日本特有の木の文化と建築の歴史

杉下宜久

こんにちは!
日装・ツツミワークス 第三事業部 杉下です。

今回は日本古来から現在の建築について紹介させて頂きます。

五重塔

日本各地には80を超える五重塔があるそうですが、今回は世界最古の木造建築である奈良県の法隆寺の五重塔を紹介させて頂きます。
法隆寺の五重塔は西暦670年に一度火災にあったとの事で現在の五重塔は火災後約30年かけて再建されたと言われており、西暦700年ごろより現存されていると言われております。
法隆寺の五重塔は1993年に世界遺産に登録されています。

五重塔の構造

法隆寺の五重の塔は木造建築とはいえ在来木造工法ではありません。現在の建築基準法では許可されない構造となっております。(通し柱で各層を繋げていない為、許可が下りないそうです。)
五重の塔の真ん中に心柱という柱を地面から上部まで設置し、地震の際、左右に揺れがあっても塔そのものが振り子の様に揺れ各階に損傷を与えない様な特殊な構造になっております。
世界で起きるマグニチュード6以上の地震の17.9%が日本周辺で発生しておるそうですが法隆寺の五重塔は阪神淡路大震災でも倒壊しておりません。(出典 一般財団法人 国土技術研究センターHPから)
地震の多い日本だからこそ当時建築を行った人たちは試行錯誤の結果、五重の塔を作ったのですね。
ご存じの方も多いかと思われますが、東京スカイツリーも似たような心柱のような役目を持つ最新の制振技術が採用されています。
1300年以上前の工法が現在の最新技術になり採用されているとは夢のような話ですね。
                  
濃尾・各務原地名文化研究会HPより出典              阪神淡路大震災被害状況

日本で最初のマンション

日本で最初のマンションは1916年に長崎県端島(軍艦島)に鉱山社宅として建てられたのが最初と言われています。
軍艦島は1974年に炭鉱が閉山された後は放置され居住されている人はいません。
ゆえに日本では未だ100年を超える鉄筋コンクリートの居住しているマンションは存在しておりません。
国土交通省の資料によると鉄筋コンクリート造集合住宅は建物の平均寿命とは68年、鉄筋コンクリート造事務所の平均寿命は56年とされていますが、外装仕上げにより寿命が150年に延命されると言われております。(国土交通省 期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について)

白川郷の合掌つくり

岐阜県白川村の茅葺き屋根で有名な合掌つくりの建物については江戸中期から昭和初期までにかけて建てられたと言われています。古い建物で築300年と言われており、国内では居住されている最古の建物に入るでしょう。

 

まとめ

日本の建築は木造が主になり、築1300年を超える五重塔や岐阜白川郷の合掌つくりの建物は築300年を超えても居住している建物になります。鉄筋コンクリート造のマンション同様に岐阜白川郷合掌つくりの建物もメンテナンスフリーな訳ではありません。定期的に茅葺き屋根の葺き替えが30~40年に一度必要なようです。日本のマンションの歴史は木造に比べ浅いですが各団体や会社が100年もつマンションを作ることに努力しています。大規模修繕工事や設備配管更新工事等行い延命処置を行っています。

実は最近SDGsの時代を反映した事や建築家 隈研吾がデザインした渋谷区にある木を利用したトイレ。
立て替えられた国立競技場は建物は鉄骨造ですが、屋根の部分は鉄と木の混構造になっています。
木造マンションも増えている様ですし、日本橋では地上18階高さ84mの木造オフィスビルの建設も始まっています。

みなさんも改めて日本の木の文化を見直して見てはいかがですか!

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

 

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杉下宜久

日装•ツツミワークス 
工事統括本部 第三事業部
杉下 宜久(すぎした のりひさ)

埼玉県出身 2011年入社
大規模修繕工事の現場管理に従事しております。
貴方に任せて良かったと言われる仕事を心がけております。
皆様が快適マンションライフを送れるよう頑張っていきます。

保有資格:一級建築施工管理技士
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