最新版!これで丸分かり火災保険【基本補償編】

柿沼孝明

こんにちは。
あなぶきインシュアランスの柿沼です。

今回のテーマは火災保険です。
もしかしたら住宅購入時や満期更新の際に「内容がよく分からないけど加入している」という方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、ご自身の建物や家財を守る火災保険の基本補償内容についてご紹介していきます。

※本投稿は2020年11月14日の記事をリライトしております。

基本補償内容について

各保険会社によって補償内容は異なりますが、基本補償を『6つの基本補償』として、各内容について解説していきます。

①火災リスクについて

「火災」「落雷」「破裂・爆発」などによる損害に対応する補償です。
事故例①:火災により建物や家財が燃えてしまった。
事故例②:落雷により屋根に穴が開いてしまった。
事故例③:ガス漏れにより爆発し、建物の窓ガラスや家財が割れてしまった。

万が一近隣住戸から火事が発生して自宅に延焼した場合も、失火法という法律により失火元に被害の補償を請求できません(重過失の場合は異なります)。
自分の家は自分で守る必要がありますので、火災保険には必ず加入しましょう。

 

②風災リスクについて

風災(台風・旋風・竜巻・暴風など)」「雹(ひょう)災」「雪災」などによる損害に対応する補償です。
事故例①:台風で屋根が壊れてしまった
事故例②:突風によりものが飛んできて壁に穴が開いてしまった。
事故例③:雹で窓ガラスが割れてしまった。

風災は被害(被害額)が大きくなる傾向にあり、最近では突発的な雹による被害がニュースになってたのも記憶に新しいかと思います。
保険会社によっては、風災のみ免責金額(自己負担額)を大きく設定し、保険料を抑えることも可能です。

 

③水災リスクについて

「水災(台⾵、暴⾵⾬、豪⾬等による洪⽔・融雪洪⽔・⾼潮・⼟砂崩れ・落⽯等)」による損害に対応する補償です。
事故例①:大雨によって家が浸水してしまった。
事故例②:土砂崩れにより床上まで土砂がきて建物に被害が出てしまった。

一般的に水災リスクは「床上浸水や地盤面より45cmを超える浸水、または損害が30%以上の場合」という条件が付いております。
水災は付帯しないことにより保険料を抑えることができますが、近年の自然災害(最近では線状降水帯による集中豪雨など)の多発により、水災リスクも⾮常に⾼まっています。⽔災補償を検討するにあたり、お住まい地域の『ハザードマップ』で洪⽔浸⽔想定区域や⼟砂災害リスク等が確認できますので、必ずチェックしておきましょう。

 

④盗難リスクについて

「盗難による盗取・損傷・汚損等」による損害に対応する補償です。
事故例①:泥棒が侵入した際に窓ガラスが割れた。
事故例②:泥棒が侵入し家財が盗まれた。

保険会社によっては、次に紹介する水漏れリスクと盗難リスクをプランの中で一括りにされているケースがあります。
万が一盗難の被害にあって、盗難リスクの補償に入っていなかった場合、2重にショックを受けてしまうかと思いますので、基本的には付帯することをお勧めします。

 

⑤水漏れリスクについて

「水濡れ(給排⽔設備に⽣じた漏水・放水等または他戸室で発生した漏水・放水等)」による損害に対応する補償です。
事故例①:給排水管からの水漏れにより室内や家具が水浸しになった。
事故例②:マンション上階からの水濡れにより室内や家具が水浸しになった。

近年、建物の老朽化に伴い水濡れ事故は増加傾向にあります。築年数が経過すれば、⽔濡れ等リスクは⾼まりますので、基本的には付帯する(保険会社によっては、補償から外せない場合もあります)ことをお勧めします。

 

⑥破損等のリスクについて

「不測かつ突発的な事故による破損・汚損等」による損害に対応する補償です。
事故例①:子供がテレビを落としてしまった。
事故例②:部屋の掃除中に掃除機が誤って壁にぶつかり、壁に穴が開いてしまった。
事故例③:自動車が家に飛び込んできて建物が破損した。

このコロナ禍において在宅時間が増えた関係で、破損・汚損等による事故件数は増加傾向にあります。
日常生活でうっかり起こしてしまった事故例①や②のような事故も、この補償により保険でカバーできる場合がありますが、保険会社によっては補償出来ないケースもあるので、ご自身が加入している保険会社に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

「火災保険」という名称のため、火事に対してだけの補償があると思っていた方もいらっしゃるかもしれませんが、火災以外にも様々なリスクに対する補償あります。
なお、保険の対象については、地震保険と同様に「建物」「家財」に分かれております。
ご自身が付帯していない補償については、事故内容により対象外となりますので、ご自身がどの内容に加入しているか保険証券等でご確認いただき、火災保険の補償内容について見直しをしてみてはいかがでしょうか。

次回は火災保険の「特約」についてご紹介いたします。
最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

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柿沼孝明

あなぶきインシュアランス 柿沼 孝明(かきぬま たかあき)

2015年あなぶきハウジングサービスに新卒入社。マンション管理組合の運営サポート業務を経験後、あなぶきインシュアランスへ出向。フロント担当者の経験を生かした、東日本エリア(関東・東北・札幌)の管理組合様への火災保険の更新提案や、個人・法人への様々な損害保険提案業務を行っています。

保有資格:管理業務主任者
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