り、樹々がその場になじみ、見る人の心を和ませる景観として落ち着くには、最低5年から7年かかるといわれています。今回は、マンションにおける植栽管理のポイントを3つにまとめてみました。詳しくは、専門家の意見等を参考にし、マンションの資産価値を高めるため、コストバランスを考えた植栽計画を立ててみましょう。

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北林真一

北林真一

あなぶきハウジングサービス 北林 真一(きたばやし しんいち)
大学卒業後、一貫して不動産業界に従事してきました。
皆さまの大事なお住まい(マンション)のことは私にお任せください。
【得意分野】・合意形成の進め方 ・大規模修繕工事
【モットー】謙虚であれ、誠実であれ
【特技】日本酒と音楽(邦楽除く)は少しだけ詳しいです。
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