発生しやすい場所を知って、マンションのカビ対策をしましょう

木須 拓己

こんにちは、ダイエットが軌道にのらない木須です。
暑くじめじめしているのが原因でしょうか。ということで、今回は、湿度・カビについてお話します。

湿気大国の日本。
夏場と冬場は、お部屋の中と外の寒暖差が激しくなり、湿気や結露が発生しやすくなります。

特にマンションは、お部屋に窓がないことが多いため、湿気が溜まりやすい構造です。キッチン、洗面脱衣所、洗濯機廻り、浴室、窓廻り、北側の壁面といった湿気が多く溜まる場所は、非常にカビが発生しやすい危険な場所です。

そんな危険な場所を知って、まずは「換気」を中心に対策することで、お部屋の乾燥を促し、カビを発生させにくくしましょう。

※こちらの記事は2016年8月に投稿された記事を加筆・修正しております。

 

目次

  • できるだけ常時換気の心がけ
  • 水廻りの湿気対策
  • お部屋内で湿気がたまりやすい場所
  • まとめ

1.できるだけ常時換気の心がけ

最近のマンションだと、「24時間換気」が設置されていることもありますが、設置されていなくても、常時換気を心掛けてください。

昼間は窓をすべて開け、玄関ドアを少しだけ開けて空気が通るようにするなど、風を流す工夫が必要です。
夜間は給気口を開けて、レンジフードや各部屋の換気扇を点けておくだけでも効果的です。夜間は防犯上、窓は開放しない方法で換気をしてください。

カビ対策は、まず「換気」を行う=部屋を乾燥させることが一番の対策です。

水を使う部屋は窓を開けておく方が早く乾燥しますが、夜間は防犯も考慮して窓を閉め、換気扇を回しっぱなしにするだけでも効果があります。

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2.水廻りの湿気対策

キッチン・浴室・洗面脱衣所・トイレといった、いわゆるお部屋内の水廻りは、常に湿気がこもりやすい場所になります。
前述した通り、換気を行うことは基本として大切ですが、その他でもさらに気を付ければカビを防げる方法をご紹介します。

水廻りの中で、特に湿気がこもりやすいのが、浴室です。
マンションでは窓がないことも多く、換気扇だけでの換気では間に合わないこともしばしば。
換気以外で、カビを発生させない工夫として、お風呂上りに冷水シャワーで浴室の石鹸カスを洗い流すのが効果的です。
石鹸カスはカビ菌にとっての大好物のため、石鹸カスが残っているとカビの繁殖の手助けになってしまうからです。

全体を冷水シャワーすることで、浴室内の温度を下げる効果も見込めます。また、最後に浴槽や洗い場をタオルなどで水分を拭いておくことで、さらに効果が上がります。毎日のことで大変ですが、ここまで行えば浴室のカビ対策は完璧です。

洗濯機自体もカビが発生しやすいので、気をつけましょう。
洗濯後は、洗濯機のフタを開けっぱなしにして乾燥させ、部屋自体も換気をします。
洗濯機内も石鹸カスが残りやすいので、洗濯槽内やフタをタオル等で水分を拭き取っておくことも大切です。とにかく内部の湿気を残さないことが大事です。

さらに、洗濯の際に溶けやすい洗剤を使うことをおススメします。溶け残りの多い粉石鹸タイプより、液体タイプの洗剤を使えば、石鹸カスが残りにくく、カビの発生の抑止に繋がります。

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3.お部屋内で湿気がたまりやすい場所

1つは、押入れ内です。
しまっていた布団や洋服がカビてしまった・・・という経験がある方も多いと思います。

押入れは、来客がない時は襖を開けっぱなしにして、空気の滞留を防ぎます。
だいたい部屋の北側に設置されていることが多く、狭い空間なため、湿気が溜まりやすい場所です。その結果でカビが発生しやすくなるのです。

対策としては、押入れの棚板の上に直接モノを置かないことです。すのこを敷いてからモノを乗せるようにしましょう。
さらに、すのこの下に墨袋を敷き詰めるのも効果的です。墨袋は、本来一戸建ての床下に敷き詰め、調湿を目的とする商品です。ホームセンター等でも手軽に買うことができます。
私も1間の押入れ内に墨袋を3つほど置いたところ、洋服までカビてしまっていた押入れが、まったくカビなくなった経験があります。
また、家具の裏側もカビが生えやすい危険な場所です。壁とタンスや置き収納家具をぴったり隙間なく設置してしまうと、空気に逃げ場がなく、結露が発生した際に水分が残り続けてしまいます。ですので、壁と家具は少しだけ隙間を開けて設置しましょう。
なお、北側の壁や外気と接する壁には、家具を設置しないよう心掛けてください。

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まとめ

お部屋内の各場所で、特に危険な場所をご紹介しましたが、1にも2にも、まず「換気」です。
弊社でも「カビと結露をなんとかしたい!」というお問い合わせをよく頂戴しますが、リフォーム等、お金をかけて対策をすること以前に、「換気」と「除湿」のアドバイスをします。

正直なところ、カビや結露が発生しやすい場所は根絶することはできません。リフォームや工事でできることも限られています。

ですので、しつこくお伝えしますが、24時間常時換気を心掛ける、これが基本的に行わなければいけないことです。
その上で、第2段階目としてリフォーム等で手を掛けることをおススメします。

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木須 拓己

あなぶきハウジングサービス :木須 拓巳(きす たくみ)
分譲マンション管理会社で専有部(お部屋内)の様々なサービス開発・企画の立案、リフォーム&リノベーション・室内クリーニング、インテリア商品販売等、お客様の快適な生活をサポートする部署の担当。分譲マンションの管理会社を15年務めた実体験及び情報をわかりやすく伝えるために日々仕事に励んでいます。仕事での心情:ニーズを形にする
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