早めの準備が重要!マンションの寒さ・結露・凍結対策について

みなさんこんにちは。
あなぶきコールセンターの上田です。

当センター代表として、24時間365日様々なお問い合わせをいただく中で皆様に役立つ情報を発信できるように頑張りますのでよろしくお願いいたします。

11月も中旬に差し掛かり、あっという間に冬の寒さが近づいているような感覚ですね。
個人的には秋の涼しさが好きなのですが、ここ最近は長い夏が終わるとすぐに冬の寒さが迫ってきて「四季」はどこにいってしまったのかと思ったりしています。

そこで今回は冬が近づいているということで、マンション・アパートでの寒さ対策・結露対策についてご紹介したいと思います。室内の対策や凍結の対策について触れたいと思います。

コールセンターでも、11月ごろから冬の寒さに備えるためのご相談などをいただくことがあります。加えて、凍結などのトラブルは発生するのは、1月・2月が多いのですがトラブルが発生してからでは遅いですよね。
年末に大掃除もされる方もいらっしゃると思います。それに合わせてトラブルに備えた準備をしてみてはいかかでしょうか。

 

■お部屋の寒さ対策

●部屋が寒くなる主な原因

・窓の隙間から冷気が入ってくる

窓は室内外の熱の出入りが一番多い場所です。
冬の時期、窓から熱が流れ出る割合58%と半分以上を占めています。
完全に閉め切っていても、熱伝導の影響で温かい空気が室内から外に逃げて、外から冷気が入ってきます。
窓枠と窓ガラスのフレームには隙間があるのでそこから冷気が入ってきます。
加えて、古い物件のサッシはパッキンの劣化の影響で、より冷気が入りやすくなってしまいます。

 

・壁の厚さ

壁が薄い物件は気密性が弱くなり、室内の熱が外に逃げやすくなり全体的に寒くなってしまいます。

・コールドドラフト現象

この現象は、暖房をつけたときに発生するものです。
エアコンをつけているのに「床が冷たく、寒いな」と感じることがありませんか。
それがコールドドラフト現象です。

暖房で暖まった室内の空気が冷えた窓に触れることで冷気に変化。その冷気が床に流れ込むことで、実際の温度よりも家全体が寒いと感じるようになります。

 

●寒さ対策

・断熱シートや隙間テープの活用(アルミシートも)

手軽にできる手段としては、断熱シートや隙間テープの利用あります。
どちらも外の冷たい空気が窓やサッシの隙間から入ってくるのを防ぐ効果があります。

・カーテンを変える

こちらは、あまりされていない方も多いのではないでしょうか。
厚手のカーテンにすることで、外気の影響を受けにくくなり寒さ対策になります。
また、丈の長さも重要で、丈の長いものを設置することで寒さ対策になります。

私も一年中同じカーテンを設置しているので、この冬は寒さに耐えきれなくなったら、カーテンの交換も試してみようかと思います。

・窓を二重にする、断熱リフォームをする

かなり大がかりな手段になりますが、窓を二重サッシにしたり、断熱材や断熱塗料を用いたリフォームも対策の一つとなります。
ただ、こちらは費用や期間などかなり要する場合があるので、よく検討する必要があります。

 

■お部屋の結露対策

【なぜ、マンションで結露が発生してしまうのか】

結露ができる原因は、部屋の湿度が高いことと、部屋の中と外で寒暖差が激しいことの2つがあります。
空気中には一定の水分量が含まれており、その空気中にある水分の最大量を飽和水蒸気量といいます。
飽和水蒸気量は温度によって変化し、温度が低くなればなるほど少なくなります。
そのため、空気中の水分が増えて限界を超えるか、温度が下がり飽和水蒸気量が少なくなり、溢れた水分が液体化します。この現象を「結露」と呼びます。

特に冬場は室内も空気が乾燥しやすく、暖房器具や加湿器などで温度や湿度を上げているご家庭も多いのではないでしょうか。室温が上昇すると飽和水蒸気量も増加しますが、窓際の空気は外の冷たい空気と隣接しているので、温度が低く湿度が高い(飽和水蒸気量が少ない)状態になりやすく、結露が発生しやすなります。

 

 

●結露が発生しやすい場所

・窓ガラス

冬場になると、どの家庭でも暖房器具を利用して、窓を閉め切っていることがほどんとかと思います。
窓際は部屋の外側と内側の寒暖差が大きく結露が最も発生しやすい場所です。

・押入れの中

押入れの中は、衣類や衣装ケースなどで空間が狭くなってしまいます。そのため湿気が溜まりやすくなってしまいます。また扉を閉めてしまうと除湿も難しくなり結露の原因を作ってしまいます。

 

●結露対策

・換気

部屋の中の空気を入れ替えることが、結露対策では一番重要です。
ただ、冬場に長時間窓を開けるのは暖房の無駄遣いにつながるなど、難しい点も多々あります。
その際には、浴室やキッチンの換気扇を回したりするなども換気になるので有効に活用しましょう。なお、窓を閉め切った状態で換気扇を長時間回すと、室内の気圧が下がり、窓や玄関ドアが開きにくくなるので注意してください

マンションには、24時間換気が設置されているところもあるので、こちらも活用しましょう。
ただし、給気口のフィルターが汚れていると十分な換気ができなくなるので、フィルターの掃除もしておきましょう。

 

・除湿

冬場は空気が乾燥するので、加湿器などで湿度を高くすることが多いと思います。
ただ、加湿をしすぎると空気中の水分量が多くなってしまい、結露につながってしまうことになります。
エアコンの除湿機能や市販の除湿剤などを活用したり、加湿と除湿をバランスよくすることが結露防止につながります。

・ふき取り+洗剤

換気もして除湿もしているが、どうしても結露が発生してしまうこともあると思います。
その場合には早めにふき取りをしましょう。
ふき取りをした後に、中性洗剤を約10倍の水で薄め、タオルなどにつけて窓ガラスを拭くことで結露防止になります。
中性洗剤には水をはじく効果があるので、対策につながります。
しかし、効果は長く続かないので注意が必要です。

その他にも専用のシートを貼り付ける、洗剤とは別に専用スプレーを吹きかけることも手軽にできる対策になります。

そして、大がかりになってしまいますが、前述の寒さ対策でも上げたように二重サッシなどへの交換やリフォームをすることで結露対策をとることも可能です。

 

■冬の凍結対策

冬場に一番怖いのは、凍結によりお部屋の水が出ないことです。
事前に気づくことも難しく、いざ事が起きてしまうとどうすることもできないですよね。
北海道や東北の寒い地域だけの話ではなく、弊社管理のマンションでは中国地方や近畿地方でも凍結が発生しました。
全国的に発生しかねない事案ですので、このブログを見られた方はぜひ対策をとっていただけたらと思います。

・水道管の保温

発泡スチロール製の保温材などで保温してください。
タオルなどを巻き付けておくことでも対策につながります。

・メーターボックス内の保温

発泡スチロール製の保温材や布切れなどを濡れないようにビニール袋に詰めて、メーターボックスの中に入れてください。

以上が簡易的なものになりますが対策になります。
それでも実際に凍結してしまったらどうすればいいか?
こちらのブログにもまとめてありますの、ぜひご一読ください。

マンションにおける水道管凍結のトラブル事例と対策

 

■まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、まだ本格的に寒くなる前に早めの対策としてご紹介させていただきました。
実際にトラブルが起きてしまうと、どうしたらいいか困ってしまいますよね。

大掃除も近くなるこの時期。いつもは手を回していない細かな場所も見る機会もあると思います。
未然にトラブルを防いで厳しくなるかもしれない冬を快適に過ごしていきましょう。
今回も最後までブログを見ていただき、ありがとうございました。

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上田真広

あなぶきハウジングサービス 上田 真広(うえだ まさひろ)
保有資格:賃貸不動産経営管理士

愛媛県出身。
新卒で入社し、1年間岡山県岡山市で賃貸仲介の業務をし、2年目にあなぶきコールセンターにてお客様の日々のお問い合わせに対応。
3年目はCX事業部にて主に賃貸部門の新規事業立ち上げに従事。
4年目の今は再度あなぶきコールセンターにてお客様対応だけでなく、センター内の業務を円滑に進めれるようにサポートをしています。
コールセンターに寄せられるお困りごとはもちろん、これまでの経験を元に皆様の役に立つ情報を発信できるように一生懸命頑張ります。
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