こんにちは、マンション管理員の採用・指導・研修を行っている岡田です。
今回はマンションの廊下の壁面部分の清掃について紹介します。
目次
- 廊下腰壁面
- 清掃の方法
- パイプスペース扉廻り
- まとめ
廊下腰壁面
マンション開放型廊下腰壁の写真です。4つのマンションで右側と左側では壁の汚れに大きな違いがあります。
右側の腰壁の写真のマンションの管理員の方がきちんと清掃しているのは明らかです。
最近は指導・研修のおかげで左側のようなマンションは随分と少なくはなりましたが、0件ではありません。
では何故このように壁が汚れるかその理由ですが、腰壁の上部(天端/てんば)が汚れているからです。
その汚れが雨により壁に伝わってこのようになります。左側の写真のマンションの管理員は腰壁の上部を清掃していない事が分かります。
清掃の方法
落とせない汚れではありませんが、長年放置されている場合は完全に汚れは落とせません。
高圧洗浄機で洗浄を行えば早いですが、高圧洗浄機を置いているマンションは殆どありません。
ですから手作業による清掃となりのですが、1日ですべてのフロアーを清掃することは出来ません。
管理員と打合せの上、何日間に分け清掃を行っていきます。
問題はきれいにした後です。
今後このような状態にしない為には、天端部分の清掃を定期的に行う必要があります。
腰壁上部は濡れ雑巾で拭くだけでは汚れは落とせません。
写真のように表面が凸凹している場合は凹みに汚れが入っている為、たわしや支給しているスポンジを使い拭き掃除をするように指導しています。
研修などで聞き取りをすると、雨の日にこの部分の清掃を行っている管理員が多いです。とても効率的で良い考えだと思います。
雨の日には雨の日にすべき清掃がありますので、これは次回以降に紹介したいと思います。
パイプスペース扉廻り
廊下周りではインターホンの上部や消火栓・消火器などはきれいにしていますが、パイプスペースやメーターボックス廻り、特にその扉上部が清掃されていないケースが多く見られます。
メーターボックス上部の汚れですが、ここは扉を開けなくても清掃する事が可能です。
インターホン上部と同じように拭き掃除をするよう指導しています。
次にパイプシャフト(メータボックス)の扉上部の汚れですが、ここは扉を開けて拭き掃除をするように指導を行っています。
この部分は共用部分ですので日常清掃の範囲に入っています。
管理員の中には開けてはいけないと思っていて、清掃をした事がないという管理員が何人かいました。
ここはメータ検診で必ず毎月開閉される扉です。
廊下の床だけを清掃していても壁面が汚れていると廊下自体は汚れた感じがします。
まとめ
今回紹介した部分は初めから日常清掃を正しく行っていれば汚れない部分だと考えています。
日常清掃は汚れてしまってから掃除を行うのではなく、建物を汚さないで美観を維持するための掃除です。
私達はマンション掃除のプロとしての知識と技術を磨き快適な住生活を提案し続けます。
https://www.ce-anabuki.jp/inquiry/recruit.html
岡田洋二
分譲マンションは管理員さんで決まる!ライフサポート課では管理員(ライフサポーター)の採用・指導・研修を行っています。清掃は“心”をモットーに、ライフサポート課6名で力を合わせ、ライフサポーターのスキル向上を目指しておりますので、宜しくお願い致します。これからマンション管理員の清掃や指導・研修などの現場に関する情報を発信していきます。
最新記事 by 岡田洋二 (すべて見る)
- 分譲マンション管理員/日常清掃5つのチェックポイント - 2022年8月24日
- 分譲マンションにおけるゴミ問題|ゴミを分別しない居住者への対策 - 2022年7月11日
- 管理会社が行うマンション物件巡回(管理員面談)時のチェックポイント(前編) - 2021年9月17日