こんにちは。
今回はマンションのセキュリティ強化(防犯カメラの導入およびリニューアル)を、3回に分けてご紹介します。
目次
- 1.防犯カメラを導入するメリット
- 2.防犯カメラの導入方法
- 3.まとめ
1.防犯カメラを導入するメリット
最近のマンションでは、セキュリティ強化の一環として、防犯カメラが竣工時から導入されているマンションも多いと思います。そこで防犯カメラが設置されていることによるメリットをご紹介します。
【犯罪の抑止効果】
防犯カメラが設置されていることでの一番のメリットは、犯罪の抑止効果です。マンションでの犯罪の多くは、空き巣などの窃盗や自動車の車上荒らしなどです。マンションの入口や死角となる場所に設置することにより、犯罪を抑止できます。また、犯罪があった際の追跡が容易にできることです。
【不審者の把握】
マンション敷地内に不審者がいるので、対応してほしいとの依頼が管理会社にありますが、現地に到着した際には、既に居ないというケースがあります。このような場合、防犯カメラを確認することで、入居者か不審者かの判断することが出来ます。また、不審者であった場合で警察の捜査依頼を行う際には、映像をメモリースティックなどに取り出し、提出することができます。
【粗大ゴミの不法投棄の確認】
防犯カメラは不審者発生時だけに活用できると思われがちですが、粗大ゴミの不法投棄などの確認をおこない、入居者であれば申し込みを行ってもらうよう注意勧告することもできます。部外者の不法投棄であれば、警察に被害届を提出する際に、映像をメモリースティックなどに取り出し、提出することができます。
2.防犯カメラの導入方法
防犯カメラの導入には、2つの方法があります。買い取りとリース・レンタルによる導入です。今回は、この2つのメリット・デメリットについてご紹介します
【買い取りによる導入】
買い取りによる導入の1番のメリットは、リース・レンタルより支払い総額を抑えることができる点です。リース・レンタルは管理費会計から毎月の支払いを行っているケースが多いようです。管理費会計にゆとりがない場合は、修繕積立金会計からの支出する買い取りをお奨めします。
デメリットは、保証期間が1年ということが多いので、2年目以降に故障が発生した場合には、管理組合の負担で交換が必要になります。壊れやすいハードディスクは、交換費用が高いため、管理組合の支出が増える可能性があります。
【リース・レンタルによる導入】
リースやレンタルよる導入の1番のメリットは、契約内容によって異なりますが、契約期間内に故障が発生した消耗品などは、全て無料にて交換してもらえる点です。また、メンテナンスがレンタル契約に含まれるなどサービスもあるようです。
デメリットは、買い取りよりも支出が多くなるということです。メンテナンスや故障時の無料交換を考えると、やむを得ないことかもしれませんが、マンションの資産に余裕のない管理組合様からすると、頭を悩ませることでしょう。
3.まとめ
今回は、「防犯カメラを導入するメリット」と「防犯カメラの導入方法」についてご紹介しました。マンションに防犯カメラが設置されていることが当たり前になっている中、導入や更新を考えている管理組合様も多いと思いますので、マンションの資産状況などをみながら、どちらの導入方法を選択するか話し合いましょう。次回は、提案内容や設置場所について、ご紹介します。
松井 久弥
2000年あなぶきハウジングサービス入社。
全国10都道府県において、管理担当・リプレイス営業・新規拠点立上げ・部門責任者に従事。特にマンション管理会社のM&Aにおいては、案件化からデューデリ・譲渡契約・お客様対応全般・統合後プロセス(PMI)までを実践。
マンション管理士、M&Aシニアエキスパート。
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