前回に引き続き、マンション管理会社変更の9つのステップについてご紹介します。
一般的にマンション管理会社の変更を検討する場合、5社程度のマンション管理会社を選定し、そこから見積提出 → 比較検討 → 3社程度からプレゼンテーション → 1社に決定 というケースが多いようです。
選定したマンション管理会社から見積提出がされたら、見積の金額や提案内容をしっかり比較検討しましょう。
今回は、見積金額と提案仕様を比較検討する際のポイントをご紹介します。
目次
- 各会社の概要と見積金額を、それぞれ1枚の紙にまとめよう
- 提案内容を比較しよう
- まとめ
各会社の概要と見積金額を、それぞれ1枚の紙にまとめよう
選定したマンション管理会社の取組みや理念はそれぞれ異なるので、比較がしにくいと思いますが、拠点の場所やマンションまでの距離は比較し易いですよね。
会社概要を1枚の紙にまとめることで、「ここの会社はマンションから一番近いな。」や、「社員数が多いから大手会社だな。」という情報をすぐに確認することができます。
エクセルダウンロードはこちら → マンション管理会社 会社概要比較表
次に、提出された見積の金額を比較します。
「マンション管理会社変更|9つのステップ②マンション管理会社の選定と見積依頼」でご紹介したように、見積条件を各社統一していれば、金額の比較は簡単に行えます。
ただ、選定したマンション管理会社から提出される見積書式は、各社異なることが多いので、見積金額はエクセルのシートなどで1枚の紙にまとめて比較することをおすすめします。
5枚の見積書を交互に見ながら検討するよりも、1枚にまとめて比較した方が一目瞭然です。
エクセルデータのダウンロードはこちら → マンション管理会社 見積金額比較表
提案内容を確認しよう
見積金額を比較しやすくするために、現行の統一された仕様で各社に見積を依頼していますが、現状の委託内容が必ずしも、今のマンションに適しているとは限りません。
現地調査でマンションの建物や設備の状況を把握したうえで、
・現行の点検や定期清掃の回数が今のマンションに適しているか
・管理組合員が現行の管理会社を変更しようと思った問題点をどのように解決していくか
の具体的な提案を選定したマンション管理会社は出してくれるはずです。
提案内容は各社異なるかと思いますが、どの提案が今抱えているマンションの問題を解決できそうなのか、じっくり内容を確認してくださいね。
まとめ
見積金額だけでなく、「マンション管理会社|9つのステップ①現状の問題点を整理」で集約した現状の問題点が解決できるのかをしっかり比較検討しましょう。
金額が安いというのはとても魅力的に感じますが、マンション管理会社を変更しようとした管理組合員の想いを忘れないでください。
費用の削減が一番の目的ではなかったはずです。金額ばかりに目を向けず、今のマンション管理よりも品質をアップするという気持ちを持って比較検討してみてくださいね。
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→まる分かり!マンション管理会社を変更するための9つの手順とポイントをご紹介!
「まとめ|マンション管理会社を変更するための9つの手順」
→さらに細かいステップごとのポイントをおさえたい方はこちらからどうぞ!
「ステップ①現状のマンション管理会社の問題点を整理」
「ステップ②マンション管理会社の選定と見積依頼」
「ステップ③見積金額と提案内容の比較検討」
「ステップ④マンション管理会社のプレゼンテーションを開催」
「ステップ⑤マンション管理会社変更の総会準備」
「ステップ⑥マンション管理会社変更の総会審議」
「ステップ⑦現行のマンション管理会社と管理委託契約を解約」
「ステップ⑧新マンション管理会社と管理委託契約を締結」
「ステップ⑨新マンション管理会社への管理業務引継ぎ」
松井 久弥
2000年あなぶきハウジングサービス入社。
全国10都道府県において、管理担当・リプレイス営業・新規拠点立上げ・部門責任者に従事。特にマンション管理会社のM&Aにおいては、案件化からデューデリ・譲渡契約・お客様対応全般・統合後プロセス(PMI)までを実践。
マンション管理士、M&Aシニアエキスパート。
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