転勤者・異動者必見!賃貸の法人契約の注意点

小嶋美咲

こんにちは。あなぶきハウジングサービスの小嶋です。 賃貸のお部屋を借りるときの『賃貸借契約』には大きく「個人契約」「法人契約」に分けることが出来ます。普通に個人として賃貸マンションやアパートを契約するときのことを「個人契約」。転勤や異動などに伴い会社が借主となる場合(借上社宅等)は「法人契約」にあたります。今回は「法人契約」についてのお話です。

法人契約とは

法人契約とは賃貸借契約を法人の名義(会社の名前など)で行う契約のことです。いわゆる借り上げ社宅ですね。

法人契約では毎月の家賃を法人側から支払うので個人契約に比べると家賃の滞納のリスクが少なく、貸主(大家さん)も安心です。そのため契約にあたっての入居審査も通りやすくなります。

また借りる側も、会社によっては『家賃補助制度』などで家賃のうちのいくらかを会社が負担してくれるところも多く、毎月の家賃支払いの負担も少なくなります。

法人契約時のお部屋探し

お部屋探しの手順に関しては、個人契約の時と大きな違いはありません。事前に企業の社宅担当や社宅代行会社を通じてやり取りをすることが多いです。
法人契約では、契約する条件について各法人によって決まりや制約(社宅規定など)があることが多いので事前にきちんと規定を確認したうえで物件を探すことが大切です。よくある規定の例はこんな感じです。

家賃

 それぞれの法人で規定賃料が決まっています。

「規定賃料のいくらが会社負担でいくらが個人負担(自分の負担)になるのか」
「規定賃料の何割を越えてまでなら契約できるのか」
「そもそも規定賃料を超えると一切契約できないのか」

 等確認が必要です。職位・職階や勤務エリア・家族構成によって金額が定められていることが多いです。

敷金(敷引)、礼金

 契約時の支払いとなるこちらの項目も上限が定められている会社が多いです。
敷金・礼金は会社で一律のところもありますが、地域慣習等によりエリアによって異なる場合もあります。

・広さ(間取り)

 広さの間取りの制限があることもあります。“ロフトのあるお部屋は契約できない”等、広さだけでなく間取りについて制限があることもあります。
「1LDKはOKだが、2DKはダメ」というところもあります。

・その他条件

 勤務先までの距離など通勤時間の決まり、
物件の家主が海外に居住している物件は契約不可、
 公庫物件は不可、
 木造物件は不可、
 短期解約違約金(1年未満で解約すると1ヶ月分の違約金など)不可・・・

このように企業によって決まりは様々です。事前に規定を正しく把握し、スムーズにお部屋探しができるといいですね。

よく受けるご相談

法人契約で家賃補助があるとはいえ、やはり少しでも個人負担は押さえたいですよね。
ここでよくある相談として「共益費は個人負担になるので家賃に組み込んでほしい」「駐車場代が個人負担になるので家賃に組み込んでほしい」「礼金の金額を上げていいので少し家賃を下げてほしい」等のご相談をいただきます。いわゆる家賃操作になりますが、近年いろいろな情報がインターネット上に出回り、法人の社宅担当者や社宅代行会社もすぐに確認をすることが出来ます。万が一操作をしてそのまま契約できたとしても後々発覚した際、ご入居者様へ何かしらのペナルティが課されるケースがありますので、不動産会社としては基本的にはこういったご相談をお受けすることが出来ません。
(結果的にご迷惑をお掛けすることになることが多いためです…)

まとめ

最近は法人の社宅担当をする総務部門が社宅手続きを外部(いわゆる社宅代行会社というところ)に委託している法人様も多くなってきています。それぞれ提携不動産会社がおり、法人規定や法人契約の手続きに関して熟知しているスタッフも多いので、安心してお部屋を探すためにも提携不動産会社で探すのも1つの安心材料だと思います。転勤前の忙しい時期だからこそトラブルなく、スムーズにお部屋探しを進めていきたいですね。

 

 

 

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小嶋美咲

あなぶきハウジングサービス 小嶋 美咲(こじま みさき)
山口県防府市出身。2014年に新卒入社。
入社当初より賃貸事業部に配属され4年目になりました。学生時代から福岡にいるので福岡は8年目。コンパクトですごく便利な街、福岡が大好きです!福岡のことは何でも聞いてください!
現在は法人・個人問わず賃貸物件の仲介はもちろん分譲賃貸の管理受託を担当しています。最近は売買も少しだけ携わるようになりました。普通に生活していると出会うことができない方々と出会うことができるので毎日新しい発見がたくさんあります。
少しでも良い情報を発信できればと思います。よろしくお願いします。
資格:宅地建物取引士
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