ちょっとしたアイデアで、コミュニケーションが生まれます
うれしい春のお便りです。先日、近所の梅の木にメジロが5羽いました。メジロと言えば梅の花。メジロは梅の花蜜に目がなく、早春には梅の花を求めて集まってくるようですね。
また、別の場所でウグイスの鳴き声も聞きました。さえずるのはオスで、「ホーホケキョ」と鳴くのは他の鳥に対する縄張り宣言であり、巣にエサを運ぶメスに対する縄張り内の危険を知らせる合図だそうです。平地で鳴き始める季節が早春であることから、春告げ鳥の別名があります。
春は、うきうきと心がはずむ季節です。今回は、「アートな植栽剪定とコミュニケーション」について考えてみましょう。
目次
- 植栽の効用
- 植栽の管理と遊び心
- コミュニティ形成
- まとめ
植栽の効用
植栽は、建物と住む人の表情を温かく変化させる力を持っています。植栽は手入れが大変という理由から、玉砂利やアスファルト舗装したマンションがありますが、いかにも殺風景で、住宅本来の目的である安らぎや癒しが全く感じられません。ガーデニングには思った以上の差別化効果があります。例えば、
- 外灯の足元に植栽し、温かさを醸し出す。
- 木とそれを照らす外灯を設置し、マンションのシンボルツリーとする。
- 歩道との境に植栽し、マンションの敷地を明確にする。
何よりも、植栽は春夏秋冬の季節感が味わえ、「朝露の新緑を見て心が落ち着く」とか、「植栽が温かくほのかな白熱灯の外灯に映され、心が温まる」などの効用があります。
植栽の管理と遊び心
植栽は居住環境として、資産価値としても重要です。植物は生き物なので虫がついたり、枯れたり、大きくなりすぎたりと問題が出ることがあります。資産価値を守り、良い状態に保つには、管理組合や管理会社、植栽剪定業者が連携して取り組む必要があります。
上の写真は「ドウダンツツジ」です。新緑、花期、紅葉と色彩を楽しめる期間が長いです。花は白色、釣り鐘のような感じで5mm程度の花が咲きます。12月には真っ赤に紅葉します。これは、散歩途中のとある町での光景です。何となく微笑ましく思いませんか。「ドウダンツツジ」に耳の部分を残していますね。それとクマさんの目と口鼻を描いた紙を輪ゴムで止めています。動物の顔をイラスト風に描き、小枝に取り付けるだけの簡単なものです。クマ、パンダ、ウサギ、タヌキさんなども面白いかもしれません。ドウダンツツジの春の緑、紅葉の赤をバックにしたクマさんのイラストも違った表現ができそうです。
ばかもん!誰が剪定のやり残しを許したのだ。植栽業者を変えろとか、剪定費用を減額させろとか、言わないでくださいね。これは、アートな植栽剪定と遊び心を理解する方へのご提案です。理事会でよく議論してから、剪定・企画をすることをお勧めします。
コミュニティ形成
アートな植栽剪定と遊び心があれば、道行く人や居住者の間でもコミュニケーションが増え、心温まるのではないでしょうか。実際、上の写真の植栽を見て歩く人は多く、その場でのコミュニケーションも弾んでいました。ほのぼのとした風景です。植栽管理や緑地改修、植栽を活用したイベントといった大きなテーマでなくとも、上の写真のようにちょっとした遊び心があれば、「おはようございます」「こんにちは」などの挨拶により、お互いの雰囲気が和み、次への会話につながります。
まとめ
樹木にクリスマス飾りをする例はありますが、マンション敷地内の植栽を利用して、遊び心をもったアイデアでコミュニケーションを図ることもできます。今回は、アートな植栽剪定とコミュニケーションについてまとめてみました。
北林真一
大学卒業後、一貫して不動産業界に従事してきました。
皆さまの大事なお住まい(マンション)のことは私にお任せください。
【得意分野】・合意形成の進め方 ・大規模修繕工事
【モットー】謙虚であれ、誠実であれ
【特技】日本酒と音楽(邦楽除く)は少しだけ詳しいです。
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