こんにちは!
日装・ツツミワークス 第三事業部 杉下です。
今回は日本で窓と言えばアルミサッシと言われるように日本で主に住宅で使用されているアルミサッシについて紹介させていただきます。
昔の窓は木製
私が子供のころ住んでいた実家は古い家でした。階段は勾配が急で降りるときには良く滑っていました。
窓は木で出来た木戸でしたし、雨戸も木の戸走りを走る木製雨戸。子供の頃は窓や雨戸を閉める当番だったので動きが悪く苦労したことを覚えています。
木戸の鍵は木戸と木戸を合わせた所にねじ込む金具で鍵をするか、木製のかんぬきでした。開戸はスライドして止める木製の鍵がついていました。
子供の頃はトイレが外にあったので雨の日は傘をさしてトイレに行ったことを覚えています。親に怒られた時はその汲み取りのトイレに閉じ込まれて何か便器から出てくるのではと恐怖を覚えたことでした。
中学生になって実家を建て替えアルミサッシになり開閉が楽になりました。
室 金物株式会社 ホームページより引用
アルミサッシはいつから
アルミサッシの普及は1960年ごろから、不二サッシ、トーヨーサッシ(現LIXIL)、三協アルミ、(現三協立山アルミ)立山アルミ(現三協立山アルミ)などがアルミサッシを普及させました。
アルミサッシの前にはスチールサッシもあったらしいです。
アルミサッシのメリット・デメリット
いい意味でも、悪い意味でも日本はアルミサッシの国内普及率は、世界で断トツNO.1です。
良い意味は、高温多湿の日本ではアルミサッシは耐久性があることと加工のしやすさから使用されています。
悪い意味は、他国で使用されている樹脂製や木製の建具より熱伝導率が高く(熱が伝わりやすい)、樹脂製と比べると約1000倍熱を伝えやすく断熱性能が低いです。冷暖房効率の低下に繋がり、結露も発生しやすいと言われています。
サッシから熱交換され夏は暑く、冬は寒くなるように冷暖房効率を低下させているが、エアコンやストーブなどで無理やり室温を上げたり、下げたりと非効率な状態になっているのが現状です。
過去に仕事で長野県諏訪市に行ったとき、朝起きたらアルミサッシが結露していて、冬だったせいか結露水が凍り、アルミサッシや玄関ドアの開閉ができなかったことがありました。
木製サッシや樹脂製サッシが普及しない本当の理由はわかりませんが、他国に比べ日本では普及されておりません。他国ではアルミサッシ使用禁止の国もあるようです。
日本は北から南まで平均気温の差があり、基準のサッシを制作するのが難しいのか。
あるアルミサッシメーカーの話では「アルミメーカーがアルミサッシを制作している関係で、樹脂サッシを制作する機械をすぐに導入変更することができない」とのことで、なかなか樹脂サッシが普及しない原因の一つではないかと言われています。
アルミサッシの断熱性能を上げるには?
現在設置されているアルミサッシの断熱性能を上げるには、どうしたらいいのでしょうか?
マンションでも戸建て住宅でもサッシの交換は大変です、ましてマンションではサッシが共用部になるため居住者個人での交換はできません。仮に管理組合より許可があったとしても外装仕上げや内装壁、床などを解体復旧しなければならないため、工事日数かかります。作業を行うために外部に足場が必要な個所も出てきます。お金も相当かかります。
そこで、現状のサッシの内側に設置できる「内窓」はいかがでしょうか?
樹脂製でペアガラスや真空ガラス、Low-Eガラスというガラス表面に特殊な金属膜をコーティングされた特殊ガラスもあります。
マンションでの内窓の設置位置は専有部なので個別の取り付けが可能です。(管理組合規約を確認ください。)
取り付けに関しても1窓約60分で設置可能になり、大幅な解体復旧は必要ありません。
現状の窓を交換する事を比べると何倍も安くなり、作業も短時間になります。
(カーテンやブラインドの設置位置を変更する必要がある場合があります。)
YKK AP ホームページより引用
さいごに
暑くて寒い住宅にお住まいの方や結露が気になる方は、一度「内窓」を検討してみるのはいかがでしょうか?
それでは、また次回のブログでお会いましょう。
杉下宜久
工事統括本部 第三事業部
杉下 宜久(すぎした のりひさ)
埼玉県出身 2011年入社
大規模修繕工事の現場管理に従事しております。
貴方に任せて良かったと言われる仕事を心がけております。
皆様が快適マンションライフを送れるよう頑張っていきます。
保有資格:一級建築施工管理技士
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