分譲マンションを借りる時の注意点~賃貸マンションとの違い~

中山知聡

こんにちは!
あなぶきハウジングサービスの中山です。
朝晩の冷え込みも日ごと厳しくなり、布団からなかなかでることができない方もいらっしゃるのではないでしょうか。(かく言う私も毎朝格闘しております・・・。)
体調の崩しやすい季節ですので皆様体調管理には十分お気をつけください。
さて、今回は分譲マンションを借りる際の注意点についてお伝えをさせて頂きます。
過去にも類似掲載がある内容(分譲マンションを賃貸で借りる際のメリット・デメリット)になりますが、魅力いっぱいの分譲賃貸は分譲マンションならではの注意点も多いため、ご検討中の方はぜひご一読ください。

分譲賃貸とは

そもそも分譲賃貸とはどういった物件のことでしょうか?
分譲マンションは1棟のマンションを区分けして1住戸ごとに販売されているマンションとなります。
所有者の多くは自身で住むために購入しますが、転勤などの理由で住めなくなり賃貸に出ている、もしくは元々投資目的で購入していて賃貸に出ている部屋のことを「分譲賃貸」と呼びます。
分譲マンションは戸建の持ち家と同じく、長い期間住むことを想定しているため、マンションそのものの構造も耐震や防音に優れている等、賃貸マンションと比べるとしっかりしたものが多く、共用施設も宅配ボックスや防災備蓄庫が設置されており、とても充実しています。また、室内の設備についても建築時点で最新のものやグレードの高いものが採用されていることが多いため、賃貸としてはとても魅力的です。

分譲賃貸の注意点

分譲賃貸は賃貸マンションにはない魅力がたくさんあるためとても人気があります。
しかしながら、本来賃貸に出すために建築されているというわけではないためその運用には注意が必要です。
以下ではいくつかの注意点をピックアップしてご紹介をさせて頂きます。

1、 駐車場の契約
分譲マンションの駐車場には「分譲方式」と「賃貸方式」の2つの方式があります。
それぞれの違いはその名のとおり、駐車場区画を購入しているか借りているかになりますが、「分譲方式」を使用しているマンションは少なく、ほとんどのマンションは「賃貸方式」を採用しています。
「賃貸方式」は管理組合が運用・管理している駐車場に対して使用料を払って借りるシステムで基本的には管理組合と所有者との間で使用契約を締結する必要があります。
つまり管理組合のルールにもよりますが多くの場合、入居者は管理組合と直接には駐車場を借りることができないため、所有者が管理組合と契約した後にそれをさらに入居者が契約するという方法を取らざるを得ません。
また、一定期間ごとに駐車場抽選が発生するマンションも多く、入居時には敷地内に使用できる駐車場が確保できていた場合でも入居後、抽選に漏れてしまったというケースも少なくないため注意が必要です。

2、 ペット飼育
分譲マンションに限らず、賃貸マンションでも建物全体でペット飼育について可能かどうか定められていることが多いですが、分譲賃貸で注意したい点がマンション全体の規約や使用細則ではペットの飼育が可になっている場合でもその部屋の所有者(賃貸人)がペットの飼育を不可にしている場合はペットの飼育ができないというところです。
ペットを飼育している場合、退去後の原状回復費用はペットを飼育していない場合よりも大きくなってしまうことが多く、特にしみついたにおいは原状回復が難しいことから、次の募集に影響が出る可能性があると考えられているためです。

3、 定期借家契約
先にご説明をさせて頂きましたが、分譲賃貸は転勤等で住めなくなった所有者が賃貸に出すという場合が多く、所有者によっては数年後には自身がもう一度住むことを念頭において賃貸に出していることがあります。
もちろん、入居者が住める期間に定めがある場合は契約時にその旨の説明があり、契約形態も「普通賃貸借」とは異なり契約期間に更新のない「定期借家契約」となりますが、この「定期借家契約」は期間中の解約が原則できないため注意が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
分譲賃貸は本来であれば購入しないと住めないようなお部屋を賃貸として借りることができます。
実際、賃貸として借りた方の中には入居中に購入のご相談を頂く方もいらっしゃいます。

注意点をちゃんと抑えてぜひ快適な分譲賃貸生活をお楽しみください!

 

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中山知聡

中山 知聡(なかやま ちさと)
香川県出身。2013年に入社し、高知県にて賃貸物件の仲介業務を3年経験。
香川県へ異動後は引き続き仲介業務を経て、現在は管理業務に携わっています。
ご入居者様の快適な賃貸ライフをサポートできるようなお役立ち情報を配信していきたいと思っておりますので宜しくお願い致します。

保有資格:宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
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