マンションにガス漏れ警報器は本当に必要か?

梶山敦 梶山敦

キッチンに設置されているガス漏れ警報器。
マンション入居時に既に設置されていたり、ガス開栓時にガス会社に薦められて設置したりしたものの、ガス漏れ警報器についてあまり詳しく知らないってこと多いと思います。
ガス漏れ警報器って何なのか?設置は義務なのか?
マンション生活を送るうえで知っておくべきガス漏れ警報器の情報をお伝えいたします。

目次

  • ガス漏れ警報器とは?
  • 設置することは義務なのか?
  • どこに設置すればいいのか?
  • ガス漏れ警報器の必要性とは?
  • 警報器が鳴った場合の対処は?
  • まとめ

ガス漏れ警報器とは?

ガス漏れ警報器とは、その名のとおり都市ガスやプロパンガスを感知し、その存在を警報により居住者に知らせる装置です。ガスの他にも一酸化炭素(CO)や火災を感知するタイプの物もあります。
その交換期限は5年となっており、劣化によって誤作動が頻発するようになります。
ガス漏れしていないのに頻繁に警報が鳴るようになった場合は、交換が必要になります。

 

設置することは義務なのか?

そもそもガス警報機を取り付けることは義務なのか?
答えは使用しているガスの種類によって異なります。
まず、都市ガスを使用している場合、警報器の設置は義務化されていません。しかし、設置を推奨されています。
次に、プロパンガスを使用している場合、3戸以上のマンションならば設置することが義務付けされています。ただし、次の条件に当てはまる場合は設置をしなくても良いことになっています。

①室内にガス燃焼器具(ガスコンロ・ガスファンヒーター等)が無い。
②ガス器具がネジ接続であり、かつ、燃焼器に立ち消え安全機能が付いている。
③常時設置タイプのガス燃焼器具がない。
④ガス燃焼器具がヒューズガス栓で接続され、かつ、燃焼器に立ち消え安全機能が付いている。

①は、オール電化マンションやガス給湯器(室外に設置)しかないマンションが該当します。室内でガス漏れが発生するリスクが無いため、当然警報器を設置する必要はありません。
②は、いわゆるビルトインコンロが該当する可能性があります。ネジ接続され、立ち消え安全機能が備わっているか確認してください。
③は、室内に常時設置されているガス燃焼器具が無く、カセットガスコンロくらいしかない場合です。
④に記載した、ヒューズガス栓(規定流量以上のガスが流れると自動的にガスを止める装置の付いたガス栓)により接続された立ち消え安全機能付きガス燃焼器具は、近年では一般的になっていますので、一度確認してください。

以上がガス警報器の設置義務についてですが、設置することが義務では無くても、ガス警報器を設置することをお薦めいたします。理由は後で説明いたします。

 

どこに設置すればいいのか?

ガス警報器はどこに設置すればよいのでしょうか?
キッチンであればガスコンロ付近になりますが、使用しているガスの種類によって設置場所は大きく異なります。
都市ガスの場合はキッチンの天井付近に設置プロパンガスの場合は床面付近に設置する必要があります。
これは都市ガスとプロパンガスの性質の違いによるもので、都市ガスが空気よりも軽く漏れたガスは天井部に溜まります。一方、プロパンガスは空気よりも重いため床付近に溜まります。漏れたガスをより感知しやすい場所に設置する必要があるため、ガスの種類によって設置場所が大きく異なるのです。

 

ガス漏れ警報器の必要性とは?

ガス漏れ事故を防止するため、今ではガス漏れ警報器以外にマイコンメーター、ヒューズガス栓、立ち消え安全装置などがあります。室外から室内にガスが送られてくる過程でこれら3重の安全装置が備え付けられているため、一見するとガス漏れ警報器の活躍する場は無いように思われます。
しかし、ガス漏れがガス燃焼器具からではなくガス管やガスホースからだった場合は、ヒューズガス栓や立ち消え安全装置は機能しません。マイコンメーターは長時間ガスが連続使用されると自動的にガスを止めますが、自動停止するまではガスが漏れ続けます。
このケースで早期にガス漏れに気づくにはガス漏れ警報器が必要となります。
限定されたケースではありますが、ガス漏れ事故の被害の大きさを考慮すれば、ガス漏れ警報器の必要性は高いと言えるでしょう。マンションにおいては、壁や天井を挟んで複数の住戸が密集しているため、より安全面に気を遣うことも必要となります。

 

警報器が鳴った場合の対処は?

ガス警報器が鳴ってしまった場合、どのように行動すればよいでしょうか?
いざという時に冷静に対処できるように最後に確認しておきましょう。

①元栓を閉め、火を消す。
②電気スイッチを操作しない(触らない)。
③自然換気を行なう(窓を開ける)。
④ガス会社に連絡。

まずは元栓を閉め、火を消すことが最優先です。
電気は引火する可能性があるため操作しないようにしましょう。換気するために換気扇の電源を入れるようなことが無いように注意してください(換気扇が回っている場合は、止めずにそのままにしてください)。
続いて、窓を開放し自然換気を促してください。
最後に、ガス漏れが解消しない場合はガス会社に連絡してください。設備機器の故障の可能性があります。

 

まとめ

オール電化が進んでいるとはいえ、多くのご家庭で利用されているガス。
事故を防ぐために多くの安全装置がありますが、ガス漏れ警報器はその安全装置のひとつとして、皆様の住居という大切な資産を守るツールとなることがご理解いただけたかと思います。
資産を共有するため、高い安全意識が求められるマンションにおいては、ガス漏れ警報器の重要性は増すことになるでしょう。

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梶山敦

梶山敦

あなぶきハウジングサービス 梶山 敦(かじやま あつし)
福岡県出身の元陸上自衛官。現在は快適・安心なマンションライフを提供する分譲マンション管理に従事。「分らないけど今更聞けない」、「誰に聞けばいいか分らない」そんなマンションライフに根ざした疑問の解決から、ほふく前進のやり方まで分り易くお伝えし、住生活の向上のお手伝いをいたします。
モットーは「気合・根性・やせ我慢+まごころ」です。
マンション管理士・維持修繕技術者・ファイナンシャルプランナー
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