お部屋探しのトラブル事例/分譲賃貸編

こんにちは。

あなぶきハウジングサービスの中島です。

 

春は転勤や入学・入社のシーズンですので、賃貸のお部屋探しをされる方がとても多い時期ですね。今回は「お部屋探しのトラブル事例/分譲賃貸編」と題しまして、お部屋探しにまつわる過去のトラブル事例をご紹介することで、記事を読んでくださった方が同様の事態に巻き込まれないようになればとの思いで記事を書いてまいります。

 

分譲マンションの賃貸ってなに??

 

みなさん、いわゆる「マンション」と呼ばれる集合住宅の中でも、「賃貸マンション」と「分譲マンション」とがあること。そして各々がどのような建物なのかご存知でしょうか?

 

どちらも「土地の所有者(地主)が集合住宅(建物)を建てる(新築する)」というところまでは同じですね。

※新築された「建物の所有者」と「土地の所有者」が違うケースもありますが、ここではわかりやすく、地主=建物所有者(土地も建物も同じ人が所有している)とお考えください。

 

建物の所有者が各部屋の賃借人を募って貸す。貸した相手から継続的に賃貸料収入を得るケースが、いわゆる「賃貸マンション」です。

 

建物の所有者が各部屋の購入者を募って売る。売った相手から売買代金を得るケースが、いわゆる「分譲マンション」です。

 

つまり、建物(マンション)を建てた事業主が、その建物をどのように運営するかという経営方針によって区別される訳ですね。

 

「分譲賃貸」と呼ばれますが、前述の「分譲マンション」のお部屋でも、賃貸の入居者募集がされることがあります。部屋を購入した方が、何らかの理由で部屋を使用しなくなったので、「借りてくれる方を探して、賃貸収入が欲しい」というようなケースですね。

賃貸のお部屋探しをするお客様の目線では、建物の仕様や管理状況の差こそあれど、「賃貸マンション」も「分譲マンション」も「入居者募集をしているお部屋」というくくりでは、そんなに大差がないように思われるでしょう。

それでは、入居者募集をしているお部屋の所有者(大家さん)の思惑や経営方針は、「賃貸マンション」でも「分譲マンション」でも、そんなに大差がないのでしょうか?

答えは、まったくもって、似て非なるものです。

 

賃貸マンションの大家さんは、複数の部屋を所有し大家業として入居者募集をしている訳ですから、大多数の方が「少しでも空室が少なく、少しでも長く満室運営できることが一番の目的」と考えていることでしょう。極端な言い方をしますと「(優良な入居者様という前提であれば)借りてくださるお相手がどんな方でもあまり気にしません」という方も多いようにお見受けします。

 

分譲マンションの大家さんは、大多数の方が一部屋だけを所有し、「自分が使わない間だけ、借りてくれる方がいないかな?」という前提で入居者募集をしている方が多いです。

「転勤で県外に転居するため、やむなく部屋を貸すけど、また転勤で帰ってきたらこの部屋に住みたいな」という方もいれば「もうこの部屋は使う予定もないので、賃貸で貸してもいいし、中古売買で売ってもいいな」といったように、大家さん毎に思いや青写真は十人十色です。

 

上記のように、分譲マンションの賃貸は部屋(大家さん)ごとに、状況が違いますので、賃貸マンションと同じような感覚で考えていますと、思いがけないトラブルに発展することがあります。

かなり前置きが長くなってしまいましたが、分譲賃貸にまつわるトラブル事例をご紹介してまいります。

 

他のお部屋の人は飼っているのに、なんでウチはペットを飼えないの!?

関東から四国へ転勤で赴任してきたお客様の事例です。

たくさん見学したマンションの中で、ハイグレードな分譲賃貸のお部屋を気に入り、契約をしました。引っ越しから約1年が経ち、街並みや新居にもようやく慣れてきた頃、お子様の希望もあり、小型犬を飼いたいという話になり、管理会社へ問い合わせをしました。

 

管理会社のスタッフ

「申し訳ございません。お客様がお住いのお部屋は、大家さんの意向でペット飼育禁止の契約内容となっています。」

お客様

「そうなんですか!?部屋を見学した時にはペットの想定はなかったので、あまり気にしていませんでした。お隣さんも猫を飼っているみたいだし、てっきり大丈夫なものだと。。。残念です。。。」

 

大家さんの意向で、「私はペットが苦手なので、ペットも飼育しないし、お部屋で煙草も吸わない方に借りてほしいです」というように、お部屋(大家さん)毎に募集条件が違います。

お部屋の契約をする際に、よくよく募集条件を確認しておきましょう。

 

まとめ

 

私が経験した分譲賃貸にまつわるトラブル事例について書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?

分譲マンションは、ハイグレード仕様であったり、管理員さんがいてしっかりと管理清掃されていたりと、好条件な物件が多いため、一度は住んでみたい憧れがありますが、「綺麗な花には棘がある」とでも言いましょうか、思いがけないトラブルの可能性も帯びているんですね。お部屋探しの際には、よく募集条件や物件の性質について確認をするようにしましょう!

ぜひ、ご参考になさってください。

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中島英喬

あなぶきハウジングサービス 高松支店
中島 英喬 (なかじま ひでたか)
高知県出身 2007年入社

オーナー様からの依頼をいただき、賃貸マンションの入居者様募集や建物管理の業務を担当しています。
入社して10年超が経過しますが、いまだに初めての業務に携わることも多く、勉強勉強の毎日です。
読んでいただいた方に、少しでもお役にたてる文章を心がけていきますので、よろしくお願いいたします。

保有資格: 管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
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