必見!分譲マンションで共用自転車導入の際の確認事項

飯野琢磨

こんにちは。

あなぶきハウジングサービスの飯野です。

みなさんがお住まいのマンション自転車置場は十分なスペースが確保されていますか。

以前分譲マンションの自転車問題について記事を書きましたが、そこで紹介した共用自転車の導入について掘り下げてみたいと思います。

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目次

  • マンション自転車置場の現状
  • 共用自転車とは
  • 共用自転車導入の注意点1
  • 共用自転車導入の注意点2
  • まとめ

 ・マンション自転車置場の現状

分譲マンションの自転車置場はマンションの規模に対する自転車置場の数や立地条件等により状況が大きく異なります。自転車が駐輪できる区画に対して多く止める場所がない場合もあれば、逆に自転車置場がほとんど空き状態となっている場合もあります。自転車が多い場合は減らす対策もしくは自転車置場のスペースを増やす対策が必要ですし、自転車置場が空いているときは使用料が高額なのかもしくは自転車を所有する居住者が少ない可能性が高いため自転車置場使用料の減額や別の用途への変更を考える必要があるかと思います。今回ご紹介する共用自転車の導入は自転車を減らす為の対策ですので主に前者の対策となりますが、自転車置場のスペースを別の用途へ変更する場合は有効な対策ですので参考にしてください。

・共用自転車とは

共用自転車とはその名のとおりマンション管理組合で購入する自転車で、管理組合員全員の所有物となる自転車です。マンション管理組合で自転車を購入する代わりに居住者の自転車置場への駐輪を制限します。こうすることにより自転車置場を整備することが可能となります。

・共用自転車導入の注意点1

共用自転車を購入して自転車置場を整備する場合、一番問題となるのが現在利用されている自転車です。すでに飽和状態の場合、突然駐輪禁止にしてしまうのは居住者にとって大きな負担となります。自転車を減らしていく場合は例えば1住戸1台までなど段階的に減らしていく方が負担は少ないと思います。

・共用自転車導入の注意点2

共用自転車を導入する場合、トラブル防止のため新しくルールを決める必要があります。「レンタサイクル使用細則」というような形で細則に定めるといいと思います。

鍵の保管方法や予約方法、予約は使用する○日前と予約開始時期を定めたり、予約できる最長の期間などはもちろんのこと、自転車のブレーキ制動や空気圧の確認等自転車そのものの管理方法、共用の自転車を利用中に発生した事故に対する免責等も定めておく必要があるかと思います。

使用細則の制定は管理組合単独で作成するには大変な労力が必要ですし、鍵の保管についても管理組合単独で行う場合は責任者に大きな負担がかかります。

鍵の保管には宅配ロッカーを利用したり、管理会社では使用細則のひな型が準備されています。管理組合だけで悩まずにぜひ管理会社へご相談下さい。

まとめ

共用自転車を導入することにより自転車を大きく減らすことも可能ですが、外部から転居してくる居住者の目線からすると自転車を置けないマンションはそれだけで敬遠してしまう、ということも考えられます。マンションの立地条件にもよりますが、共用自転車の導入時に居住者が所有する自転車を駐輪するスペースはどこまで設けるかを慎重に検討する必要があります。

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飯野琢磨

あなぶきハウジングサービス 飯野 琢磨(いいの たくま)
前職では大工や建築積算を経験。入社後、マンション修繕工事のコンサル業務、分譲マンションのリプレイス営業、分譲マンションのフロントを経験。
マンション管理のことについてはもちろんのこと、リフォームやリプレイスなどさまざまな視点から幅広い情報を提供します。
所有資格:一級建築士・マンション管理士・管理業務主任者・宅地建物取引士
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