巨大地震に対するマンション自宅の安全対策3つのポイント!

篠原準

こんにちは。

あなぶきハウジングサービスの篠原です。

さて今回は、マンションにおいて大きな被害を受ける可能性がある巨大地震についての予備知識と、知ってて損しない自宅での安全対策3つのポイントを紹介します。

是非、チェックしてみてください。

 

そもそもどうして日本は地震が多いの?

日本の国土面積は、地球の陸地総面積のわずか0.25%しかありません。しかしながら、世界各地でおきているマグニチュード6以上の強い地震の約20%は日本で発生しているのです。
ほんとビックリしますよね。その理由は、大きく分けて二つあります。

一つ目は、日本列島の地下の構造が極めて複雑だからです。地球の表面は14~16のプレート(岩盤)で覆われていますが、日本列島はそのうちの2つの陸のプレート(北米プレートとユーラシアプレート)と海のプレート(太平洋プレートとフィリピン海プレート)がぶつかって、海のプレートが陸のプレートの下に沈み込んでいて常に強い圧縮の力がかかっているのです。

二つ目は、日本列島には地震を引き起こす可能性がある活断層がなんと2,000以上もあるからです。内陸部の活断層が活動すると、震源が地表面に近いため、マグニチュードが小さくても甚大な被害になることがあるのです。

資料:気象庁

「首都直下地震」の発生確率は30年間になんと70%!

文部科学省地震調査研究推進本部は、南関東地域でマグニチュード7クラスの地震が発生する確率を30年間に70%と推定しているのです。

想定される首都直下地震が発生すると、震度6弱以上の激しい揺れが3000万人を超える人々の暮らしを直撃して、マンションも大きな被害を受ける可能性があります。

しかも、経済的被害は東日本大震災や阪神淡路大震災とはケタ違いの額が予測されているのです。

※首都直下地震:約95兆円(建物等、生産・サービス低下の被害額)
東日本大震災:約20兆円
阪神淡路大震災:約10兆円

資料:内閣府

広範囲での被害が予測される「南海トラフ巨大地震」!

文部科学省地震調査研究推進本部は、30年以内に地震が発生する確率として、南海地震が60%程度、東南海地震は70%~80%と推測しています。

この地震が発生すると、10m以上の巨大な津波が13都県にわたり襲来するなど関東から近畿・四国・九州までの広い範囲で大きな被害が予測されているのです。

資料:気象庁

あなたの自宅での安全対策は大丈夫?

実は、マンション建物は頑丈だからと言っても、実際に人的被害が発生するのは自宅での家具の転倒や割れたガラスの飛散で負傷するケースが多いのです。

部屋内での安全確保について、3つのチェックポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。

 

避難路を確保する

・地震が発生したらまず身を守ること。揺れがおさまったら避難路を確保する。

・室内に危険なものが散乱していることがあるので、スリッパや靴を履いて行動するようにする。

・玄関ドアを耐震枠にする。

・窓ガラスを破片の飛散を最小限に抑える合わせガラスにするなどの対策を施す。

就寝中の地震に備える

・家具の下敷きになったり、飛んできたテレビに当たる危険性があるので、寝室には背の高い家具を置かない
 どうしても置く場合は転倒防止対策をする。テレビなどは耐震ジェルマット等で固定する

・慌てて裸足で動くことは危険。スリッパをいつも用意しておく。

・懐中電灯を手近な場所に保管しておく。

起床中の地震に備える

・キッチンやリビングルームの棚等は耐震ラッチや強化ガラスで安全確保する。

・身近な場所に、とっさに身を守るテーブル、クッション等を置く。

・冷蔵庫は移動や転倒しないように固定する。

バルコニーに避難の妨げになるものを置かない。特に、避難ハッチと隔て板付近にものを置かない。

・停電時でも情報入手できる携帯ラジオを保管しておく。

まとめ

最後に、脅かす訳ではありませんが、日本列島は強い地震が、いつ、どこでも起こる可能性があることを前提に備えをする必要があります。また、地震が起きた時にどうするか、日ごろから家族で話し合うことが必要です。特に、家族が別々の場所に居るときに地震が起きた場合に備えて連絡場所を決めておきましょう。

その他、当社では会員制生活支援サポートである「ハッピーサポート(ハピサポ)」のメニューのひとつとして“ゆいぽた”(災害時ICTサービス)を提供しています。

災害発生時にマンション内の居住者同士で安否情報を共有して助け合う災害時SNSになります。

ゆいぽたも活用いただきながら、いつ起こるかわからない災害に、しっかりと備えをしていきましょう!

 

※ハピサポについては下記をご参照ください。

https://anabuki-m.jp/group/cs/26027/

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篠原準

あなぶきハウジングサービス 東京本社
埼玉県出身。2004年入社。
入社以来、一貫して分譲マンションの管理部門に従事しています。これまでマンション管理という仕事を通じてお客さまのお役に立ちたい、お客さまからの信頼を高めたいという思いで務めて参りました。今回はブログを通じて読者の皆様へ価値と感動をお届けしていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします!
保有資格:管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
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