あなぶきセザールサポートの生山です。賃貸でお部屋探しをするとき、どこに重点を置きますか?立地、家賃、築年数、日当たり、間取り、防犯性…色々ありますよね。
部屋探しをしているときにはあまり気付かないけど、入居してから気付くことが多いのが“音の問題”です。「上の部屋の足音がうるさい…」「隣の部屋のTVの音がうるさい…」「下の部屋からうるさいと言われた…」集合住宅ではなにかと問題になりやすい音の問題。
実は振動や音の伝わり方は建物の構造によって異なります。ということで今回は建物の構造と防音性についてご紹介します。
目次
- 建物4つの構造
- 木造
- 鉄骨造
- 鉄筋コンクリート造
- 鉄骨鉄筋コンクリート造
- まとめ
建物4つの構造
まず建物の構造を知っておきましょう。
主に木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造の4つに分けられます。
賃貸の募集図面などでは以下のように記載されていることがあります。
木造…W造
鉄骨造…S造(鉄骨造は軽量鉄骨造に細分することもできます)
鉄筋コンクリート造…RC造
鉄骨鉄筋コンクリート造…SRC造
詳しい解説は以下の記事を参考にしてください。
→マンション構造の種類・特徴|RC(鉄筋コンクリート)造、S(鉄骨)造、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造とは?
木造
間取りや造りによって異なりますので一概には言えませんが、木造は比較的振動や音が伝わりやすい構造です。賃貸物件では2階建てのアパートやテラスハウスに多く見られる構造です。
鉄骨造
鉄骨造の物件も振動の伝わり方は木造と大差がないようです。一概には言えませんが、上下階の遮音は木造よりも鉄骨造の方が優れているようです。
鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリート造は壁もコンクリートでできているため、振動が伝わりにくく遮音性に優れています。(全く音が聞こえないというわけではありません。鉄筋コンクリート造のマンションでも音のトラブルはあります。)
鉄骨鉄筋コンクリート造
鉄骨鉄筋コンクリート造は鉄筋コンクリート造の物件同様に振動が伝わりにくく遮音性に優れています。大規模なマンションで多く見られる構造です。
まとめ
振動や音の伝わり方は建物の構造によって異なります。異なるんですが同じ木造物件でも音が伝わりやすい造り(間取り)とそうでないものがありますので一概に言い切ることはできません。木造の物件でも鉄筋コンクリート造の物件と同様に音も振動も気にならない、ということもあります。
ただ、一般的に振動や音が伝わりにくいのはこの順番です。
【鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造】 → 【鉄骨造】 → 【木造】
部屋探しにおいては建物の構造もチェックするべきポイントの1つです。
防音性が低い物件でも最上階、角部屋で音や振動がほとんど気にならない、ということもあります。逆に防音性が高い物件でも、いつも上階で子供が走り回っていると気になりますよね。集合住宅では住んでいる人一人ひとりが音や振動に配慮しながら生活することが大切ですね。
生山 亨
分譲マンションの管理担当(フロント)を経て賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介・総務業務を経験。長年やってきた賃貸業務、中でも特に空室の改善、対策は得意分野です。現在は、あなぶきスペースシェアにおいて宿泊事業・マンスリー事業を行っています。
保有資格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者
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