あなぶきセザールサポートの生山です。
今回はお部屋でペットが飼える“ペット可物件”のお部屋探しで成功するポイントをご紹介します。(個人的には“ペット「可」”という表現が少し引っかかりますが、今回はペット可物件と表現させていただきます…。)ペット可物件の“ペット”というのは主に犬や猫のことで、小鳥、ハムスター、熱帯魚などは通常の物件でも飼育できる可能性があります。飼いたいのが犬や猫でない方は不動産会社や管理会社に確認してみてくださいね。
- ペット可物件の基礎知識
- ペット可物件3つのパターン
- ペット「相談」で探す
- ペット可物件の「空き」を待つ
- ある程度の妥協は必要
- まとめ
ペット可物件の基礎知識
ペット可物件のお部屋探しは苦戦しがちです。なかなか希望にピッタリというお部屋が見つかりません。その1番の理由は「ペット可物件の数が少ないから」です。
地域にもよりますが、ペット可物件の割合は全賃貸物件の1割程度と言われています。年々増えつつありますが、需要に対してまだまだ物件が少ないのが現状です。
では、なぜペット可物件が少ないかというと、大家さんがペット飼育による入居中のトラブルや退去時のトラブルを嫌がるからです。ペット可物件でも「犬はいいけど猫はダメ」というところが多いのも現状です。
またペット可物件は借りる側にとっても、他の賃貸物件に比べて初期費用が高いという特徴があります。(退去時の原状回復費用が通常よりも多くかかるから)
ペット可物件3つのパターン
ペット可物件は大きく3つに分けることができます。
ペットと暮らすことを想定して建てられた物件
そもそもペットと暮らすことを想定して建てられた、いわゆる「ペット共生型・同居型物件」というものです。ドッグランやペットの足洗い場などがあって、壁材や床材もペットと暮らすのに適したものを使っています。住む人にとってもペットにとっても一番いい物件ですよね。
もともとペット飼育可であるが普通の賃貸物件
「ペットの飼育はOK」ということで建てられた物件ですが、設備などは他の賃貸物件と同じ。ただ「ペットを飼っていいですよ」というだけの物件です。
途中からペット飼育可にした物件
意外と多いのが、途中からペットの飼育をOKにした物件です。途中からペット飼育可にする理由として一番多いのは“空室対策”ではないでしょうか。先ほど書いた通り、ペット可物件は数が少ないので、ペット可とすることで物件は決まりやすくなります。ペット可と踏み切れない大家さんは“ペット相談”と表現することもあります。
というところで、本題の「ペット可物件の部屋探しで成功するポイント」についてご紹介しますね。
ペット「相談」で探す
インターネットで探すとき、「ペット可物件」で条件検索して出てこない物件でも、フリーワードで「ペット相談」と検索すれば出てくる物件があります。「ペット相談」となっている物件は、条件さえ満たせばペットを飼ってもいいですよ、というケースが多いので見逃さないようにして不動産会社に確認してみましょう。(もともと「ペット相談可」という条件になっているところもありますけどね…。)
ペット可物件の「空き」を待つ
「今ペットを飼っていて住替えたい」「将来的にペットを飼いたい」といった理由で、特段急いで引越す理由がなければ、「空き待ち」というのも選択肢のひとつです。
“条件に合うペット可物件はあるが今は満室”なのか、“そもそも条件に合うペット可物件がない”のか。即入居できる物件だけでなく、「近い将来ペット可物件への引越しを考えている」ということで不動産会社に相談すれば、いい情報をもらえるかもしれません。
ある程度の妥協は必要
何度も言いますが、ペット可物件探しは苦戦しがちです。
「オートロック付きがいい」
「駅徒歩5分以内」
「築10年未満じゃないとイヤだ」
「南向きは絶対」
「家賃は●万円以内」
・・・
など、お部屋探しは希望をいえばキリがないと思いますが、ペット可物件探しにおいては、時にはある程度の妥協が必要な場合もあります。希望条件に優先順位をつけてみましょう。
(当然1番目は「ペットが飼育できる物件」という条件になりますけどね…)
他に何を優先するかを明確にしておけば、ピッタリではなくても希望に近い物件を見つけることができるかもしれません。
まとめ
これから日本はますます人口が減って、空き家が増えていくと言われています。地方都市ではこの空き家問題が更に深刻化します。空室対策としてペット可物件は増えていくかもしれません。ただペット可物件はなかなか選択肢が少ないという現状があります。
これからペットを飼育しようと考えている方は、あらかじめペット可物件の特徴や特性を知ったうえで部屋探しの優先順位をしっかりと付けていくことが大切ですね。
生山 亨
分譲マンションの管理担当(フロント)を経て賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介・総務業務を経験。長年やってきた賃貸業務、中でも特に空室の改善、対策は得意分野です。現在は、あなぶきスペースシェアにおいて宿泊事業・マンスリー事業を行っています。
保有資格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者
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