こんにちは。
今回はマンションでの高齢者の独り暮らしにおける安否確認について、ご紹介致します。
目次
- 1.高齢者の独り暮らしで気を付けること
- 2.安否確認をする際の注意事項
- 3.まとめ
1.高齢者の独り暮らしで気を付けること
近年、高齢者の独り暮らしが増えてきていますので、高齢者の独り暮らしにおける注意点をご紹介いたします。
【何かあった際の緊急連絡先を管理組合で把握】
高齢者が多く住むマンションでは、何かあったときのために連絡する、緊急連絡先を管理組合に報告することをおすすめします。方法としては、居住者名簿を作成するための届け出用紙に緊急連絡先欄を設け、氏名、住所、入居者との関係、連絡先(自宅・携帯)を必須項目にして、管理組合に提出するようにします。なお、この情報については管理会社への情報開示を承認する旨の記載をしておくことが重要です。いざという時に管理会社に協力してもらうことが多いためです。
【親族とのこまめな連絡を取ってください】
高齢で独り暮らしの方は、親族(ご兄弟・お子さん)とこまめな連絡を取ることをおすすめします。旅行などで長期で不在になることを連絡をしておらず、連絡がとれないことで親族が心配され、自宅に訪問しても応答がなかったので玄関扉の鍵を壊して安否確認を行い、本人は不在で大事には至らなかったものの、鍵を破鍵した費用が発生したという事例があります。
【長期不在する際は、管理組合へ届出をおこなってください】
マンションを長期不在にされる際は、管理組合へ長期不在届を提出することで、管理組合や管理会社が状況を把握できますので、ご親族などからの問い合わせにも対応することができます。
2.安否確認をする際の注意事項
つぎに、お部屋の中の安否確認を行う際の手順についてご紹介します。親族が鍵などを預かっている場合は問題ありませんが、鍵を預けていない場合には、鍵を壊すしかありません。
【管理会社へ連絡】
安否確認を行う前に管理会社へ連絡をして、長期不在にすることをを管理会社に伝えていないかをまず確認しましょう。それだけで安否確認ができる場合もあります。そして、管理会社に連絡したときは現在の状況と、安否確認のために部屋に入る準備があることを伝えておきましょう。
【警察へ連絡】
安否確認を行う際は最悪のケースも考えて警察へ連絡し、状況を報告して立会いの依頼をしてください。お部屋に入って本人がいなかった場合は、本人の安否確認ができるまで警察へ尋ね人の届出が必要になることを覚えておきましょう。
【鍵屋の手配をおこないましょう】
玄関扉の鍵を壊して入ることになりますので、鍵屋の手配をおこないましょう。鍵を壊す際は警察の立会いが必須となることを覚えておきましょう。(鍵の業者は警察の立会いがないと鍵を壊すことはおこないません)
3.まとめ
1番お伝えしたかったことは、高齢者本人およびご親族がこまめに連絡を取り合うことで、安否の心配をせずに済むということです。また、コミュニケーションが安心を生みますので、ご高齢のご家族がいらっしゃる方は、必ず経験されることだと思いますので、ご参考にしてください。安否確認の必要性を感じた際は、管理会社に相談してみましょう。
松井 久弥
2000年あなぶきハウジングサービス入社。
全国10都道府県において、管理担当・リプレイス営業・新規拠点立上げ・部門責任者に従事。特にマンション管理会社のM&Aにおいては、案件化からデューデリ・譲渡契約・お客様対応全般・統合後プロセス(PMI)までを実践。
マンション管理士、M&Aシニアエキスパート。
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