賃貸入居者情報未届けによるトラブル事例紹介

佐藤尚斗 佐藤尚斗

あなぶきハウジングサービス佐藤です。
過去の記事でもお伝えしてきましたが、マンションではさまざまなトラブルが発生します。
火災・漏水・孤独死・騒音・イタズラ…そんなトラブルの未然の防止や、起きてからの解決にはマンションにお住まいの方の協力が必要不可欠です。
その際に重要となるのは、お住まいの方の氏名や連絡先等の情報です。
区分所有者の方であれば、売買等により新たにマンションに入居する際には、「区分所有者変更届」という書類に情報を記入いただき提出いただく必要がありますが、この手続きは管理費等の支払いも影響するためか、ほとんど行っていただけます。
しかし、賃貸で入居される場合には「専有部貸与届」「入居者名簿」等の書類をオーナー様もしくは入居者から提出いただく必要があるのですが、なかなか提出されないのが実情です。
管理規約では賃貸に出しているオーナー様が専有部貸与届等を提出することが定められていますが、そのことをご存じの方は少ないのではないかと思います。
オーナー様に代わって管理規約等に詳しい賃貸管理会社が手続きを行っていただくのがベストではありますが、会社によっては行っていただけないことが多々あります。

入居者の情報が見届けのままトラブルが発生した場合、連絡するための情報を知るために、管理会社としてはオーナー様に連絡をせざるを得ず、些細なトラブルでもオーナー様にお手数をおかけすることにもなりかねません。
今回の記事で、入居者の情報がないことでどのようなトラブルが発生するのかというのを、実際の出来事で紹介させていただき、届出がいかに大切かということを感じていただければ幸いですす。

トラブル事例集

事例⓵ 宅配物の誤配送

宅配業者が「第一あなぶきマンション101号室」に対して配達を行おうとしたところ、誤って近隣にある「第二あなぶきマンション101号室」に宅配ボックスに入れてしまいました。
後から宅配業者が誤って投函してしまったことに気づいて当社に連絡してきました。当社にて、第二あなぶきマンション101号室の方へ誤配送の件と、宅配ボックス強制開錠の件をお伝えしようとしましたが、賃貸のお部屋となっており、届出がなかったことから入居者情報がありませんでした。
メモ等を投函して荷物の受取をしないように依頼をすることにしましたが、メモに気づかない可能性もあることから、オーナー様に連絡して入居者の情報を確認し、電話連絡をすることで今回のトラブルは解決しました。

事例⓶ 漏水事故

ゴールデンウィーク中の出来事でした。マンション1階の入居者より天井から水漏れがしているとの連絡があったため、おそらく原因であると思われる上階の方へ連絡を取ろうとしましたが、賃貸のお部屋で届出がなされていないことから入居者の情報がわかりませんでした。オーナー様に連絡をさせていただき、入居者の情報を伺いましたが、オーナー様もすぐに契約書等の書類が見つからないようでした。そこで、賃貸管理会社の連絡先を聞いて連絡をしてみましたが、ゴールデンウィークで休業中であり、早急に連絡を取ることができませんでした。
やむなくポストへメモを残して連絡を待つこととしましたが、結局連絡があったのは2日後であり、その後に漏水調査の段取りをしたため、漏水を止めることができたのは、発生から3日後となってしまいました。

事例⓷ 火災事故

以前投稿した記事にも記載しましたが、マンションで火災があった際には、消防にて安否確認が行われます。
当該マンションは賃貸住戸が多く、そのほとんどが入居者情報未届けとなっており、当社の方から情報をお伝えすることができず、安否確認が充分にできませんでした。
また、火災発生住戸の方は病院に運ばれたのですが、その方の入居者情報もなく、身元の確認ができなかったため、深夜1時頃でしたがオーナー様宅へ電話連絡をして情報をお知らせいただくようにしました。
しかし、やはり深夜に連絡しても電話には出ていただけず、翌朝に警察から連絡をして身元確認を行う対応がとられました。

まとめ

以上3件のトラブルをご紹介させていただきましたが、いずれにしてもあらかじめ入居者情報の届出を行っていただいていれば、初期対応でオーナー様に連絡をすることなく、迅速な対応が取ることができたと思います。

お部屋を賃貸に出すときは入居者情報を管理組合(管理会社)へ提出する。

大切なことですので、ご協力をいただければと思います。
当社でも入居者情報を収集できるように、管理組合の皆様と協力して進めて参ります。

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佐藤尚斗

佐藤尚斗

あなぶきハウジングサービス東京南支店 佐藤 尚斗(さとう なおと)
2012年に入社し、始めに経理業務に従事した後、現在までマンション管理(フロント)業務に従事しています。主に埼玉・東京エリアのマンションを担当してきました。マンションの会計の健全化、収支改善、修繕・資金計画の策定の提案に力を入れています。
お客様に信頼されるようにお客様起点の提案を行います。

保有資格:管理業務主任者 宅地建物取引士
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