部屋の方角って何向きがいい?不動産の東西南北メリットデメリット。

生山 亨

あなぶきハウジングサービスの生山です。
突然ですが、皆さんは何向きのお部屋に住んでいますか?
もし次に引越しするなら何向きのお部屋に住みたいですか?
私は、東向き、西向き、南向き、北向き、全ての物件に住んだことがあります!!

レア?な経験ですよね(笑)

ということで、今回は実体験をまじえながら、不動産の方角は何向きが良いのか」に結論を出したいと思います。
(一般的なメリットデメリットにあくまでも私的な意見を含んだ結論ですので、ご了承ください…)

特に、これから初めて一人暮らしをする方は参考にしてみてくださいね!

その前に、
いわゆる
「南向き」とは、バルコニー(ベランダのことと思っていただいて結構です)がある方角(ない場合は主となる窓)が南を向いていますよ。
という意味です。

間取図を見たら方位が書いてありますが、インターネットサイトや募集チラシなど正式な間取図でない場合、少しズレている場合があります。最近ではアプリで方角を確かめることもできますので、実際に下見に行ったときにお部屋で何向きか調べてみると良いですね。

ということで、前置きが長くなってしまいましたが、本題に入ります。

 

東向き物件のメリットとデメリット

最初は東向き物件です。
東向きの物件は、なかなか人気があります。

東向き物件のメリットは何と言っても「朝、明るい」ことです。
午前中の日当たりが抜群です。

あと、午後からは日当たりがよくないです。
暑がりな人にはメリットと言えるかもしれません。

これがデメリットでもあります。東向きの物件に午後下見に行くと「少し暗い部屋」という印象を持つ方もいるかもしれません。

ちなみに私が住んでいた東向き物件はベランダから関門海峡の見える単身用の物件でした。
朝が弱い?私は毎朝心地よい日差しで起きることができました!
遮光カーテンではなかったので、休みの日も朝日で目が覚めてしまいます。
デメリットかもしれませんが、「早起きは三文の徳」という位ですのでメリットなんでしょうね…。

 

西向き物件のメリットとデメリット

 

次に西向き物件です。
西向きの物件は、意外と人気が低いようです。

西向き物件のメリットは午後の日差しが強いことです。
西日は太陽の位置が低く、日光が部屋の奥まで入りやすいと言われています。
ですので、冬でも暖かいです。
日照時間が一番長いのも、実は西向きだと言われています。

デメリットは「西日がキツい」ということです。夏、暑いのが西向きです。
ですが、遮光カーテンなど工夫すれば、気になることはありませんね。

私が西向き物件に住んだ感想としては、“とにかく明るくあったかい”です!
洗濯物も乾きやすいですよ。

 

南向き物件のメリットとデメリット

次に南向き物件です。
『安定した一番人気』はやはり南向きですね。
南向き物件は不動産でも家賃や価格に反映するほどです。
そのメリットはやはり「一日を通して日当たりが良い」ことですね。
日本は昔から南向きの家が多かったようで、日本人には一番シックリくる、とも言われています。
太陽の位置も高く、西日ほど暑くもありません。

そんな南向きのデメリットですが、個人的には南向き物件に大きなデメリットはないと思います
南向き、日当たり良好!の物件は少し家賃も高めに設定されていたりすることがありますので、あえていうならそこがデメリットですね…。

南向き物件に住んだ感想としては、特にデメリットは感じませんでした。
私が生まれ育った家も南向きだったので、やはり南向きの物件が落ち着く感じがします。

 

北向き物件メリットデメリット

最後に北向きです。
北向き物件、残念ながら人気はありません…。

メリットは「夏場でも涼しいこと」「少し家賃が安めの設定になっていることがある」といったところです。
デメリットは、お分かりの通り、日当たりが悪く、冬、寒いこと、洗濯物が乾きにくいことです。
どうしても湿気が高くなってしまいます。

私が北向き物件に住んだ感想ですが、日中の暗さや冬の寒さを感じることはあります。
が、個人的にはとても物件でした。北向きが好きなのでは無く、「物件が好き」ということです。
特に立地が最高の物件で、立地、間取り、設備、家賃などひっくるめて、北向きであるデメリット以上のメリットがたくさんあったからです。

 

角部屋のメリットとデメリット

最後に角部屋についても解説します。

角部屋のメリットは、中部屋と比べて隣接する部屋が少ないのでその分生活音が少なく、騒音トラブルなどのリスクを軽減することができます。また窓を多く確保できるため風通しもよく、採光も確保できます。

デメリットは角部屋は人気も高く、どうしても数も限られてしまうため他の物件に比べて家賃が高くなってしまうことです。一般的な中部屋に比べて数千円ほど高い家賃が設定されているケースが多いです。

また窓が多いことで、暖気や寒気に影響されやすく光熱費が高くなる可能性もあります。また道路に面している物件の場合、外の音を拾いやすくなるため交通量など周辺の環境もチェックしておきましょう。

 

物件の方角の選び方

ライフスタイルで選ぶ

結論を申しますと、何向きがベストか、はその人その人のライフスタイルによって異なるということです。朝が弱く、日中は家にいない私は“単身用物件なら東向き”が好きです。
ファミリー用物件なら、家にいる時間の長い奥さんの意見を尊重するべきなんでしょうね。
(そうすると南向きになりがちですが…)
南向き物件でも目の前に大きな建物があって日当たりが全くない物件を見たことがあります。

逆に北向きの物件でも角部屋で東側(あるいは西側)に窓があれば、目の前に大きな建物がある南向き物件より日当たりがいいかもしれません。日当たりは実際に物件に行って確かめるべきです。
「南向きでも日当たりゼロ」そうなると、もはや物件の方角・向きは関係ありませんよね。

環境や設備も考慮する

都心部や人気エリアでは、南向き物件が多いとも限りません。
 駅徒歩1分の北向き物件と駅徒歩20分の南向き物件、同じ家賃ならどちらを選びますか?
 古~い南向きの物件と新築でピカピカの北向きの物件、同じ家賃ならどちらを選びますか?
人それぞれ、ですよね!

また、物件の向きだけでなく近くの周辺施設や、駅からの距離、物件周りの治安など環境や設備も考慮して物件を選ぶことが大切です。
「物件の向き」より重視するポイントがあれば、向きにこだわり過ぎるあまりに良い物件を見逃さないようにしなければなりません。購入する場合は慎重になりますが、賃貸でほとんど日中部屋にいないのであれば、物件の向きとその他条件のバランスを考えた方が良いお部屋にめぐり合うことができますよ。

 

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生山 亨

あなぶきハウジングサービス :生山 亨(いくやま こう)
分譲マンションの管理担当(フロント)を経て賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介・総務業務を経験。長年やってきた賃貸業務、中でも特に空室の改善、対策は得意分野です。現在は、あなぶきスペースシェアにおいて宿泊事業・マンスリー事業を行っています。

保有資格:宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者
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