自主管理の役員様必見!管理会社委託への移行① ~意見集約方法~

仲西誠

みなさんこんにちは!あなぶきハウジングサービスの仲西です。さて今回は、分譲マンションの自主管理からの管理会社委託について、皆様での意見集約の方法・注意点について書いてみたいと思います。

管理会社へ委託するメリット・デメリットなどについてはわたくしどもの別のブログでも紹介されていますのでご覧ください。

 

マンション管理会社変更の事例その④|自主管理と管理会社委託

目次

  • 1 管理会社委託への反応
  • 2 意見集約の方法
  • 3 まとめ

1 管理会社委託への反応

居住者の高齢化に伴う役員のなり手不足などを背景に、近年管理会社へ委託する自主管理のマンションが増えています。実際にわたくしどもへ管理会社への業務委託に類するご相談は年を追うごとに増加しております。

自主管理の場合、役員に負担が集中するケースがままあります。日常的な事務に加え、緊急時への対応など、特に理事長は大忙しです。各居住者とのやりとりはもちろんのこと、銀行や保険会社、各設備業者などとのやり取りにかなりの時間を費やすこともしばしばです。このような大変な役回りなので、全体がご高齢になってくると理事会として管理会社への業務委託をご検討されるようになるのです。

そこで、皆さんが集まる通常総会の時に理事会から皆さんに向け、管理会社への委託を提案するのですが、これがすんなり通らない場合が多いのです。反対に合う主な理由は次の通りです。

①管理業務委託費発生に伴う管理費の値上げに対する不安

②もっと時間をかけて検討するべきである

③このマンションは自分たちで守ってきた誇りがある

 

2 意見集約の方法

前項の反対により、数年間同じテーマが総会の際に論じられますが、一向に議論が前へ進まずお困りの管理組合が沢山あるのが現実です。

そこで、管理会社への委託に対して本当に皆さんが思っていることはどのようなことなのかをまず浮彫りにすることが必要になってきます。総会の際、区分所有者(オーナー)へのアンケート実施を提案してみましょう。内容は委託への是非、反対の場合はその理由となりますが、実施することにより、皆さんの総体としての意見が反映されるため有効です。

結果、管理費の値上げに対する不安が大きければ、実際に委託した場合をシミュレートする必要があります。この場合、まず管理会社から見積もりを取得しましょう。その結果、収支がどうなるのか見えてきます。値上げがもし必要であれば現実的に必要となる管理費値上げ額を算出し、皆さんへ説明するとご納得いただける場合もあります。

また、管理会社への委託を進める声が多い場合、それでもなかなか議論が進まないケースもあります。築年数を経ているほどやはり現在まで自主管理を行ってきた自負心なども手伝い、強い反対にあうケースが多いのです。そのような場合はNPO団体に相談することも一つの方法です。各地にマンション管理組合連合会やマンション管理士会が存在します。第3者からの意見により、当事者間でお話しをするよりもスムーズに進むこともございます。

 

3 まとめ

皆さんのマンションではいかがですか。検討の際の参考になれば幸いです。

今回のポイントです。

・近年、自主管理から管理会社への委託を考える管理組合が増加している。

・管理会社への見積依頼から、現実的に必要となる管理費を算出する。

・NPO団体に相談することも一つの方法

次回は「自主管理の役員様必見!管理会社委託への移行② ~管理会社に何を頼むか~」について書きたいと考えています!

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仲西誠

あなぶきハウジングサービス 開発事業部 仲西 誠(なかにし まこと)
分譲マンションデベロッパー勤務を経て、入社以来、分譲マンションの管理変更についてのご相談を専門に担当。
築年数問わず、マンションライフでの様々なご相談に対応しています。
現在は九州エリア全体の営業担当として、各地を行脚する日々。
皆様との新しい出会いに喜びを見出しています。
■入社8年目 ■福岡勤務
■所有資格:管理業務主任者、宅地建物取引士
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