どうしよう!! マンション管理組合の役員になっちゃった!(大規模修繕工事編PART⑥)

大槻政敏

株式会社ツツミワークス営業本部の大槻でございます。

前回は、『いよいよ最終段階!』について一連の流れを

ご説明させていただきました。

 

まだ過去のブログをお読みでない読者様がいらっしゃいましたら、ストーリー仕立てでお届けを

しておりますので、是非とも1回目の投稿よりお読みになって頂ければと思います。

第1回目のブログ【 一体なにからはじめればいいの? 】はこちらをクリック

第2回目のブログ【     建物の現状を知る    】はこちらをクリック

第3回目のブログ【 建物の現状が分かったその後は 】はこちらをクリック

第4回目のブログ【 建物の現状が分かったその後は 】はこちらをクリック

第5回目のブログ【    いよいよ最終段階!    】はこちらをクリック

第6回目のブログ【    工事着工前に行うこととは①    】はこちらをクリック♪

第7回目のブログ【 工事着工前に行うこととは②届出・申請編 】はこちらをクリック

第8回目のブログ【 工事着工前に行うこととは③仮設計画・特注作成品計画 】はこちらをクリック♪

第9回目のブログ【 大規模修繕工事実施編 着工後 片付け・広報 】はこちらをクリック♪

第10回目のブログ【 大規模修繕工事実施編 直接仮設 下地・タイル補修工事 シーリング工事① 】はこちらをクリック♪

第11回目のブログ【 大規模修繕工事実施編 下地・タイル補修工事 シーリング工事② 洗浄工事 塗装工事 防水工事 】はこちらをクリック♪

第12回目のブログ【 大規模修繕工事実施編 改善追加工事 施工範囲の確認 竣工について 】はこちらをクリック♪

 

第6回目となる今回は、前回お話をさせていただきましたように

『工事着工前に行うことは?』についてです。

前回までのお話で、このブログをお読みになっている読者さまは、想定としてお住いになられているマンション

において、総会で無事に承認が得られ、施工業者と工事請負契約の締結が完了している状況かと思います。

ここまでくれば、あとはどのように工事に移行していくかがポイントとなってくる訳ですが、

今回はスムーズに工事に移行できるようにするには、どのようなことを行っていく必要があるのか・・・

についてお伝えさせて頂きたいと思います。

 

 

◆ 工事着工前に行わなければならないことは?

施工会社と工事契約が締結された後、工事を実施するにあたっては、下記に記載の2項目を実施するのが

一般的なものとなっております。

①『工事説明会の実施』

※どのような工事を実施するのかについて組合員・居住者に向けて詳しく説明

②『近隣挨拶の実施』

※どのような工事を実施するのかについてご近隣の皆さまへ説明

特にこの2項目については工事着手前に行うイベントとしては非常に大切なものとなっておりますので、

事前に関係者にて打合せを行ない、相互理解を深めたうえで開催をすることをお勧めいたします。

では、特に重要な①『工事説明会の実施』について、一体どのようなものなのかについて下記に詳しく

説明をさせて頂きたいと思います。

 

◆ 工事説明会ではどのようなことを実施するの?

まず、工事説明会(居住者さま向け説明会)は、大規模修繕工事を実施する前に行う大切なイベントと

なります。

この説明会では、居住者に向けて・・・

・『工事の実施スケジュール』についての詳細説明  

※大規模修繕工事完了までのスケジュールについて説明

 

・『  工事の実施項目  』についての詳細説明  

※外壁、防水、鉄部塗装など工事個所の詳細や、仮設や足場組など工程表をもとに説明

 

・『工事を進めていくうえで期間中想定される影響』についての詳細説明   

※1日の作業時間や休憩時間、休日の作業の有無、工事期間中に居住者に気をつけてほしい事項などを説明

 

などを説明する訳でございますが、居住者さまにとっても工事への不安や疑問を解消する

大切なイベントとなりますので、しっかりと理解して貰えるよう説明をいたしましょう!

 

 

 

上記の画像は、当社が工事説明会開催時に居住者の皆さま方に配付をしている資料(一部抜粋)となります。

大規模修繕工事では、マンションの周囲に足場を組んで外壁の修繕や塗装等を行ったりしますので、

バルコニーに洗濯物を干すことが難しくなってしまったりと、生活に直結する影響が工事期間中には多々

発生いたします。

工事を順調に進めていくためには、居住者さまの理解や協力が欠かせません。

説明不足やコミュニケーション不足により不慮の事故につながるケースもございます。

より良い住環境を実現するために大規模修繕工事を行っていることを施工者側はしっかりと居住者さまに

お伝えし、協力姿勢をもってもらうことが工事を成功させるポイントとなります。

 

◆ 工事説明会で強くお伝えをする3つのポイントについて

工事説明会では、工事期間中に発生する影響等について説明が行われます。

以下に記載させて頂く内容は特に注意して確認すべきポイントとなります。

防犯や安全に関することは生活に直結する大切なこととなりますので、

不明点や気になる点があれば積極的に施工者に質問してみるのがいいかと思われます。

 ① 防犯対策について                      

工事中はマンションの外周部分に足場が組まれるため、上階であっても不審者などが部屋に入り込みやすいので

はないかという不安要素が生まれます。

施工側から防犯のための窓サッシ用補助ロックの無償貸出が一般的となっております。

居住者さまからしてみると、防犯に関することは一番の心配事かと思います。

万が一のことがあった際や不審者を見かけたときの連絡先など十分に確認することが大切となります。

 ② 安全対策について                      

『設置している足場が不安定な状況となっている』

『足場が原因でケガをしてしまったらどうしたらいいの?』など、安全対策に関する取り決めについても

事前に確認しておくことが必要となります。

工事中の安全対策でもっとも重要になるのは、お子様のケガの発生を未然に防ぐことが大切です。

可能であるならば『子供向け説明会』を開催してもらうなど、十分な対策を講じることが大切となります。

 

 ③ バルコニー内の片付けについて                

マンションの大規模修繕工事では、バルコニー内での工事が多数発生いたします。

天井、壁面等の塗装や壁面の下地補修工事、そして、床の防水工事など多種多様な工事が展開されます。

バルコニー内工事の実施に際しては、居住者さまのお持物(植木鉢やお荷物等)を片付けて頂く必要があります

が、どのような形で片付けを行えばいいのか、そしていつまでに片づけを行わなければいけないのか等々

生活に直結する部分でございますので、しっかりとご確認頂くことをお勧めいたします。

 

◆まとめ
今回の投稿をもって、検討のスタート段階から工事着工までの一連の流れにつきましては、

終了となります。

読者のみなさま方もなんとなくご理解いただけたのではないでしょうか。

ゼロからスタートさせるというのは、時間も労力も大きくかかります。

非常に難しい問題そして課題もあることだと思います。

自分一人で対応を行っていくのではなく、色々な方々と協力をしあいながら、

ひとずつ慎重に運営されることを強くお勧めいたします。

 

本投稿をもちまして、半年間(全6回)と言う短い期間ではございましたが、

私が発信させて頂くブログはこれで最後となります。

今回に至るまで、お付き合いいただき誠にありがとうございました。

上記にもまとめで記載をさせていただきましたが、検討を進めていくうえで気になる点等ございましたら、

何なりと私どもの方へご連絡を頂ければ、皆さまのお役に少しでも立てるのではないかと思います。

 

次回からは当社からの発信担当者が変わり、『大規模修繕工事実施編』に突入となります。

こちらも目から鱗の情報が満載かと思われますので(笑)どうぞお楽しみに♪

 

最後に・・・

全6回の投稿につきまして、最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました!

 

 

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大槻政敏

【プロフィール】
ツツミワークス 大槻 政敏(おおつき まさとし)
新築・改修工事の現場施工管理や管理会社において技術営業の勤務を経て当社に入社。
入社以来、さまざまなお客様のニーズに応えるべく日々奮闘しております。
『お客様の立場になって物事を考え、求められている以上の成果を提供する』を自身のモットーとし、
お客様に求められ続ける存在になれればと日々努力しております。

保有資格:一級建築施工管理技士、監理技術者、管理業務主任者等
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