給水ポンプの絶縁抵抗値ってなんで測るの?

野村泰友

こんにちは。
あなぶきクリーンサービスの野村です。

前回、私は貯水槽のお水はどうやってお部屋に届くのかご紹介しました。
ブログをご覧になっていない方は下記からご覧ください。

貯水槽のお水はどうやってお部屋に届くのか

今回は前回の続きのようになりますが貯水槽清掃の際にポンプ室内にある給水ポンプの点検も
行うのですがその際に給水ポンプの「絶縁抵抗値」を測定します。

絶縁抵抗値とは測定部位の電流が規定値以上に通電していないかを確認することです。
つまり電流が断ち切れているか漏れていないかを判定するための作業です。

絶縁抵抗値測定の際の注意点
絶縁抵抗値の測定は電気に近い場所を測定するので気を付けないと事故につながる危険性がある為、
いつも注意して作業しています。
必ず下記写真のような絶縁手袋を着用し、作業をしております。
電流に触れてしまうと電気が流れてしまうので・・・。

絶縁抵抗値を測定する場合は対象のポンプの漏電ブレーカーは安全の為に切り状態にします。
見えにくいですが、左はブレーカを落としているので液晶画面は真っ暗です。
逆に右側はポンプが動いているので電流値が現れています。

絶縁抵抗測定の目的
絶縁抵抗値を測定する目的は電気が漏れていないか確認することです。
絶縁抵抗値が低くなると漏電が発生します。
漏電していると本来、供給しないといけない電気量が届いていないということになります。
電気を通さない為に使用する絶縁物ですがこれは年々、劣化していきます。
そのままにしておくと漏電する恐れがありますので年1回の貯水槽清掃の際に絶縁抵抗値を
測定することで漏電がないか確認し、未然に事故を防ぐようにします。
(給水ポンプの設置状況によっては絶縁抵抗値が測定できない場合があります)

絶縁抵抗値の測定方法
では次に測定方法をご説明していきます。
まずは本体にバッテリーが入るか確認します。
250Vの電圧で絶縁抵抗値を測定しています。
測定しない側のボルトは外しておきます。
今回の写真でいうと制御盤側ではなく給水ポンプ側を測定するので制御盤側のボルトを外し
給水ポンプ側を測定しております。
写真では測定の結果100MΩ以上の値に指針が向いておりますので異常ありません。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
絶縁抵抗値など測定していたとは知らなかったのではないでしょうか。
絶縁抵抗値を測定し、ポンプの漏電確認をすることで未然にポンプの不具合を確認することもできますので
必要な作業となります!

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野村泰友

あなぶきクリーンサービス 給水・設備管理課
野村 泰友 (のむら やすとも)

長崎県出身
あなぶきクリーンサービスでは主に貯水槽の清掃・点検作業や給水ポンプの点検など行っております。
このブログを通して皆様にはわかりやすく、興味を持っていただけるような情報を発信できればと思っております。

保有資格:FP2級、消防設備士乙種6類
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