あなぶき社員が実体験する生活習慣改善プログラム
~スグヘンゲ奮闘記~

和田典久

2021年3月1日、上司から「体験型の生活習慣改善サービスの実証実験に参加しないか?」と声をかけられたのが始まりでした。生活習慣改善??それって最近私がメタボだから?なぜ私に声がかかったのか気になりつつも、面白そうなので「やります!」と答えました。

私が体験する実証実験は、あなぶきグループが新規事業化を目指して数年前から取り組んできた
「スグヘンゲ」というプロジェクトの社員モニター

ちなみに名前の由来は、“過ぐ(生活)”を“変化(変える)”という古語から名付けたそうです。

 

 

「スグヘンゲ」は、企業が”従業員の健康維持”のために戦略的に投資する「健康投資」を促すビジネスプログラム。お聞きした説明によると、企業にとって優秀な従業員が病気などを理由に休職・退職すると、その損失は億単位になることもあるのだとか。大変な損失ですよね。

具体的には、4週間準備されたマンションに滞在し、日中は普通に仕事をしながら個別のプログラムに沿って食事や運動の指導を受け、それを実践することで生活習慣の改善を目指します。
(他にもプログラム内容がありますが、段々とご紹介しますのでお楽しみに!)

 

今回のブログは、分譲営業推進グループの和田が、実際に体験した「スグヘンゲ」実証実験のプログラム紹介、身体や意識の変化、体験してみて解ったことなどを、嘘偽りなくありのままに記録した奮闘記です。どうぞよろしくお願いします。

 

入寮前(オリエンテーション)

簡易検診と問診

本社で実証実験の概要説明を受けた数日後、提携しているクリニック(高松紺屋町クリニック)に行って簡易検診を行いました。具体的にいうと血液検査・尿検査と、身長・体重・腹囲の測定です。

むむっ?!昨年夏に受診した定期健康診断の時より5キロも体重が増えています(汗)

10年前は体重71キロ、BMI値22のベスト体重だったのになあ(涙)

 

その後、翌週から4週間のプログラムを一緒に支えて下さるコーディネーター(保健師)のTさんとの面談(問診)がありました。タブレットで普段の生活状況やストレスチェックの設問に回答して提出します。
体重測定や昨年の検診結果との比較から、私は一日当たり約800キロカロリーも余分なエネルギーを摂取しているという結果に。。。

最初のうちは面白がっていた私ですが、思っていた以上に体重は増えているし、先が思いやられるなあと段々不安に。。。しかし笑顔の素敵なTさんが優しくサポートしてくれるので救われました。

 

個別プログラムの作成

この面談の際に、4週間後のゴールを設定します。私は折角の機会だから5キロは痩せたいです!と宣言しましたが、Tさんは「1キロくらいにしましょう」と仰います。

ええ?1キロって正直言って誤差の範囲内じゃないですか?と疑問を伝えると、「1ヶ月に1キロって少ないように思えますが、1年継続すれば12キロなんですよ。」と。

なるほど、こういうプログラムって短期間に効果が出ないと失敗みたいな感じがしますが、「スグヘンゲ」では無理やり痩せさせるのではなく、生活習慣を改善するきっかけを実体験させて、それが継続できることを目指しているのですね。

 

さて面談の結果、最終的に私の個別プログラムは下記のようになりました。

  1. 現状から体重を3キロ減量(但し無理せず、1.5キロ減量でも可)
  2. 水分をしっかり摂取する
  3. 食事の際は野菜から食べる。毎食野菜を摂取する
  4. 朝食抜きを止めて一日3回食事をとる。間食の量を減らす。
  5. 生活の中の活動量を増やす。通勤は徒歩で、エレベーターを使わず階段を使う

 

この目標に沿ってプログラムを2021年3月15日からスタートしました。

 

第1週目

午前10時。着替えなどが入ったスーツケースと共にマンションへ赴くと、管理員さんが出迎えてくれました。これから4週間滞在するアルファコンフォート高松当社で管理運営している、朝夕の食事が提供される家具・家電付きマンションです。

室内には、エアロバイク体組成計血圧計スマートミラープロジェクターまで設置されていました。同時に貸与されるiPhoneにはトレーニングメニューのアプリがインストールされていて、画面をプロジェクターに投影できるのです。

 

マンションでの食事

日中の勤務を終えて帰宅すると、マンションの食堂で夕食をとります。

自宅では大食いしているつもりは無かったのですが、こうして出されると塩分も控えめで量も物足りないような。。。やっぱり病院食みたいな感じなのかな?と思っていた翌日、親子丼に肉豆腐、白身魚の甘酢あんかけ、筍の天ぷらなど品数豊富なボリューム満点メニューに!

 

今は実証実験段階だからか、アルファコンフォート高松で普段提供している食事が出され、特別なダイエットメニューではなかったようです。

出てくる食事をそのまま食べているだけだと予定よりカロリーオーバーになりそうだとわかったので、コーディネーターのTさんと相談しながら糖質の多いごはんや炭水化物系のメニューは量を減らすなどの工夫が必要でしたが、自宅に戻ったら自分でコントロールしないといけないので、これはこれで良い勉強になりそうです。

 

私の運動プログラム

さて、食事だけでなく運動もプログラムに含まれています。なにせ私のケースで言えば今までの生活よりも一日あたり834キロカロリーも減らさないと目標の3キロ減量を達成できないのですが、食事は抜かずに3食きちんと食べましょうと指導されるので、運動(身体活動)でもカロリーを消費する必要があるわけです。

私の場合で言うと、朝は簡単なストレッチ、帰宅後は無駄な脂肪でいっぱいのお腹周りやお尻など下半身を鍛えるメニューと、胸や背中の筋肉を増やすメニューを一日おきに交互にやって、室内のエアロバイクを20-30分毎日一万歩を目標に歩くこと、マンションでは7階の部屋でしたがエレベーターは使わずに階段で往復するという作戦で臨みました。

就寝前のルーティンワーク

一日の運動を終えたら汗をかいているし疲れているので、ささっとシャワーで済ませたいところですが、ちゃんと湯船につかって入浴する方がカロリー消費量が多いそうです。就寝前は市販の入浴剤なんかを入れてお風呂に入っていました。

そして、寝る前の歯磨き。この歯磨きもプログラムの一つで電動歯ブラシを支給されます。そしてアプリで連携して、しっかり磨けているかチェックできる仕組みになっていました。

最後に、夜の体重測定と睡眠時間などを計測するアプリを起動します。このアプリで就寝時間や睡眠の質が見える化できました。

 

こんな感じで、朝は起床⇒歯磨き⇒体重測定と血圧測定⇒軽いストレッチ運動⇒食堂で朝食、
帰宅後は食堂で夕食⇒一万歩目標にウォーキング⇒アプリを使った筋トレメニュー⇒エアロバイク⇒入浴⇒歯磨き⇒体重測定⇒一日のメニューをこなせたかアンケートを報告⇒睡眠アプリ起動⇒就寝
結構いろいろなメニューをこなさないと行けないので一日があっという間でした。

この繰り返しで第1週目では約1キロの減量でした。正直見た目は何の変化もありませんでしたが、脂肪を1キロ落とすには約7,000キロカロリーも消費しないといけないそうです。

メタボ中年にとって太るのは簡単ですが痩せるのはなかなか時間が掛かるようですね(汗)

 

第2週目

ドクターによるカウンセリングと食生活の変化

毎週月曜日は高松紺屋町クリニックの院長先生によるカウンセリングです。カウンセリングは貸与されたiPhoneを使ってFace Time(ビデオ通話アプリ)で行われます。
先生からは毎日のメニューをサボらずにこなしていることを誉めていただきつつ、塩分過多にならないような指導がありました。

「スグヘンゲ」では朝・夕は食事が提供されるのですが、昼食は自分で準備が必要です。
ネットで仕入れた“にわか知識”で、海藻類や青魚は身体に良いらしいとか、こんにゃくはカロリーが低いとか、タンパク質をしっかり摂ろうとか自分なりに考えて惣菜を買っていたつもりですが、塩分のことはノーマークでした。2週目からはカロリーのことだけでなく、生野菜を意識的に取るようにして塩分を排出するカリウムが豊富な食材を選ぶように進化しました。

第2週目になると、食事をしたメニューを写真撮影して記録したりカロリーや栄養素を計算できるアプリがあるのですが、これを自分でも使いこなして不足している栄養素(私の場合はカルシウムとビタミンA)があれば意識して摂取するような工夫もするようになりました。

Tさんからは「豚肉の冷しゃぶサラダがおすすめですよ」と勧められました。そんなの近所のスーパーの惣菜コーナーには無かったぞと思いましたが、コンビニで売ってるんですね。コンビニって普段は飲み物くらいしか買わないのでよく知らなかったのですが、糖質オフの惣菜などはスーパーよりもコンビニの方がメニューが豊富かも知れません。

 

院長先生のカウンセリングは週に1回ですが、コーディネーターのTさんのフォロー面談は週に3回ありました。その都度、現状の取り組みの確認や食事のアドバイス、プログラムで困っていることなど何でも気軽に相談できましたフォロー面談もFace Timeを使うので、自分の職場で業務に支障もなく行えるのも良かったです。
医師や保健師さんと直接やり取りして専門的で具体的なアドバイスがもらえるのは「スグヘンゲ」の強みだと実感
しました。

 

エアロバイクの上手な使い方 part.1

第2週目には食生活だけでなく運動の方も段々とコツがつかめてきました。1週目のときはエアロバイクはスタートボタンを押して「時間」だけをセットしていたのですが、「目標カロリー」をセットできたり、「心拍数」と連動して脂肪燃焼に最適なペダル負荷に自動設定されるプログラムなどもあることがわかり、1週目よりも効果的に負荷が設定できるようになりました。

 

スマートミラーについて

さてマンションの室内には「スマートミラー」が設置されています。普段は鏡として使うのですが、インターネットに接続できて日々の体重などの数値がアプリ連携で自動表示されたり、栄養士・ドクターからのコメントも定期的に更新されます。例えば下記のような感じ(第2週目の3/26に更新されたコメントです)。こうやって励まされるとなんか嬉しいですよね。

 

第2週目の後半には嬉しい変化が。。体重は少しづつ減ったものの毎日鏡に映る自分の姿にあまり変化が無いのでガッカリの毎日でしたが、今までよりもズボンのベルトの穴が一つ減ったのです!これは目に見えて成果が実感できたので周囲の色んな人に自慢してました(笑)

 

第3週目

無理をしていたのか一時ダウンしてしまう

第3週目が始まった3/29(月)には体重が当初と比較して初めて3キロ減っていました!(祝)
嫁も私の生活習慣改善に刺激を受けた様子で、毎晩マンションまで来ては翌日の昼食のお弁当を作って持ってきてくれるようになりました。

また、日課になっている夕食後のウォーキングも一緒に歩くようになっていました。
二人で歩くと一人よりも楽しいので、最初の頃はマンションの近所にある「石清尾八幡宮(高松の氏神様)」辺りまでだったのが、この頃にはサンポート高松の赤灯台(せとしるべ)まで足を延ばし、歩数も10,000歩どころか15,000歩とかになっていました。

 

ところが、「スグヘンゲ」に参加するまでは普段全く運動することが無かったのに、急に頑張りすぎたので身体は少し疲れていたようです

翌3/30(火)には頑張って起床したものの会社へ行く気力・体力が湧かず、ついにお休みしてしまいました。

結局は、一日ゆっくり身体を休めるとスッカリ元気になったのですが、会社にお金を出してもらって参加している(自社で事業化を試みるビジネスプログラムの社内モニターですが、当然経費は色々掛かってます)ので「結果を出さないと不味いぞ」とか勝手にプレッシャーも感じていました。

自分も生活習慣を改善しよう!と取り組まれる方は、きっと私と同様に、不安や疲労で悲観的になる時期が出てくると思いますが、そんな時は無理をせず思い切って休息を取られた方が良いと思います。

 

エアロバイクの上手な使い方 part.2

第3週目ともなると室内でひたすらにペダルを漕ぐだけのエアロバイクに飽きてくる頃です。その点「スグヘンゲ」はちゃんと考えられていました。プロジェクターに景色を映し、ペダルを漕ぐスピードに合わせて映像が変化するプログラムが準備されているのです。有料のトレーニングジムに設置されているバイクみたいですね。
最初から、この機能があるのは知っていたのですが、初めの頃はカロリー消費量や心拍数等のデータが目に見える方が参考になったので使ってなかったんですよね。
しかし、3週目はもっぱら景色を楽しむようになってました。身体が慣れてきて景色を楽しむ余裕が出てきた、というのも理由のひとつかもしれません。

 

いよいよ最終週

少しずつだが結果が目に見えるように

長いようであっという間の「スグヘンゲ」体験もいよいよ第4週目に入りました。春休み中は学生の姿が少なかったのが、毎日の通勤路にも高校生の姿が戻ってきました。

最終週の院長先生のカウンセリングでは「同じメニューばかりだと飽きが来るのでメニューを変えると継続しやすいですよ」とアドバイスがありました。
実は毎日のウォーキングやエレベーターを使わずに階段を使うなどは完全に習慣化できたのですが、筋トレメニューは正直しんどいのと飽きが来たこともあって少しサボり気味だったんですよね。。。

とはいえ、第4週目になると少しずつではありますが結果が目に見えてきました。
例えば、食生活記録アプリで100点満点の評価がもらえたり、体重も最初から比べると3キロ減量の目標が完全に達成できて4キロ減を目指せるところまで到達しました。高めだった血圧はすっかり正常値になり、この頃にはベルトの穴を二つ縮めてもお腹が苦しいとは思わなくなりました。元々の図体が大きいので外見上はほとんど変化が無いのですが確実に脂肪は減っているはず!!

 

最終日に効果測定、果たして結果は?!

4/9(金)の午前、高松紺屋町クリニックを1ヵ月ぶりに訪れました。今日で「スグヘンゲ」が終了日なので効果測定を行うためです。初回同様に、血液・尿検査と身長・体重・腹囲を測定しました。

 

さて、気になる結果は下記の通りでした!

 

自分で一番うれしかったのは腹囲が11.4cmも減ったことと、完全に基準値オーバーだった中性脂肪が正常値になったことですね。

もちろんこの数字でも腹囲は基準値より10cmオーバーですし、体重に至っては20kgもオーバーなのでメタボなのは変わりないのですが、生活習慣を改善するとちゃんと結果に現れることを体験モニターとして実証することができました。

 

体験してみて解ったこと

週末の過ごし方は?

「スグヘンゲ」では毎日の体重や血圧を測定してアプリで報告するので、平日はマンションに居ないといけませんが、週末は一時帰宅が認められています。週末にリバウンドしては意味が無いですし、スグヘンゲが終了した後は、体験で身につけた良い生活習慣を自宅でも継続していかないといけないので、一時帰宅はスグヘンゲ終了後のことも見据えて自宅でも実践できるか否かのよい練習機会だととらえていました。

今までの週末は自宅でYouTubeを見ながらダラダラ過ごすとか、夜更かしして休日は昼過ぎまで寝て過ごす、なんてことも多かったのですが、「スグヘンゲ」を始めてからは身体を動かす習慣を欠かしたくないので、朝食前に散歩したり積極的に外出して身体を動かすようになりました

下の写真は、香川県の国営讃岐まんのう公園に遊びに行った時の様子です。園内を散策したりタンデム(二人乗り)自転車をレンタルして自転車道をサイクリングしたりしました。

 

意志の弱い私でも続けられた!

「スグヘンゲ」終了を同僚に報告した際に『お疲れ様でした。すごいですね!意志が弱い私はうらやましいです。』と言われました。これについて一言思うところを書きます。

「折角体験モニターをやるなら真面目に取り組もう!」という最低限の真面目さは持ち合わせていましたが、私は生来の怠け者で意志の弱い人間です。。。もし短期間で筋肉ムキムキにボディメイクしようみたいなプログラムなら私には絶対続かなかったでしょう。

この点「スグヘンゲ」は無理な糖質制限とか、ハードな筋トレとかは無く、良い生活習慣を4週間かけてしっかり身に付けよう(終了後も自分で継続できるように)というコンセプトで、そのために必要な道具・環境・メニューが目の前に全て用意されているので、これだと否応なしに続けられるんですね。意志とか関係なく。そして続けるとやったなりの結果が出ます。

さらに、私には仲間がいました。私より1週間早くモニターになった同僚のHさんです。元々私には毎日一万歩を目標に歩くというプランは無かったのですが、Hさんはやっていると知って刺激を受けたのです。Hさんも頑張っているというのが良いモチベーションになりました。

 

終了後の今の状況について

最後に「スグヘンゲ」終了後の今の状況について書き記してこの体験記を締めようと思います。4週間の体験で完全に習慣化したことは下記の通りです。

・朝食を抜かなくなりました
・毎日、一万歩を目標に現在もウォーキングを続けています
・今もエレベーターは極力使わず階段を使っています
・野菜を摂る量が増えました
・アプリで自分の摂取カロリーや栄養バランスをチェックしています

元々苦手の筋トレメニューはサボリ気味ですが、それでも良い生活習慣は続けられています。
今までの自分には無かった変化です。

 

さいごに

これで私の奮闘記は以上です。このブログを読まれた方が「健康投資」「生活習慣の改善」に少しでも関心を持ち、あなぶきグループがそれを促す取り組みを始めようとしていることを知って頂けると幸いです。
最後までお読みいただいてありがとうございました。

 

 

The following two tabs change content below.

和田典久

あなぶきハウジングサービス 和田 典久(わだ のりひさ)

香川県高松市生まれ。早稲田大学法学部卒。
学生時代は弁護士を志すも夢破れて帰郷し、2001年に入社。最初の配属は賃貸事業部。
高松で賃貸仲介を4年、広島でPM業務を5年務め、2010年12月よりあなぶきコールセンターで全国からのお客様の声に向き合う。
2021年7月からは事業推進本部 業務推進課で分譲・賃貸・CX・コールセンターとも連携した全社的な業務推進を進めていく。
このブログでは、これまでの現場経験を生かしてお役立ち情報を発信していきたいと思います。
珈琲と旅行をこよなく愛する、最近メタボ気味な48歳。

【保有資格】宅地建物取引士 管理業務主任者 賃貸不動産経営管理士
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

ブログの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。
読者登録はコチラ

最近書いた記事

関連の記事

  • facebook
  • feedly
  • rss
backtotop