こんにちは、本日はマンションの窓についてです。
お家時間が増える中で、より住みよい空間を整える際、実は窓はとても重要なのですが、皆さんお忘れではないでしょうか。
夏は、遮熱対策として窓から熱が入ったり・逃げていきます。冬は、窓から温かさが逃げて、寒さが入ってきます。更に見落としがちですが、お部屋で快適に過ごすために大きく関係してくるのが外部の音!お部屋にいる時間が増えると、外の音って結構気になるものですよね?
そんな時に、効果的なのが最近人気の「インナーサッシ(二重窓)」です。施工も一日で完了し、断熱効果はもちろん期待できますし、防音効果も期待できます。
今回は、そんなインナーサッシの防音効果をピックアップしてみます。
インナーサッシの防音性能とは
熱と同じで、多くの音は窓から入り、窓から出ていきます。この窓からの音を遮断できれば、もっと快適な暮らしになるはずです。
音の話でよく出てくる「デシベル(dB)」という単位。
音は、10デシベル下がれば、その体感音は半分になる と言われています。
例えば、身近なところで言えば、携帯の受音量。
設定で「音量5」と「音量2」は、10デシベル違います。その違いをご自分の携帯で是非試してみてください。
では、実際に生活レベルでの音をデシベルに直すとどうなるのか?下の画像をご覧ください。
80デシベル 航空機の機内
70デシベル 主要幹線道路周辺(昼間)
60デシベル 博物館の館内
50デシベル 高層住宅地域(昼間)
40デシベル 図書館の館内、戸建住宅地(昼間)
30~40デシベル 高層住宅地域(夜間)、戸建住宅地(夜間)
30デシベル ホテルの室内
静かな部屋、という観点で見れば、40デシベルの「図書館」レベルといったところでしょうか。ご自分のお部屋も、図書館並の静かさになれば快適ですね。
では、インナーサッシを設置するとどのくらい静かになるのか。
交通量の多い幹線道路沿いで、70~80デシベル。通常の窓を閉めれば、55デシベルまで下がり、インナーサッシを取り付ければ、40デシベルまで下がる効果が見込めます。
すなわち、外窓と内窓(インナーサッシ)を合計すれば、
-40デシベルの効果があるのです。まさしく、うるさい道路沿いの音が図書館レベルになるのです。
インナーサッシは寝室に効果的
ぐっすり眠るためには、寝室は30デシベル未満が理想とされています。静かすぎると音がなさ過ぎて、気になったり耳鳴りがしたりしてしまいます。そういった意味での30デシベルが心地よいということ。
インナーサッシを採用することで、合計-40デシベルの効果があるなら、70デシベルの環境を寝室に選べば、おのずと30デシベル前後になります。
マンションの作り方として、うるさい幹線道路沿いにある部屋というと、ベランダに面しているLDKが一般的。寝室は、通常LDKとは真逆の位置に設定することが多いので、もとより80デシベルもある環境にはないと言えます。
もちろん寝室だけでなく、うるさい通り沿いや航空機が近くで飛ぶエリアのお部屋にも効果的です。
完全な防音をするには、壁の構造や換気扇や給気口の穴なども対策する必要がありますが、そこまではできません。
まとめ
リフォームのレベルでできる防音対策としては、最適と言えますので、是非、音が気になるお部屋に住んでいる方はご検討ください。LIXIL、YKK、三協アルミなど、各メーカーでカラーやデザインが若干違いますが、防音性のとしてはあまり違いがありません。
ですので、ご自分のお部屋のテイストにあったデザインやカラーを検討するために各メーカーショールームに行って検討されるのが一番おススメです。
コロナウイルスの関係で、各ショールームは完全予約制になっているところが多いので、予約を取ってから行くようにしましょう♪
木須 拓己
分譲マンション管理会社で専有部(お部屋内)の様々なサービス開発・企画の立案、リフォーム&リノベーション・室内クリーニング、インテリア商品販売等、お客様の快適な生活をサポートする部署の担当。分譲マンションの管理会社を15年務めた実体験及び情報をわかりやすく伝えるために日々仕事に励んでいます。仕事での心情:ニーズを形にする
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