大規模修繕工事の基礎知識~防水工事編~

飯野琢磨 飯野琢磨

おはようございます。あなぶきセザールサポート飯野です。分譲マンションオーナーの皆様、大規模修繕工事はご存じでしょうか?マンションの基本性能を維持するために10年~15年毎に実施する修繕工事で、多額の費用を必要とする工事です。この修繕周期に適切な処置を行わなければマンションの快適性や安全性も脅かす事になってきます。本日はこの大規模修繕工事の防水工事についてご説明します。

2016.10.08

目次

  • シーリングとメンブレン防水
  • メンブレン防水①アスファルト防水
  • メンブレン防水②改質アスファルト防水トーチ工法
  • まとめ

 

 

・シーリングとメンブレン防水

一般に建物の防水はコンクリート防水工法とメンブレン防水工法の2種類です。コンクリート防水工法とはコンクリートの水密性を高め躯体そのもので防水する工法ですが、この工法は地下構造物等を除きほとんど採用されなくなっているため、防水といえばそのほとんどがメンブレン防水を意味します。シーリングとは建物の部材と部材との接合目地に充填するものです。充填されたシーリング材が劣化した時点で直ぐに漏水することは有りませんが、シーリング材に頼った目地設計では漏水リスクを回避するた、、裏側に排水機構を設けるなど2段階での止水が計画されています。

 

・メンブレン防水①アスファルト防水

アスファルト防水は冷工法と熱工法の2種類の工法があり、熱を使わずに防水層を形成(ルーフィングシートに自着層を持たせて剥離紙を剥がすなどして下地に張り付ける)する工法を冷工法といい、アスファルト溶融釜で220℃~270℃に溶融した防水工事用アスファルトを使用しルーフィング複数枚を交互に積層して防水層を作る工法を熱工法といいます。これらアスファルト防水はそのままの露出工法と、コンクリート等で保護する保護工法(押え工法)があります。

 

・メンブレン防水②改質アスファルト防水トーチ工法

厚さ約4mmの改質アスファルトシートをプロパンガスバーナーであぶり、表層の改質アスファルトを溶融させながら下地に張り付けて、防水層を形成する工法です。一般には露出工法として1枚仕様ですが、コンクリートで保護する工法には2枚仕様で適用されることもあります。現在のマンション屋上防水では主流となっている工法の1つです。

 

・まとめ

今回ご紹介した防水工法はアスファルト系の工法に分類されますが、防水工事は他にも大きく分けてシート防水・塗膜防水・ステンレスシート防水に大別され、使用材料等によりさらに細かく分類されており多くの種類があります。マンションの屋上防水も今回ご紹介した以外の工法を採用している例が多くあるので、次回はその他の種類の屋上防水工法についてご紹介します。

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飯野琢磨

飯野琢磨

あなぶきハウジングサービス 飯野 琢磨(いいの たくま)
前職では大工や建築積算を経験。入社後、マンション修繕工事のコンサル業務、分譲マンションのリプレイス営業、分譲マンションのフロントを経験。
マンション管理のことについてはもちろんのこと、リフォームやリプレイスなどさまざまな視点から幅広い情報を提供します。
所有資格:一級建築士・マンション管理士・管理業務主任者・宅地建物取引士
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