マンション管理組合で備える地震対策|これだけは事前に確認しておこう

松井 久弥

熊本地震発生から1年が経ちました。この地震をきっかけに、地震対策を強化するマンションも多くなりました。
今回は、マンションにお住まいの皆さまに、地震といういつ起こるか分からない災害に備え、これだけは事前に確認しておいてほしいということをご紹介します。

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目次

  • マンションの避難経路を確認しよう(玄関側・バルコニー側)
  • マンションからの避難場所を確認しよう
  • まとめ


マンションの避難経路を確認しよう

大型地震発生の際は、エレベーターも停止してしまうので使用することができません。
事前にマンションの避難経路を確認しておきましょう。

まず、マンションでは「二方向避難」が法律によって定められています。
「二方向避難」では、階段やバルコニー等、別々の方向に避難できる経路を確保する必要があります。

一般的に、玄関から脱出できる場合は 階段の避難経路を使い、地震の影響で玄関ドアが歪んでしまい、玄関から脱出できない場合はバルコニー側からの避難経路を使います。

バルコニー側の避難経路には、避難ハッチが設けられています。
しかし、「避難ハッチがどこの住戸にあるのかわからない。」となってしまうと、いざという時に避難できませんよね。

同じ階のどこの住戸に避難ハッチが設けられているかを事前に確認しておきましょう。

そして、避難する際には、避難ハッチがあるバルコニーまでパーテーションを突き破って移動しなければなりません。
part_topimg2※(株)サンレールのサンシキール画像より

「意外と知られていない分譲マンションの禁止事項」でもご紹介しているように、パーテーションや避難ハッチ付近に観葉植物や物置などを置いていると、いざという時の避難を妨げてしまいます。

パーテーションで仕切られているので、自分のお部屋の一部だと思ってしまいがちですが、いざという時の避難経路となるので、実はバルコニーは専有部分ではなく、共用部分になっています。

ご自身のベランダに避難を妨げるものがないか、万が一に備えて常日頃から確認しておきましょう。

マンションからの避難場所を確認しよう

ご自身のマンションからの一時集合場所や避難所がどこなのか知っていますか?

マンションの避難経路に加え、災害発生時にマンションからどこに避難しなければならないのかも事前に確認しておきましょう。

お住まいの区市町村ごとに避難方法も異なるので、いざという時どこに行ったらいいかわからない、とならないようにしておきましょうね。

 

まとめ

避難経路は地震発生時だけでなく、火災発生時にも使用します。

いつ起こるか分からない災害に備えて、マンションにお住まいの方は事前に避難経路と避難場所を確認しておきましょう。

マンション内で避難訓練や消防訓練を行うと、訓練というだけでなく、住民同士のコミュニティ形成にも繋がります。
防災訓練を何もしたことがない、というマンションは是非実施を検討してみてくださいね。

 

 

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松井 久弥

あなぶきハウジングサービス:松井 久弥(まつい ひさや)
2000年あなぶきハウジングサービス入社。
全国10都道府県において、管理担当・リプレイス営業・新規拠点立上げ・部門責任者に従事。特にマンション管理会社のM&Aにおいては、案件化からデューデリ・譲渡契約・お客様対応全般・統合後プロセス(PMI)までを実践。
マンション管理士、M&Aシニアエキスパート。
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