こんにちは。
緊急事態宣言後も継続して勤務先でのテレワーク導入が推奨され、家で過ごす時間が多くなった方が大半だと思います。
同時に、職場へ行かなくでも仕事ができる働き方が確立され、職場を軸とした家選びの必要性が薄れてきているのではないでしょうか。
さらに毎年のように続く自然災害。
職場からの距離が多少遠くなっても、今より安い家賃で、部屋の中での生活水準や立地の安全性が上がるのであれば、引っ越しも視野に入れ始めている人は少なくないようです。
せっかく引っ越すなら家の中を自分らしく快適に過ごせる空間にしたいですよね。
今回は、在宅ワークに適した間取りについてご紹介してみたいと思います。
テレワークでの必要スペース
正味、PCと身体とネット環境さえあればどこででも仕事ができる時代になりました。
とはいえ、日ごろからフリーアドレスに慣れているわけでなければ、仕事をする環境が変わればいつも通りの感覚で仕事をするには場所に慣れるのに時間がかかりますし、作業スペースの確保は大切です。
自宅にワークスペースを作るとなると、どれくらいの広さがあればストレスなく仕事ができるのでしょうか?
デスクまわり
職場で使われる一般的なデスクのサイズは奥行き60~70cmです。
市販の家庭用のデスクだと45~50cmの奥行きのものが多く、純粋にPC作業だけの場合は50cmあれば十分だと思います。
しかし、書記作業やら書類確認やらの雑務も行う場合、室内にスペースを確保できるのであれば奥行きたっぷりの机をお勧めします。
奥行き60~70cmあればファイルボックスなんかを置いても窮屈に感じませんし、PCの手前でA4サイズの書類を置いても机からはみ出ません。
横幅は取れるに越したことはありませんが、幅80~120cmあれば男性でもひじを置いてリラックスして作業ができます。
椅子の出し入れを考慮して、机前は80㎝程確保できれば良いですね。
必要スペース
もし奥行き60cm、幅120cmのデスクを室内に置くとすると120cm×140cmのスペースが確保できればOKです。
デスクまわりは1帖半もあれば確保できますね。
おすすめの間取り
必要スペースは確保できたとして、室内のどこを選定すべきなのでしょうか?
一人暮らしの方は、リビングや広めの洋室の一角をテレワークスペースとして模様替えして十分でしょう。
しかし、ご家庭のある方の場合、在宅ワークでお父さんやお母さんがおうちにいると、子供たちはうれしくなってついつい仕事中でかまってほしくなりますし、仕事に集中したくでも家族の生活音が気になるものです。
また、テレワークの促進であらゆる場面で大活躍しているのがTV会議システムやZOOMなどのオンラインでのコミュニケーションシステムです。
デスク周りの自室の生活感が相手側に見えてしまうのはちょっと気が引けますよね…
そうなるとワークスペースとしてリビングや家族との共用スペースを選定するのは悩ましいところです。。
そこで、今回私が在宅ワークでお勧めする間取りは『+S』です!
通常、お部屋探しをする時の間取りの条件設定でよく目にするのは1LDK、2LDK,3LDKなどがありますよね。
これらの間取りに「S」が付いて1SLDKや1LDK+Sといったかたちで募集されてるのを見たことはありますか?
このSとはどのような意味なのでしょうか。
Sとは
Sとは、不動産用語では一般的には納戸と同義で使われていて、サービスルームservice room の頭文字をとってSと表記します。
建築基準法によってある一定の採光を確保できない部屋は居室として認められず、採光が足りない部屋は納戸とされます。
なので、実際は洋室分ほどの広さがある場合でも窓が無ければS:納戸として扱われることになります。
案内をしていると、2帖ほどの広さのものをよく目にしますね。
納戸の名の通り、通常は収納の目的で要されます。
なので、間取りにSを見つけたときは収納力が大きい間取りと解してください。
しかし、この2畳ほどの広さがあれば、先ほどのデスク周りに必要なスペースは十分確保されるんです。
どんな間取りがあるのか、実際のものを見てみないとイメージが湧きにくいと思うので、今回は現在募集中のお部屋からお勧めの間取りの物件をご紹介します。
2SLDK
現在、福岡で募集中のお部屋で、私がお勧めする理想のテレワーク向きの間取りがこちらです!
ご覧ください!この理想的な「S」
納戸は開口が少ない分、換気の面ではあまりよくなく、開放感があるとは言えませんが、TVやかわいいお子さんからのお誘いなど、外的誘惑から距離を置くことができ、狭いなりにリビングや洋室に比べると仕事に集中できるはず。
また、TV会議などで背景に生活感を感じさせる心配も軽減できるのではないでしょうか。
納戸の中にも収納があるので、仕事道具をこの中に収納するのもよいですね。
VRで室内の様子も是非見てみて下さい!
納戸の中にもコンセントがあるので、PC作業も問題ありませんよ~
まとめ
納戸は、程よい狭さで子供心をくすぐる秘密基地のような空間ですよね。
ワークスペースとしてだけではなく、趣味のスペースとしても自分らしいアレンジを楽しめるのではないでしょうか。
岡田美沙
岡田 美沙(おかだ みさ)
【自己紹介】
あなぶきハウジングサービスに入社し7年目になります。
入社以来、福岡と松山で賃貸業務に携わってきました。賃貸でお部屋を探される方・貸したい方の仲介や、室内のリフォーム・修繕手配を行っています。
今は福岡でおいしい物をたらふく食べて、日々心身共に成長中!
お部屋探しのポイントや賃貸経営はもちろん、町のエリア情報でも何でもお答えします。
保有資格:管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
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