あなぶきハウジングサービスの飯野です。
今まで防音対策のため床・天井・壁・窓の工事についてご紹介してきましたが、これらは主にマンション購入予定の方やリフォーム工事の予定がある方以外の方は大きな費用がかかることもあり、簡単には実践できない内容でした。
今回はマンションのオーナーだけでなく、部屋を借りて住んでいる人、アパートに住んでいる人も含め誰でも簡単にできる防音対策のグッズについてご紹介します。
※こちらの記事は2016年9月に投稿された記事を加筆修正しております。
目次
- コルクマット・防音カーぺット
- 窓枠への隙間テープ
- 防音カーテン・遮音カーテン
- 耳栓・イヤーマフ
- まとめ
コルクマット、防音カーぺット
コルクマット・防音カーペットは共に下階への防音対策に利用されています。通常のフローリングの場合、お子様が走り回る音は直接下階へ響いてしまいますが、コルクマット・防音カーペットを引くことで音を分散させ和らげます。またスプーンやフォークを落とした音やいすを引いた音など比較的軽めで高音域の小さい音については消すこともできますし、赤ちゃんやお年寄りが転倒した際の衝撃を和らげ、怪我の予防と防止にもなります。床を傷から守ることもできますので防音対策以外にも効果を発揮します。
窓枠への隙間テープ
窓からの音の侵入や音漏れ対策にも有効なグッズがあるので紹介します。ご自宅のサッシが遮音性の無い通常のサッシの場合、サッシからの外部の音が聞こえたり、逆にお部屋内の音が外部に漏れる事がありますが、その際に有効なのが隙間テープです。窓枠に隙間テープを貼ることで窓と窓枠の隙間を埋めて音の侵入を防ぎます。また音だけでなく空気の侵入も防ぐため、冬の寒さ対策にも効果を発揮します。隙間テープは安いものでは100円ショップにも置いてあり、コストを抑えた防音対策が可能です。
防音カーテン、遮音カーテン
カーテンで本当に防音ができるのか半信半疑の方もおられるかもしれませんが、隙間を造らないように防音カーテンを取り付ければ防音効果は期待できます。ただし工事や車の音、電車の騒音等振動を伴う音についてはあまり効果がありません。話声やピアノの音、赤ちゃんの泣き声等に効果を発揮します。また防音だけでなく断熱効果もあり、夏は窓から入ってくる熱を遮断し冬は窓から入ってくる冷気を遮断するため冷暖房の効率を上げ、節電効果も期待できます。
耳栓、イヤーマフ
就寝時や勉強時等一時的に静かな環境にしたい場合は、耳栓やイヤーマフがお勧めです。
イヤーマフとは耳栓でも音が気になる場合のさらに上のランクの防音グッズです。イヤーマフがいまいちピンとこない方はヘリコプターの操縦士が装着しているヘッドホンのようなものをイメージしてください。音の遮断という観点ではイヤーマフが上ですが、頭を締め付けられる感覚があるのでまずは耳栓から試してみましょう。
まとめ
防音・遮音対策においてリフォーム工事の実施は高額な費用が発生することもあり簡単には出来ませんが、本日紹介したグッズであれば安価で対策が可能です。
騒音被害を防ぐだけでなく自宅から近隣への騒音も防ぐため、気になる方は検討してみてください。
飯野琢磨
前職では大工や建築積算を経験。入社後、マンション修繕工事のコンサル業務、分譲マンションのリプレイス営業、分譲マンションのフロントを経験。
マンション管理のことについてはもちろんのこと、リフォームやリプレイスなどさまざまな視点から幅広い情報を提供します。
所有資格:一級建築士・マンション管理士・管理業務主任者・宅地建物取引士
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