こんにちは。あなぶき社宅サービスの松井です。
弊社は、企業様が保有される社員寮や研修センター、保養所などの福利厚生施設の管理運営、また、そうした施設での食事の提供(給食業務)等、様々なサービスを提供している会社です。
さて、今回は、災害時にも活用できる「お料理レシピ」をご紹介させていただきます。ポイントは、備蓄・省力+工夫です。
災害準備できていますか?
今年は東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)から10年を迎えます。大自然の脅威は、現在も多くの方々の記憶に刻まれていることと思います。
その後も、熊本地震や北海道地震、西日本豪雨など自然災害は毎年後を絶ちません。そんな災害大国ともいわれる日本において、災害への備えは必要不可欠といっても過言ではないでしょう。
また、物資不足はもちろん、電気・水道・ガス等のライフラインも断たれる中での柔軟な対応が心身ともに健康に避難生活を送れるかを左右します。
復旧の目安として、電気は1週間、水道は3週間、ガスに至っては1か月ほど時間がかかると予想されています。災害支援物資の到着も3日は見込めないと言われているため、ある程度の備蓄が必要です。さらに、衛生環境も決して良いとは言えない状況の中で、限られた備品を使って調理せざるを得ません。
“食”の備蓄と調理のポイント
そこで、今回は、災害時のQOL(Quality of Life=生活の質)を、少しでも上げられるよう、「食」という観点から備蓄と調理のポイントを3つのステップでご紹介します。手順も掲載していますのでぜひ参考にしてみてください。
ステップ1「ローリングストック」でまずは備蓄!
災害時用の保存食を備蓄しているご家庭も多いかと思いますが、いざという時に消費期限が切れている、美味しくなさそう、食べ方が分からない…など不安を抱えている方も少なくないかと思います。そんな方におすすめしたいのが、「ローリングストック」という方法です。これは普段から少し多めに食材や加工品を購入し、日常生活で消費しながら備蓄するため、いざという時も使い慣れた食品で対応できます。古いものから使用し、使った分を補充することがポイントです。食品に限らず、日用品などにも適用できます。ローリングストックに適した食材は以下のようなものです。
・缶詰類
(ツナなどの水産缶詰・果実缶詰など)
・乾物
(海藻類・切り干し大根・高野豆腐など)
・常温で長期保存可能な野菜や果物
(魚肉ソーセージ・玉ねぎ・じゃがいも・にんじん・アボカド・バナナなど)
・お菓子やおつまみ
最近では加工や保存の技術が進み、多種多様ですのでぜひチェックしてみてください!
また、カセットコンロやラップ、ポリ袋なども備えておくと便利です。
ステップ2 かしこく調理を省力化!
調理器具をポリ袋で代用したりキッチンバサミを使用(空中調理)することで簡単かつ災害時でも衛生的に調理することができます。調理器具を洗う手間も省けるので災害時だけでなく普段から活用できる方法です。
▲包丁・まな板を使わずに切る
▲ ボウルを使わずに混ぜる
▲食器をラップで覆う
ステップ3 Let’s「パッククッキング」!
パッククッキングとは「真空調理」を家庭用にアレンジしたもので、食材をポリ袋に入れ、加熱する調理法です。きれいな水が不足しがちな災害時に役立ちます。
パッククッキングのメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
・少ない水・調味料で調理可能
・1つの鍋で複数の料理を一度に作れる
・1人分など個別対応ができる
・鍋が汚れないので洗わなくて良い(後片付けが簡単)
・袋に材料・調味料を入れ、まとめて湯がくだけ
㌽ ポリ袋の空気をよく抜いてから結ぶ
㌽ 鍋底にポリ袋が触れないようにお皿を敷く
今回は省力化レシピとしてじゃがりこポテトサラダ、パッククッキングでチーズリゾット、トマトジュースを活用したスープ、鯖缶のアヒージョ風煮込みを作りました。
▼チーズリゾット
材 料(一人分) | 作り方 |
精白米・・・・・・・50g 水・・・・・・・・・150g 玉ねぎ・・・・・・・20g マッシュルーム・・・10g コンソメ・・・・・・2g 塩・こしょう・・・・適量 粉チーズ・・・・・・5g ドライパセリ・・・・適量 |
① 分量の食品をポリ袋に入れ、空気を抜きながら袋の上の方を結ぶ。
② 沸騰した湯に入れ30分煮る。 ③ 盛り付け、粉チーズとドライパセリをふる。 |
▼鯖缶のアヒージョ風煮込み
材 料(一人分) | 作り方 |
鯖水煮缶・・・・・・100g(1缶) にんにく・・・・・・10g オリーブオイル・・・10g 赤唐辛子・・・・・・1g |
① 分量の食品をポリ袋に入れ、空気を抜きながら袋の上の方を結ぶ。
② 沸騰した湯に入れ30分煮る。 |
▼じゃがりこポテトサラダ
材 料(一人分) | 作り方 |
じゃがりこ・・・・・60g(1個) コーン缶・・・・・・20g ツナ缶・・・・・・・20g マヨネーズ・・・・・10g 塩・こしょう・・・・適量 |
① じゃがりこのカップを半分ほど開け、湯を注ぎ蒸らす。
② コーン、ツナ缶を入れ、よく混ぜる。 ③ 調味料で味を整える。 |
▼トマトスープ
材 料(一人分) | 作り方 |
トマトジュース・・・100g 水・・・・・・・・・100g マカロニ・・・・・・5g 玉ねぎ・・・・・・・10g にんじん・・・・・・10g カルパス・・・・・・5g コンソメ・・・・・・2g 塩・こしょう・・・・適量 |
① 分量の食品をポリ袋に入れ、空気を抜きながら袋の上の方を結ぶ。
※ にんじん、玉ねぎはみじん切りにする ② 沸騰した湯に入れ30分煮る。 |
完成品がこちらです。
まとめ
食の面から災害と向き合い、心も体も疲弊する災害時こそ、ほっこりできるように備えようと思います。みなさんもぜひ普段からローリングストック、省力化クッキングを取り入れてみてくださいね。
今回は、災害時にも活用できる「かんたん調理」について紹介いたしました。
自然災害は、いつ来るかわかりませんが、“備えあれば憂いなし”ですね。
弊社は、創業50有余年、企業様が保有される寮や社宅など社員の皆様の住居施設を中心に施設の管理や給食の提供を行ってまいりました。永年培ってきたノウハウ、経験と実績に加えて、“あなぶきグループの総合力”を活かしたサービスの提供に努めております。あなぶきグループだからこそ、お届けできることを常に考えて、お客様の施設に関する様々なお困り事を一緒になって解決してまいりたいと思っております。
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松井一三
あなぶき社宅サービスは、企業様が保有される社員寮・社宅・保養所などの運営管理と給食の提供を行っています。このブログでは、弊社がお客様にお届けしている様々なサービスの中から、皆さまのお役に立ちそうなモノ・コトをお伝えしていければと思っています。
趣味はクロスバイクです。四季折々の風を感じながら疾走していると見慣れた景色も、表情が変わって見えてくるから不思議です。
保有資格:宅地建物取引士
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