賃貸マンションの専用ゴミ置き場への不法投棄の原因と対策~前編~

藤川展行 藤川展行

あなぶきハウジングサービスの藤川です。
賃貸のオーナー様や管理会社にとって頭を悩ませるのが、この「賃貸マンション専用ゴミ置き場への不法投棄問題」。
不法投棄者が非常に分かりにくいため、損害賠償を請求することも難しく、さらには処分するための費用も請求していく先がありませんので、オーナー様が支払わなければならなくなります。
今回は、不法投棄の原因となる項目についてお話しします。

目次

  • ①入居者のマナーが悪く、ゴミ置き場に常にゴミがある。
  • ②自治体のゴミ置場が遠い。
  • ③近くに人が集まる場所がある。
  • ④ゴミ置場の形状に問題がある
  • ⑤まとめ

①入居者のマナーが悪く、ゴミ置き場に常にゴミがある

分別ができていない

入居者が出すゴミ自体が分別されていないことで、地方自治体や塵芥業者が、回収できずに現地へ残してしまうため、ゴミ置き場に常にゴミが残ってしまう状況が発生します。
その状況が起こった場合、不法投棄者は管理されていないゴミ置き場として判断し、不法投棄しやすい環境となるわけです。
地方自治体によって分別方法がそれぞれ異なるため、賃貸マンションの場合は、特に起こりやすい事象です。

粗大ゴミを出す

入居の際に粗大ゴミの処理方法が記載された案内文を入居者に配布するのが一般的ですが、配布を実施していたとしても、守らない入居者はいます。
粗大ゴミについても、上記の分別ができていないゴミと同様にゴミ置き場に残ってしまうゴミとなる上に、不法投棄の大半は処分に手間と費用がかかる粗大ゴミが多いため、分別ができていない場合よりもさらに不法投棄を呼び寄せてしまうのです。

事業ゴミ(産業廃棄物)を出す

マンションに店舗や事務所が入っていないのに、同様のゴミが相当な数で投棄されることがあります。
それは、入居者が勤めている勤務先のゴミを、自宅に持ち帰り投棄するケースです。
過去の私の経験では、大量の段ボールや、大量のペットボトル、ひどい時には冷蔵庫3台洗濯機2台炊飯器2台といったケースもあります。

②自治体のゴミ置き場が遠い

これはなかなか避けがたい事象ですが、マンションが建っているエリアのゴミ置き場が遠いというパターンです。
朝の忙しい時間帯に、決まった時間までに出さなければならないゴミであるがゆえに、ゴミ置き場が遠い場合、「まぁ、どうせ回収されるから同じだろう」と考える近隣の住人が不法投棄するケースです。
この場合、最低でも正確に分別してくれていれば問題になるケースは少ないのですが、決まった場所に出せない人は、大半が分別も正確にできていません。
そうなると①のケースとなり、さらに不法投棄を呼び込んでしまいます。

③近くに人が集まる場所がある

このパターンでよくあるのが、コンビニや自動販売機、公園などです。
以前、コンビニや公園ではゴミ箱を置いていましたが、本件と同じように不法投棄がたえず、今では大半のコンビニが店内へ移動させ、公園もゴミ箱自体をなくしています。
その結果、コンビニで買った商品や、自動販売機の空き缶、公園で食べたもののゴミなどを捨てる場所に困った利用者が近くのマンション専用のゴミ置き場に不法投棄するというわけです。

④ゴミ置き場の形に問題がある

ゴミ置き場といっても、マンションによってそれぞれで、大きさや、構造(簡易に設置できるボックス型ものや、ブロックで囲んだもの、建物と同様にコンクリートで作ったものなど)が異なります。
その中でも不法投棄が多いのは、扉やネットがついていないゴミ置き場です。
扉やネットがない場合、通りすがりに投棄することができ、短時間で人目につかず投棄することができます。
扉があっても屋根がないゴミ置き場も上から投げ入れられるため要注意です。

⑤まとめ

以上が、不法投棄を発生させている代表例です。ゴミの不法投棄でお困りのオーナー様は、所有しているマンションのゴミ置き場が上記のどの項目に当てはまるのかを確認して対策を打つ必要があります。
対策については次回お話ししていきたいと思います。

The following two tabs change content below.
藤川展行

藤川展行

あなぶきハウジングサービス 賃貸業務推進室 藤川 展行(ふじかわ のぶゆき)
うどん県出身。穴吹カレッジを卒業後、20歳で株式会社穴吹ハウジングサービスに入社。
カーテンや照明などの物品販売営業、室内リフォーム営業、マンションの大規模修繕(外壁改修)営業を経て、賃貸マンションの管理業務に従事。現在は、高松で賃貸業務全般の効率化や、新商品の開発に携わっています。
県外への転勤の際に、自宅用に購入したマンションを貸し出しし、賃貸オーナーとしても奮闘中。。
プライベートでは、さぬきうどん研究会に入会し「さぬきうどん」について勉強しています。

保有資格:賃貸不動産経営管理士、上級相続支援コンサルタント、CPM(米国不動産経営管理士)、CCIM(米国不動産投資顧問)、マンション維持修繕技術者、宅地建物取引士等
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

ブログの読者になる

ブログの読者になると新着記事の通知を
メールで受け取ることができます。
読者登録はコチラ

最近書いた記事

関連の記事

  • facebook
  • feedly
  • livedoor
  • rss
backtotop