コインパーキング事故の責任は誰にあるの?~フラップ接触事例編~

豊増和樹

こんにちは。あなぶきハウジングサービスパーキング事業部の豊増です。

最近の私は、2023年10月から始まるインボイス制度に向けて、対応の準備に毎日バタバタしています。
インボイスって何?という方は、インボイス制度についての記事が「わくわくブログ」にも上がっておりますのでここでは割愛させていただきますが、コインパーキング運営会社として準備しないといけないこととして、運営箇所に設置している精算機等の機器設定の変更や、古い機器(現在製造されていない・部品のない機器)は機器そのものをインボイス対応機器に入替を検討しなくてはならないのです。

バタバタしていると普段なら確認してできていることを確認せずに行動してしまうことがあります。でも、そんな時こそ「急いでも5分ほどしか時間は変わらない」と言い聞かせて、私は安全運転を心がけております。

さて、少し余談が長くなりましたが、今回は前回に引続きコインパーキングでの事故についてのブログです。

事故が起きるとご利用者様との間で、事故の責任問題についてのやりとりが必然的に発生します。前回のブログで、接触事故が一番多い事例としてご紹介した「フラップ接触事故」を例に上げてご説明させていただければと思います。

ご利用者の皆様にも再度ご理解いただきたいお話になりますので、今回もご一読いただければ幸いです。

 

フラップ接触時の主な事故原因

 

 

フラップ接触事故には、具体的には次のような事例がございます。

➀精算したのにフラップ板が下がらずそのまま出庫
②入庫時にフラップ板が上がったままの状態で入庫
③精算せずに出庫
④利用規約に定めている規定外の車利用

 

現場ではこのようなフラップ関連の接触事故が発生した場合は、いったい誰の責任なのか問題になることがあります。

入庫や出庫の前に、フラップ板の不具合に気が付けば特に問題はありませんが、気付かずにそのまま車を動かしてしまうと、車の底にフラップ板が衝突してしまい傷がついたり故障の原因になってしまう事があります

更に注意すべき点は、実際に上記のような事故が起こって車に傷がついてしまった際に、「最悪の場合、駐車場の管理会社に修理代を請求すればいいじゃないか」と判断し、賠償の請求を行っても費用の請求ができないケースが多いことです。

もちろん、状況によっては駐車場運営会社の管理体制に問題があり賠償の請求をすることができる場合もありますが、基本的にはお客様自身の責任になってしまうことが多いようです。

 

駐車場利用のルール確認を忘れずに

コインパーキングの敷地内には「駐車場利用規約」「駐車場利用約款」といった、コインパーキングを利用する際に、必ず確認しなくてはいけないルールが記載されています。

 

規約には「駐車場を利用できない車のサイズ」であったり「フラップ板が下降したことを確認した上で入出庫をしてください」「駐車場利用時には必ずエンジンを切ってください」等の内容が標記されている為、利用者は事前に確認することが求められています。
駐車場を利用する場合は「規約の内容を確認し承諾した」と判断されるため、このようなケースでは賠償の請求が難しくなるのです。

 

精算後にフラップ板が下がったことを必ず確認

特に①「精算したのにフラップ板が下がらずそのまま出庫」のケースは、精算操作を行った後のフラップ板下降の確認まで、きちんと行った上で出庫していただくことを規約に記載しております。

精算ボタンを押したことにより精算操作完了という認識をするのではなく精算ボタンを押してフラップ板が下がることを確認したことにより【精算操作完了】という認識で、改めてご理解いただきたく御願いいたします。

 

せっかくのお出かけや、大事なお仕事の最中にこういったトラブルに見舞われるのはなんとしても避けたいところですよね。

忙しくて忘れがちな確認を怠ってしまうことによって、後悔してしまうような大きな事故を起していただきたくないので、再度利用者の皆様へご案内させていただきました。

 

まとめ

誰でも好きで事故を起している方は居られないかと思います。

私の中の偏った考え方で少し変ですが、仕事上コインパーキングの機器を取り扱うので、私の中では車とコインパークの機械は一緒の取り扱いです。(笑)
いわば車=機械=コインパーキング機器という頭なのです。

事故を起さないようにしていただく心構えとして、車を安全に運転する、車をこまめに洗う、車を定期的に整備するなど車=機械を大事に使っていただく気持ちは多少なりとも必要だと感じています。

車を大事に扱っていただくことで、コインパーキングの機械取り扱いに関しても一層注意していただくことの意識が高まり、事故発生を軽減することにつながるのではないかと思います。

ご自身の大事な車を事故から守るためにも、ぜひ正しく安全にコインパーキングを利用していただくことを願っております。

 

利用されるお客様が通常はあまり気にされていない些細なこともこのブログを通しコインパーキングの【わからない・どうするの】を解決できるように引き続き投稿していきたいと考えております。

以上、コインパーキング事故の責任は誰にあるの?~フラップ接触事例編~についてのまとめでした。
今回も最後までご覧いただきましてありがとうございました。

 

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豊増和樹

あなぶきハウジングサービス パーキング事業部九州営業所
豊増和樹(とよます かずき)

福岡県出身。
以前は福岡の賃貸仲介会社で3年間営業として勤務。
現在は九州圏内でコインパーキングの開発運営を行っております。

今では町中にたくさん見かけるコインパーキングについて、利用者の方からよくある問い合わせや、こんな使い方ができるの?といったような
情報を今までの経験を生かしてお伝えできればと思います。
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