分譲マンションを貸す時の流れ②|申込が入ったら

あなぶきハウジングサービスの三輪です。
前回では、お部屋を賃貸に出すにあたってご入居者様を募集する部分についてご説明しました。
※前回の記事はコチラ→分譲マンションを貸す時の流れ|入居者を募集する
今回は入居希望者からお申込み頂いた際の確認ポイントをご説明したいと思います。いわゆる「入居審査」と呼ばれるもので、「安心してお部屋を貸せるかどうか」を判断することです。オーナー様としては、できるだけ家賃の滞納や入居中トラブルなどを起こす可能性が低い方にお部屋を借りて頂きたいという思いがあるでしょう。安心して賃貸借契約を締結するために、「入居したい!」という方がいらっしゃったら、その方に貸しても良いかどうかをしっかり検討するようにしましょう。

目次

    • 申込書を受領する
    • 募集条件に沿った方かどうか確認する
    • 家賃の支払い能力があるか確認する
    • 入居希望者の人柄を聞いてみる
    • まとめ

申込書を受領する

入居の申込書は仲介をする不動産会社によって異なります。申込書は一般的には、契約者の氏名・住所・電話番号・生年月日(年齢)・勤務先・年収・勤続年数・家族構成、連帯保証人の氏名・住所・電話番号・生年月日(年齢)・勤務先・年収・勤続年数・契約者との関係などを書いてもらいます。また、申込み書の他に、契約者や連帯保証人の身分証明の書類(運転免許証等)を提出してもらうことも多いです。尚、法人契約の場合と個人契約の場合では申込書や必要書類が異なる場合があります。

募集条件に沿った方かどうか確認する

募集時に明示した条件に沿うようなご入居者(借主)かどうかを確認しましょう。
例えば、
・法人契約希望あるいは個人契約希望だがそのような契約形態か
・入居人数(単身向けの間取りにファミリーでご入居する等)は問題ないか
・ペット不可の条件なのに、ペット飼育希望ではないか
等、募集条件に合うような方かどうかを確認してください。
もし、入居希望者が条件面で交渉をされるようであれば、その内容を検討しお返事をしてください。その際は、できるだけ早いお返事をしてあげましょう。

家賃の支払い能力があるか確認する

お申込みいただいた方が契約期間中、家賃等の賃料を滞納せず安定して支払ってもらえそうかどうかを検討します。法人契約の場合だと、支払者が法人になるのでこの点では比較的安心できることが多いです。
個人契約の場合は、下記のような項目を見て判断材料にしてください。

年収

年収は高ければ高い程良い、という訳ではありません。それよりは家賃の金額に見合った収入かどうかがポイントです。一般的には月額賃料の目安は月収の3割程度と言われています。

職業、雇用形態、勤続年数

年収が高い場合でも、その金額が安定して毎年(毎月)なければ、安定した支払い能力がある、とは言い切れない場合もあります。職業や雇用形態(正社員、契約・派遣社員、アルバイト等)、勤続年数等を総合的に鑑み判断することが必要かと思います。

連帯保証人

連帯保証人とは、借主が家賃を支払えなくなった際、借主に代わって支払の義務を負う人のことを言います。とても重たい義務を負う可能性がある立場ですので、
①保証能力があるか、言い換えれば滞納になった際家賃の支払い能力があるか
②入居希望者との関係はどうか
がポイントになります。
①については、入居希望者本人の場合と同様に年収や職業、勤続年数等を参考に判断しましょう。②入居希望者との関係ですが、弊社の場合ですと、原則は3親等以内の親族の方にお願いしております。いざという時に、親身になって借主を助けてくれるような間柄かどうかがポイントです。

家賃保証会社への加入

家賃保証会社とは借主が家賃を滞納してしまった際、借主に代わりオーナー様に対して家賃を立替えて支払ってくれる会社のことです。
近年、少子高齢化や核家族化が進み、連帯保証人になってくれる人を確保しにくくなってきています。このような状況の中、家賃保証会社を利用し賃貸物件を契約するケースが増加してきています。
借主が一定の保証料を支払うことで、万が一家賃の滞納が起こった場合でも、一定期間保証会社が立替えてオーナー様に家賃を支払うので、滞納リスクが軽減できます。
弊社でも個人契約の場合は、原則保証会社への加入をお願いしております。このようなシステムを利用するのも一つの方法でしょう。

入居希望者の人柄を聞いてみる

上記2点に加えて、ご入居者(借主)がどのような方かを知っておいた方が良いでしょう。入居中のトラブルの可能性をできるだけ少なくしておいた方がより安心してお部屋を賃貸できると思います。
もし入居希望者について気になることがあれば、仲介をした不動産会社の担当者へ実際にお会いした印象(風体や服装、雰囲気、話し方、乗っている車等)を聞いてみてください。

まとめ

このような入居審査は法律で定められているものではありません。ですがオーナー様の立場からすると、入居中に家賃滞納やトラブル等何か問題を起こしそうな方に貸してしまうことはとてもリスクが高い契約になってしまいます。せっかくお部屋を賃貸に出すのであれば、トラブルをできるだけ未然に防げるよう入居審査を行い、安心してお部屋を貸出できるようにしたいですね。
何かお困りな事やお悩み事、ご不明な点があるオーナー様は、ぜひ一度お問い合わせください!
※以下の記事も参考にしてみてください。
分譲マンションを貸す時、知っておきたい5つのポイント!
分譲マンションを貸す時の流れ|入居者を募集する

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三輪有香

あなぶきスペースシェア 運営事業部 三輪 有香(みわ ゆか)
島根大学卒業後、2009年に入社しました。賃貸物件の仲介営業に4年間従事し企画室へ。1年半の産休・育休を取得後、賃貸事業部に復帰しました。2018年2月1日にあなぶきスペースシェアの設立と共に現在の会社へ。初めて触れるシェアリングエコノミー事業ですが、七転八起で頑張ります。保有資格:宅地建物取引士、管理業務主任者、福祉住環境コーディネーター2級
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