貯水槽のお水はどうやってお部屋に届くの?

野村泰友

こんにちは。
あなぶきクリーンサービスの野村です。

前回、私は貯水槽清掃についてご紹介しました。
ブログをご覧になられていない方は下記から是非、ご覧下さい。

マンションにある貯水槽の清掃って何をするの?

今回は給水設備ブログ第2弾として貯水槽のお水はどうやってお部屋に届くのかご紹介します。
マンションのお部屋までお水を届ける方式としては直結増圧方式、高架水槽方式、貯水槽方式などがあります。
その中で今回は貯水槽方式で給水されているマンションの設備についてご紹介します。
貯水槽があるマンションにはポンプ室というものがあります。

写真のように貯水槽の下にある場合やマンションの非常階段下、もしくはポンプ室を別で作っていたりと
様々です。基本的には地上1階のどこかにあります。

扉を開けると下の写真のようになっています。
これもポンプ室のサイズ等によって配管の組み方などは違ってきます。
ポンプ室の中までは見たことがない人がほとんどだと思います。
私も仕事でしか見たことも入ったこともありません。
貯水槽の下だと高さが身長ほど確保できないので屈んで入ることになります。


写真は川本製作所の加圧式給水ユニットです。
世界的な半導体不足に伴い、現在は納期未定となっている代物です!


下層階でも上層階でも変わることなく一定の水量を供給できるのは各家庭でお水を使う際にこの
加圧式給水ポンプが絶えず動いているからです。
左右に1台ずつ計2台のポンプがあり中央に圧力タンクが付いています。
下の写真は制御盤です。

ここでポンプの作動状況を確認したり点検時の確認を行います。

話しが少し逸れましたがここからが貯水槽のお水はどうやってお部屋に届くのかです。
写真の右上に貯水槽の底部に配管が繋がっているのが見えますか?

貯水槽に繋がっている配管から給水ポンプを通し圧力タンクで管内に圧を溜め各お部屋の
パイプスペース内の配管を通ってお水が送られます。
給水ポンプは左右が交互に運転するので片方が休んでもう片方が運転することにより万一
1台が故障しても、もう1台で動かすことができますので故障した場合も安心です!

まとめ
いかがでしたでしょうか。
なかなかポンプ室の中を見ることはないかと思います。
また各ご家庭にどうやってお水が届くかというのも初めて知ったという方もいらっしゃるかと思います。
皆様のご自宅のお水を安全に届ける為に給水ポンプユニットも年1回の貯水槽清掃の際に合わせて点検します。ポンプ室内に人がいるのを見かけた場合は点検中の作業員だと思って下さい。

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野村泰友

あなぶきクリーンサービス 給水・設備管理課
野村 泰友 (のむら やすとも)

長崎県出身
あなぶきクリーンサービスでは主に貯水槽の清掃・点検作業や給水ポンプの点検など行っております。
このブログを通して皆様にはわかりやすく、興味を持っていただけるような情報を発信できればと思っております。

保有資格:FP2級、消防設備士乙種6類
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