こんにちは。あなぶきハウジングサービスパーキング事業部の豊増です。
ご利用者から運営に関するお問い合わせ、相談等のご連絡をいただいている中で
コインパーキング利用に関するトラブルの種類がいくつかございます。
その中でも今回は、コインパーキング内で起こる事故で特に多い「接触事故」事例トップ3をお伝えさせていただきます。
ご利用者様の大切な車両を事故から守るためにも、ぜひ参考にしていただきたいと思いました。
今回も最後の記事まで一読いただければ幸いです。
無料時間内(フラップ式)での精算なし出庫による接触事故
圧倒的に問い合わせが多い事例が、この精算なし出庫によるフラップとの接触事故です。
特に、銀行などでのご利用者で多い事故となります。一般的なコインパーキングの駐車場なら無料時間の設定など基本的にありませんので、入庫→利用→精算→出庫という手順で利用する通常の利用方法となります。
ですが、銀行などでは入庫後○○分無料などの案内が書かれているため、時間内で出庫すれば無料で利用できるという意識が生まれます。すると、急いで用を済ませて早く車を出庫させないといけないという意識に変わり、普段手順通りにしていただいている方でも、入庫→利用→出庫という【精算】忘れの手順をふんでしまう方が少なくないのです。(※利用時間内であれば無課金ですが【精算】の手順は必要です)
このような利用を繰り返し行われるとフラップ動作異常が発生してしまい、次に利用するお客様の車に動作異常を起こしたフラップが接触して死亡を与えかねません。
精算手順をとらない行為は、フラップがまだ下がったままの状態であっても、大変危険な利用方法となりますので必ず通常の手順【入庫→利用→精算→出庫】で【精算】を忘れずにご利用下さい。
ゲート式駐車場入出庫後のバック(後進)によるバー接触事故
2番目に多い事故はゲート式のバーへの接触事故です。
特に入庫した後にゲートバーに接触する事故が増えています。
入庫時を例にすると、駐車券受け取り→バー上昇→入庫(バーを通り抜ける)→バー下降という流れとなります。ゲートバー下を通り抜けようとすると、センサーが反応して車両1台通過する毎にゲートバーが上昇下降する動作を行います。
コインパーキング内の車の利用が少なければ、車路で車同士が交差する可能性は少ないので入庫後すぐにバックすることはありません。ですが、利用者が多い場合は車路内で出入りする車とたくさんすれ違うため、入庫後すぐに切り返しでバックしてしまい下降後のゲートバーにぶつけてしまう例が多くあがっています。
理由として通過後はゲートバーの意識が極端に下がってしまうこと。
もう一つは、車路内での車との交差を回避するために、後ろにあるゲートバーの確認をせずに、急いでバックで切り返してしまう2つのパターンがほとんどです。
ゲートバー上昇後は、車路内の車の出入りをきちんと確認しながら急がずに入庫していただくことをお勧めいたします。現行のゲートバーの種類にはクッション付きのものが採用されているものもあるので、クッション付きのものであればゲートバーに接触したからといって車が極端に破損する可能性は低いです。
ただし、ゲートバー自体が折れて破損する可能性があります。その場合は補修費用を請求される可能性もございますので十分ご注意ください。
バリカー(車止め)との接触事故
最後はバリカーとの接触事故です。
バリカーとは車止めですが、よくあるコンクリートブロックの車止めのことではありません。
コンクリートの車止めの後ろに黄色のバリケード(U型バリカー、I型バリカー)で、上の写真のようなものを駐車場内でお見かけしたことがあるかと思います。バリカーの役割としてコンクリートの車止めを乗り越えて壁や建物に追突しないように車室外に飛び出すのを防止する鉄筋の柱等を指します。
原因は主にハンドルの誤操作やアクセルの踏み込みすぎによるものと、駐車区画に規格外車両(大型・外車)を駐車した場合に接触する事例がほとんどです。コインパーキングの普通車区画の一般的な車室寸法は、幅2.5m長さ5mのラインでレイアウトされていることが多いので、基本的に大型車や外車の適合しない車室となっています。
そういった内容は必ず利用規約に記載がございますので、規格外の駐車はご遠慮していただくようにお願い致します。場合によっては不正車両の対象となる場合もございますのでこちらについても十分ご注意ください。
まとめ
車というのはすごく頑丈に作られているようにイメージされがちですが、衝撃に対する強さと柔らかさの両面をもっていますので、車の各部品やパーツによっては衝撃を吸収しやすいよう軽い衝撃でも車が凹みやすく傷つきやすい作りとなっております。
コインパーキングは誰でも簡単に利用できるので大変便利です。
便利に使っていただくのと同時に、利用者の皆様が規約に沿って利用していただくことで、たくさんの事故を防ぐことができます。
ご自身の大事な車を事故から守るためにも、ぜひ正しく安全にコインパーキングを利用していただくことをお願い申し上げます。
利用されるお客様が普段はあまり気にされていない細かいことも、このブログを通してコインパーキングの【わからない・どうするの】を解決できるように引き続き投稿していきたいと考えております。
以上、接触事故事例についてのまとめでした。 今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
豊増和樹
豊増和樹(とよます かずき)
福岡県出身。
以前は福岡の賃貸仲介会社で3年間営業として勤務。
現在は九州圏内でコインパーキングの開発運営を行っております。
今では町中にたくさん見かけるコインパーキングについて、利用者の方からよくある問い合わせや、こんな使い方ができるの?といったような
情報を今までの経験を生かしてお伝えできればと思います。
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