こんにちは。あなぶきハウジングサービスの岡田です。
清掃巡回にいきますと、いまだにエントランスや廊下の床が濡れている管理マンションがあります。モップ拭きをしたのは分かります、清掃研修ではかたく絞ったモップで拭くように指導していますので、管理員に理由を聞くと床が濡れていないと居住者様から「きちんとモップ拭きをしていない、清掃をしていない。」と注意されるとの事でした。
今回は間違った床面清掃についてご紹介します。
目次
- 床面の日常清掃マニュアルでは
- 定期清掃での床掃除では
- まとめ
床面の日常清掃マニュアルでは
どこの、マンション管理会社・マンション清掃会社でもこのように書かれています。
- 自在ほうきで押え掃きをする。または掃除機・ダスタークロスで土埃を除去する
- モップで水拭きをする。(モップはかたく絞り使用する)
何故、モップをかたく絞る必要があるのか?床面が濡れた状態だと歩行者が転倒する危険性があるからかたく絞るようにと解説があるマニュアルは何社かありましたが、他にも理由があります。せっかくキレイに床面清掃したのに歩行者の靴底の汚れを床に付着させてしまうからです。
それからモップで床面を拭く意味です。
上の写真は清掃前の廊下エレベーターホール前になります。あまり汚れているようには見えません。しかし、自在ほうきで押さえ掃きすると・・・
結構な量の土埃が出てきました。(決して毎日清掃していない訳ではありません)
チリトリを使って土埃を除去しますが、完全に除去は出来ていません。掃き掃除をせずにモップ拭きをすると、モップはすぐに泥まみれになります。ですからモップで床面を拭くのは、ほうきや掃除機でも取りきれなかった塵・土埃をとる為です。
モップ拭きではモップの自重で拭き取ることが基本です。決してモップでゴシゴシと床面を磨くのではありません。絞りのゆるい濡れたモップだとモップに付いた汚れを(塵・土埃)床面に移してしまうことになり、汚れを延ばしているのと一緒です。
モップは約20㎡(約6畳)拭き上げるごとに清水ですすぎ、かたく絞る。
ほとんどの管理員がモップ絞り器を使用しています。
清掃研修では、絞り器ではかたく絞れないので、手絞りで仕上げるように指導します。実際に清掃会社のプロの人達は手で絞るほうが多のいです。手で絞ったほうが、作業時間の短縮と絞り具合が調整できるからです。
定期清掃での床掃除では
-
- 床面の埃を取ります。
- 弱アルカリ性の洗剤を用いて、ポリッシャー洗浄を行います。
- ハンドパッドにて、ポリッシャーが届かない隅の部分を洗浄します。
- 吸水バキュームもしくは床面スクイージーにて汚水の回収をします。
- 送風機にて床面を乾燥させます。
このように定期清掃でも必ず最後に床を完全に乾かして終了となります。
まとめ
正しい清掃知識を持っていないと、いくら清掃してもきれいにはなりません。
経年変化とあきらめている管理員もいます。私達ライフサポート課のスタッフとエリアサポーター(代行指導員)は実際にマンションの清掃代行に入り、全ての管理員が効率のよい正しい日常清掃が出来るよう指導・研修を行っています。
岡田洋二
分譲マンションは管理員さんで決まる!ライフサポート課では管理員(ライフサポーター)の採用・指導・研修を行っています。清掃は“心”をモットーに、ライフサポート課6名で力を合わせ、ライフサポーターのスキル向上を目指しておりますので、宜しくお願い致します。これからマンション管理員の清掃や指導・研修などの現場に関する情報を発信していきます。
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