こんにちは!あなぶき社宅サービスの村戸です。
この度、8月から弊社ブログチームの一員となりました。新卒2年目の営業です。
弊社は、企業様が保有される社員寮や研修センター、保養所などの福利厚生施設の管理運営、また、そうした施設での食事の提供(給食業務)等、様々なサービスを提供している会社です。
今回は、私の担当施設で実際に行っている消防訓練・防災教育をもとに火事の時、どう行動したら良いのかご紹介します。
火事が起きた時に取る行動
火事が起きた時にまず取るべき行動とはなんでしょうか。
学校などで避難訓練などを経験している方は多いと思いますが、実際火事の際は冷静に行動できるのでしょうか。
基本的な行動をご紹介します。
1. 通報
火事を発見したら1人だけで対応しようとせず、まず「火事だ~!!」と大きな声で周りの人に知らせましょ う。(非常ベルも躊躇せず押しましょう)
次に119番通報をします。
2. 初期消火
火事の炎が天井に届いていなければ、屋外への避難経路を確保した上で、初期消火を試みます。初期消火には消火器を使うのが最も効果的です。
3. 避難
火事の炎が天井に届くようになったら、初期消火の限界です。
迷うこと無く一刻もはやく屋外へ避難しましょう!
※1人のときは、この限りではありません。周囲に知らせてからすぐに初期消火を行い、それから119番に通報しましょう。
○避難する場合の注意点
・エレベーターは使わない
エレベーター内に閉じ込められ避難できなくなります。
・煙を吸わない
濡れタオル等で口や鼻を押さえ、低い姿勢で逃げましょう。一般的に地面に近いほど、新鮮な空気や視界が確保されます。
通報は必要なのか
交通事故は小さなものでも通報義務がありますが、火事はどうでしょうか。
結論から言いますと、消防法第二十四条で「通報しなければならない」と謳われています。
消防法第二十四条に、以下のような条文があります。
”火災を発見したものは、遅滞なくこれを消防署または市町村長の指定した場所に通報しなければならない。”
では火災とはどこから火災でしょうか。
「火災」とは、人の意図に反して発生し若しくは拡大し、又は放火に より発生して消火の必要がある燃焼現象であって、これを消火するために 消火施設又はこれと同程度の効果のあるものの利用を必要とするもの、又 は人の意図に反して発生し若しくは拡大した爆発現象をいう。 火災報告取扱要領(消防庁官庁通知)より
つまり、消火活動をしないと大変なことになる!と思うレベルは通報が必要と結論付けられます。
そして消防による火事の後の調査で、確実に鎮火できているかを確認してもらったり、火事の原因を調べてもらったりすると火事の再発防止に繋がります。
消火器の使い方
消火器には使用されている消火薬剤の種類によって、粉末系消火器、水系消火器、ガス系消火器の3種類があります。
一般住宅でよく使われるものは粉末系消火器の「ABC粉末消火器」と水系消火器の「強化液消火器」です。
「ABC粉末消火器」
「ABC粉末消火器」は以下の火災に全て対応した消火器で、最も一般的な消火器です。
・普通火災(A火災):木材、紙、繊維などが燃える火災です。
・油火災(B火災) :石油類その他の油類などが燃える火災です。
・電気火災(C火災):電気設備などの火災です。
「強化液消火器」
「強化液消火器」もA、B、Cの3種類の火災全てに対応した消火器です。
・天ぷら油火災に適しています。
消火器の正しい使い方
- 黄色の安全ピンを引き抜きます。
- ホースを外し、ホースの先端を持って火元に向けます。
※ホースの途中を持つと、放射の圧力などからねらいが定まらず、的確に放射できない恐れがあります。 - レバーを強く握って放射します。
※手前からほうきで掃くように薬剤を放射します。
消火器の消火薬剤の有効な射程距離は3~5m、消火薬剤の噴射時間は10~15秒程度です。
火元から離れすぎたところで噴射すると、火を消し止める前に消火剤がなくなってしまします。
自分の身を守りつつ効果的に放射するために、風上から放射します。室内で放射する場合は、出入り口を背にして逃げ道を確保します。
放射時間や放射距離は本体に必ず表示してありますので、日頃から確認しておきましょう!
消火器だけでなく、屋内消火栓の使い方もお伝えします。
まず、屋内消火栓とは、火災発生時の初期消火で使用する消防設備であり、誰でも使用することができます。
消火栓の設置条件は延べ面積や階数、窓の有無等細かい条件がありますが、簡単に言うと、百貨店や映画館、図書館など多くの人が利用するある程度大きな施設で設置義務があります。
そして、消火栓には2人で操作する1号消火栓と1人でも操作できる2号消火栓があります。
正しい屋内消火栓の使い方
1号消火栓(2人)
1.火災を発見したら、起動ボタンを押します。
ボタンを押すと赤いランプが点滅します。これはポンプが動いた合図になります。
2.ノズルを取り、協力者と連携して火の元へホースを伸ばします。
なるべくホースがねじれたり、折れたりしないように注意しましょう。
3.協力者に放水合図を送り、協力者にバルブを開放してもらいます。
4.火の元を狙って放水しましょう。
2号消火栓(1人)
- 火災を発見したら、非常ベルのボタンを押します。
- バルブを全開し、ノズルを持って火の元へホースを伸ばします。
バルブを全開すると赤いランプが点滅します。これはポンプが動いた合図になります。 - ノズルのレバー開放し放水を始めます。
まとめ
火事が起こった時に取るべき行動、消火器・消火栓の使い方についてご紹介しました。
いかかでしたでしょうか。
私の担当管理施設では1年に1度、施設従業員の方と消火器の使い方、消防への通報訓練を行っております。
いざという時のための対応方法を知っていると知らないとでは気持ちの持ちようが違うと思います。
頭では分かっていても、実際に火事の現場に居合わせた時、対応できるか私自身とても不安です。
それゆえ、仕事でこういった消防訓練・防災教育について知る機会があることがとてもありがたく思います。
このブログを読んでいただいた方にも同じ気持ちになっていただけるとと幸いです。
火事、火災はいつどこで起きるか分かりません。ご家族や身近な人と消火器の使い方、逃げる場所など話し合う機会を是非設けて下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
これからも、何らかの「お役立ち情報」を御提供できれば!と考えております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
弊社は、創業50有余年、企業様が保有される寮や社宅など社員の皆様の住居施設を中心に施設の管理や給食の提供を行ってまいりました。
永年培ってきたノウハウ、経験と実績に加えて、“あなぶきグループの総合力”を活かしたサービスの提供に努めております。あなぶきグループだからこそ、お届けできることを常に考えて、お客様の施設に関する様々なお困り事を一緒になって解決してまいりたいと思っております。
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