皆さん、こんにちは。あなぶきハウジングサービスの立花です。
さて、今回はマンション管理の主役を担う「フロントマン」の仕事内容・「フロントマン」に向いている人の特徴などを、私の主観ではありますがご紹介したいと思います
昨今のコロナ禍においても、ストックビジネスとして比較的安定していると言われているマンション管理業界の仕事に注目されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
分譲マンションの管理業務において、各マンションの専属担当者として管理組合運営のサポートを行うのがフロントマンです。フロントマンは、まさに管理会社の「顔」となる存在です。
マンション管理業界
まず、マンション管理業界についてお話したいと思います。皆さんもご存じのように日本は人口減少の一途をたどっており、それに伴い新築マンションの供給戸数もここ十数年は減少傾向にあります。しかし、分譲マンションのストック数は増え続けており、2020年現在、日本全国に660万戸を超える分譲マンションが存在します。このうち9割以上がマンションの管理を管理会社へ委託しています。
昨今、管理組合が機能せず、マンションとしての資産価値や機能を損なってしまう「管理不全マンション」が社会問題化しています。社会インフラとなったマンションを適切に維持するためのサポートを行うマンション管理業は社会から必要とされている存在です。
また、コロナ禍において様々な業界が大きなダメージを受けている、との報道を目にしていますが、マンション管理業を含むストックビジネスは、以前から比較的景気等に左右されにくく、安定している業界と言われています。
フロントマンの業務
マンション管理組合の運営をプロの視点でサポートし、居住者の方が「安心・安全・快適」なマンションライフを送っていただくための環境をつくる仕事です。フロントマンの主な仕事内容は以下のとおりです。
【事務管理業務】
電話対応、管理組合運営に係る事務手続全般、お客様のご要望対応等
【理事会・総会運営補助】
理事会、総会の資料作成、議事録の作成等
【設備建物の維持管理】
物件巡回、設備の異常確認、清掃状況のチェック等
フロントマンの業務は多岐に渡ります。感覚的にはデスクワークが半分、マンション現地での業務が半分くらいです。
フロントマンに向いている人
向上心をもって知識を広げられる人
「マンション管理」とひとことでいっても、様々な分野の知識を習得することが必要不可欠です。区分所有法・マンション管理適正化法・宅建業法・民法・税法等の法令関係の知識、会計に関する知識、マンションの維持修繕のための知識、最新の業界トレンド等の情報収集も欠かせません。向上心・好奇心をもって自分の知識を広げていくことができる人には向いている仕事だと思います。
決められた期日を厳守できる方
管理組合運営のサポートをするうえで、明確に期日が設定されているものが沢山あります。例えば、管理規約・管理委託契約書によって、通常総会の開催期日、開催案内の配付期日、決算後の管理事務処理状況の報告期日等、挙げればきりがありません。会社で導入されている各種システムにより、法令や契約よって定められている期日は自動的に判別可能なものもありますが、お客様の各種ご要望などは受付後から完了までをいかに短くできるか、スピード感を持って進めることが重要です。逆に期日管理が苦手な方は苦労することが多いかもしれません。
コミュニケーションを取るのが好きな方
管理させていただくマンションには年代もお仕事も様々ないろいろな方がお住まいです。
管理組合(お客様)と管理会社(フロントマン)は、マンションをより良い環境にしていくためのパートナーのような存在であると思います。様々なお客様とコミュニケーションを取る中で、ニーズを汲み取り、様々な提案に繋げていく必要があります。
また、フロントマンの仕事は絶対に一人で完結できる仕事ではありません。現場の最前線で働く管理員、社内関係部署のスタッフ、各協力会社の方等、多くの人と関わりながら、お客様に「安心・安全・快適」な住環境を提供することができます。様々な人とコミュニケーションを取り、仕事を進めていくことが好きな方には向いている仕事だと思います。
お客様の生活に思いを巡らすことができる人
私たちは、お客様の大切な資産(マンション)の管理をお任せいただいています。マンション管理のプロとしてお客様以上にマンションのことを知り、考えぬく必要があります。
壊れたもの直す、古くなったものを新しくするという「ハード」部分の提案はもちろん必要ですが、私たちの提案によってお客様のマンション生活に良い変化をもたらすことができるか。「ソフト」の部分にも思いを巡らせ、提案することがとても重要です。
業界未経験でも大丈夫?
この記事をご覧になっている方の中には、業界未経験でも大丈夫?と心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろんお客様から厚い信頼を得るフロントマンになるためには、様々経験を積んでいきスキルアップしていく必要があります。しかし、現在当社で活躍しているフロントマンの中には、前職が不動産業界の方はもちろん、アパレル業界やIT業界からの転職という方まで様々な経歴の持ち主がマンション管理のプロとして現在活躍しています。その理由として、当社では充実した人財教育体制が備わっているからだと思います。
あなぶきハウジングサービスでは全国に2か所、職業訓練校認定の自社研修施設(あなぶきPMアカデミー、あなぶきPMアカデミーTOKYO)を保有しており、実践的な研修によりマンション管理に必要な知識を習得することができます。
また、定期的に研修会を開催し常にスキルアップをサポートする環境を整えていますし、国家資格(管理業務主任者、宅地建物取引士、マンション維持修繕技術者等)の取得支援制度も充実しています。
まとめ
コロナ禍において私たちマンション管理会社の社員も、初めての事が多々あり、対応に苦慮しました。しかし、その中で改めて感じたのは、お客様の生活に密着したかけがえのない仕事をさせて頂いているということです。フロントマンの仕事は、決して派手ではなくどちらかというと裏方の仕事かもしれません。ですが、お客様の大切な「資産」の管理をお任せいただき、お住いの方の「生活」を支えるため、必要性の高い仕事だと再確認しました。
また、社会インフラとも言えるマンションの維持管理をサポートすることは、管理不全のマンションが社会問題化してきた昨今、社会的意義のある仕事です。
マンション管理業界、フロントマンの仕事に興味を持たれた方は、当社採用サイトも是非ご覧ください。
立花晴太郎
宮城県仙台市出身。分譲マンション管理(フロント)業務、新規受託営業に従事し、様々な地域の様々なマンションに携わらせていただきました。「より快適なマンション」へのヒントになるような情報を提供していきます。
保有資格:マンション管理士、管理業務主任者、宅地建物取引士、マンション維持修繕技術者
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