皆さんこんにちは!ホームライフ管理の佐藤です。
今回はマンション・アパートの騒音問題についてお話ししたいと思います。
とは言っても「騒音被害を受けているためどうにかしたい」という内容のご紹介ではなく、「騒音を出してしまい他の住戸から注意を受けた側」が、今後どのように対策すればいいのか、についてフォーカスしてご紹介したいと思います。
皆さんも、少なからず他のお部屋の生活音が聞こえてきたという経験があるのではないでしょうか。共同生活において、騒音問題はつきものだと思います。
騒音問題の厄介なところは主観によるところが大きいため、「騒音」の基準が人それぞれ異なるということです。
自分ではそこまで音を出していないつもりでも、相手の受け取り方次第で注意を受けてしまうことがあります。かといって音の事を気にしての生活は窮屈になってしまいます。
そんな時は次のような対策をしてみるのも一つの手かと思います。
① カーペットやマットを敷く
家具を動かす音や足音に関する騒音問題は少なくありません。日常生活で椅子を動かすことはありますし、意図せず物を落としてしまうことも考えられます。
また、足音については歩き方の癖が人それぞれあると思いますが、本人に悪気がないのに無意識に大きな足音が出てしまうケースがあります。小さいお子さんと暮らしている場合もお子さんの足音で注意を受けてしまう場合があります。
そんな場合に簡単にできる対策の一つとして、カーペットやマットを敷くことをお勧めします。
どんなカーペットやマットでも基本的には消音性能がありますがなるべく厚いものを購入すると良いでしょう。どちらも家具用品専門店や、雑貨屋、ネット通販などで気軽に購入できますし、パズルマットなどは100円均一でも売っている場合があります。
また、より確実に消音したい場合は多少割高にはなりますが、しっかりと「遮音等級」が示されているカーペットやマットを購入したほうがより効果があるでしょう。
床への衝撃音をどれくらい防ぐことが出来るのか、JIS(日本工業規格)にもとづく方法で実験室で測定した数値のことを「床の遮音等級 =(通称)L値」と呼んでいます。
数字が小さくなるほど、防音性能が高くなります。
以下の表が大体の目安です。ご参考までに。
LL-35 | LL-40 | LL-45 | LL-50 | LL-55 | LL-60 | |
イスの移動音・物の落下音等 | 通常ではまず聞こえない | ほとんど聞こえない | 小さく聞こえる | 聞こえる | 発生音が気になる | よく気になる |
生活実感 | 上階の気配を感じることがある | 上階の音がかすかにする程度 | 上階の生活が多少意識される程度 | 上階の生活状況が意識される | 上階の生活行為がある程度わかる | 上かい住戸の生活行為がよくわかる |
② 壁に遮音パネルや防音シートを貼る
親戚が集まったり、ご家族で一緒にゲームをするときに、ついつい話し声が大きくなってしまうことがあるかと思います。また、ペット可のマンションでも早朝や夜中の鳴き声が気になるというケースで注意を受ける場合があります。
そんな時は遮音パネルや防音シートが役に立ちます。当然、すべての音を遮断することは難しいですが、壁や外に伝わる騒音や振動を軽減し、今までよりも静かに保つことができるでしょう。
素材は主にウレタン製やポリエステル製のものが多いです。
パネルといっても部屋内の工事は必要なく、シールを張るだけで完了します。こちらも製品によっては遮音等級が記載されている場合があり、家具用品専門店やホームセンター、ネット通販等で購入できます。
最近ではデザインのバリエーションも豊富になっていますし、簡単に剥がせるものもあるのでお試しで買ってみるのもいいかもしれません。
③ 吸音カーテンを設置する
こちらも②と同様、話し声やペットの鳴き声に有効な対策です。部屋の中でも音が漏れやすい箇所は「窓」といわれており、壁に比べると厚みがないことや隙間ができやすいことから、室内の音が漏れやすくなっています。
ご注意いただきたいのが、「吸音カーテン」と「遮音カーテン」では性能が違うという点です。
「吸音カーテン」は室内の音を吸収し、外に音が漏れるのを防いでくれるのに対し、「遮音カーテン」は外からの音を跳ね返し、室外からの騒音対策として有効という点です。
ですので、購入する場合は今回のテーマに沿った「吸音カーテン」を購入しましょう。
吸音カーテンについては通常のカーテンよりも密に織ったり、何層にも重ねたり、樹脂でコーティングされたりしていることで、音を吸収しやすく作られています。
ただし、「吸音カーテン」については、固体伝播音(ドラムや足音などの振動により伝わる音)に対して効果が薄いため注意してください。
まとめ
生活をする以上、物音は必ず出ます。注意を受けた側が意識的にどうにかできるものもあれば、そうではないものもあると思います。可能であれば近隣トラブルを避けるためにも注意を受ける前に事前に以上のような準備をして、少しでも対策できればと思います。
共同生活の為、お互いに歩み寄る気持ちをもって気持ちよく暮らしたいものですね。
佐藤凌
佐藤 凌(さとう りょう)
埼玉県出身 2018年入社
新卒でホームライフ管理へ入社し、千葉で約5年間のフロント経験を経て現在は本社事業推進課で業務をしております。
「ハピサポ」という専有部サービスの推進や、新築物件の管理立ち上げ等業務は多岐にわたります。
「しあわせ『感』理」を目指し、マンション生活がよりよいものになるよう色々な情報を発信していきますのでどうぞよろしくお願いします!
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