賃貸で部屋を借りる方必見!「重要事項説明」入門編①

生山 亨

あなぶきセザールサポートの生山です。

今回より、賃貸でお部屋を借りるときの『重要事項説明』について、賃貸が初めての方でも理解できるように、気を付けておきたいポイントを中心にお話します。

携帯電話(スマートホン)を契約する時にも、細かい字でビッシリと書かれた説明書を渡されて、サインしてから契約しますよね。(読む読まないは別として。)

賃貸でお部屋を借りるときにも、同じように『重要事項説明書』という書類をもとに、重要事項説明が行われます。この重要事項説明は「なんとなく聞く」のではなく、しっかりと聞いてください。しっかりと聞いていないと後にトラブルになる可能性があります。

分からないことは、ついそのままにしてしまいがちですが、きっちりと理解したうえで契約をして、契約後に「こんなはずじゃなかった…。やめておけばよかった…。」とならないようにしましょうね!

賃貸重説1 

 

目次

  • 重要事項説明とは
  • 重要事項説明で気をつけたいこと
  • 宅建建物取引業者・宅地建物取引士とは

 

重要事項説明とは

最初に「そもそも重要事項説明とは何なのか」というお話をします。

重要事項説明は契約の前に、物件の詳細や契約条件について「重要事項説明書」という書類をもとに口頭で行われる説明のことです。契約後のトラブルにならないために行われるのですが、この重要事項説明は法律で定められたことです。

宅地建物取引業法(たくちたてものとりひきぎょうほう)という法律で、宅地建物取引士という資格を持った人が重要事項説明書を渡して契約までに説明することになっています。

宅地建物取引士証という資格証を提示して説明することになっていますので、資格証の提示がなかったり、重要事項説明自体が無かったりすれば、その不動産会社は法律違反です。

ここで、ポイントは重要事項説明は「契約までに行われる」ということです。つまり、重要事項説明を受けてから契約をするかどうか判断してもよいということですね。

 

重要事項説明で気をつけたいこと

重要事項説明で一番大切なのは、「書いてある内容をしっかりと理解して、あやふやにしておかないこと」です。賃貸契約後のトラブルで多いのが「契約時に聞いていなかった…」「聞いたかもしれないけど良く分かっていなかった…」ということです。
重要事項説明書には専門用語がたくさんでてきます。「これは専門用語だから伝わりにくいな」と思って分かりやすく説明してくれる人ならいいですが、不動産会社の人は、業界にドップリ浸かり込んで、そもそも何が専門用語なのか自分でも分かっていない人もたくさんいます。分かりにくいこと、曖昧なことは分かったような気になって返事をするのではなく、遠慮せず、恥ずかしがらずにどんどん聞きましょう。重要事項説明書に書かれていることは、納得がいくまで説明してもらって十分に理解しておきましょう。

 

宅建建物取引業者・宅地建物取引士とは

宅地建物取引業者(宅建業者)というのは不動産会社のことです。余談ですが不動産業=宅建業ではありません。不動産業は仲介だけでなく、マンション管理、貸しビルなどの業種も含まれますが、宅建業は「自らが行う宅地や建物の売買」や「売買・賃貸を行うときの代理や媒介」を業として行うもののことをいいます。

宅地建物取引業をするためには国もしくは都道府県の免許が必要です。(2つ以上の都道府県に事務所を設置する時は国土交通大臣の免許、1つの都道府県内に事務所を設置するときは都道府県知事の免許です。)

宅地建物取引士(宅建取引士)とは、宅地建物取引士という国家資格に合格して都道府県知事の登録を受けた人です。どこの不動産会社にも必ず宅建取引士というプロがいて、宅建取引士でないと重要事項説明をしてはならないことになっています。

 

 

今回は概略についてのお話ですが、次回からは具体的にチェックすべきポイントについてお話していきたいと思います。

 

 

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生山 亨

あなぶきハウジングサービス :生山 亨(いくやま こう)
分譲マンションの管理担当(フロント)を経て賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介・総務業務を経験。長年やってきた賃貸業務、中でも特に空室の改善、対策は得意分野です。現在は、あなぶきスペースシェアにおいて宿泊事業・マンスリー事業を行っています。

保有資格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者
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