手洗い実験で正しい「手洗い」を身につけましょう!

丹治博 丹治博

こんにちは。あなぶき社宅サービスの丹治です。
さて今回は、食品衛生の重要事項について、管理栄養士の高吉からご紹介せていただきたいと思います。
それでは、高吉さんよろしくお願いします。

こんにちは!あなぶき社宅サービスの高吉です。
高吉担当分では主にメニュー紹介をしていますが、今回は食品衛生管理上で最も大切な「手洗い」ついてご紹介しようと思います。後半では身近にあるものを使った簡単な実験もご紹介しますので「正しい手洗い」習得の参考にしてください。

「手洗い」は大切?

弊社で管理させていただいている寮や社宅、保養所ではお食事も提供していますので、当然のことながら、大切なお客様の命と健康を守る為、食中毒を出さないように、お食事の衛生管理には万全を期しております。なかでもノロウイルスは感染力が非常に強く、ノロウイルス食中毒を防止することは食品衛生上最大の課題です。弊社では防止対策として手の2度洗い確実な加熱生野菜の消毒温度管理の徹底などをあげております。
これらのことは当然調理従事者が気を付ける事項ではありますが、「手洗い」に関してはお客様もご協力を呼び掛けております。

ノロウイルスは毎年10月頃から流行が始まり、12月に流行のピークを迎え、近年は梅雨明けまで流行期が続く傾向にあります。

以下のグラフをご覧ください。

出典:国立感染症研究所ホームページ

こちらの資料はNIID(国立感染症研究所)のグラフに弊社で年度、月などを追加したものです。調理従事者の入社研修でも使用しています。
これはウイルスまたは細菌による感染性胃腸炎の週ごとの報告数をグラフにしたもので、10月~3月の発生動向は主にノロウイルス、3月~5月は主にロタウイルスによるものといわれています。
2020年(薄い水色)と2021年(赤色)のグラフは例年と比較して明らかに発生数が少ないことが分かります。2020年からは新型コロナウイルスにより手洗いうがいが習慣づけられていることもありノロウイルスを始めとする感染性胃腸炎の抑制にもつながっているのです。このグラフからも食中毒はご家庭でも実際に起こっている身近なものであり、「手洗い」が如何に大切かお分かりいただけたのではないでしょうか。

私たち調理従事者とお客様が互いに衛生意識を持って、念入りに「手洗い」を行うことが一番の予防となるのです。さらに毎年この時期になると調理従事者とお客様向けに文書やポスターにて注意喚起を呼びかけ、食中毒予防に尽力しております。

では正しい「手洗い」とはどのようなものでしょうか。

正しい「手洗い」とは

幼い頃から、食事の前は手を洗う、外から帰ってきたら手を洗う、、、と習慣づいているはずです。しかし慣れというのは怖いものでだんだんと省略されてくるものなのです。
ぜひこの機会に手の洗い方を見直してみましょう。

弊社で推奨している手洗い手順は以下の通りです。
① 流水で汚れを落とす
② 手指用洗剤を手に取り、手のひらをこすり、よく泡立てる
③ 片方の手の甲をもう片方の手でこする
④ 指を組んで両方の指の間をこする
⑤ 親指は片方の手で包み込んでこする
⑥ 他の指先は手のひらでこするように洗う
⑦ 手首をつかんでこすり洗う
⑧ (手首をつかんでこすり、肘まで洗う)
⑨ (爪ブラシを使って指の間をブラッシングする)
⑩ 流水ですすぐ
⑪ ペーパータオルで水気をよくふき取る
⑫ 手指用消毒剤をよく揉み込む
※(⑧⑨)は調理従事者用

指先や爪の間、指の間、親指、手首、手のひらのしわは洗い残しやすいので特に意識して洗いましょう。

でも「正しい手順で手を洗ってもちゃんと洗えているかわからないわ。」「子供にもわかってもらいたいわ。」という方に今回はご家庭でもできる簡単な実験をご紹介します。

手洗い実験 ~手の洗い残しチェック~

これはヨウ素でんぷん反応を利用したもので、普段の「手洗い」での洗い残しが確認できます。
ヨウ素でんぷん反応とは小学校の理科でもおなじみの・・・褐色のヨウ素液が、デンプンと反応すると青紫色に変化するという反応です。ある身近なものを使ってこの反応を応用し、「手洗い」の実験をしてみます。

用意するものは以下の通りです。

【材料】
でんぷんクリーム
・片栗粉・・・・大さじ2
・温水・・・・・400ml
ヨウ素液
・うがい薬・・・大さじ2
(ヨウ素含有のもの)
・水・・・・・・1ℓ

【使うもの】
・コップ
・スプーン
・大きめの容器
・ハンドソープ

では早速始めましょう!

【方法】
① コップに温水を入れ、少しずつ片栗粉を入れ混ぜる。(でんぷんクリームを作る)
② 大きめの容器に水、うがい薬を入れ混ぜる。(ヨウ素液)
③ でんぷんクリーム①を両手全体にすりこみ、乾燥させる。
④ ハンドソープで手を洗う。
⑤ ヨウ素液②に手を浸す。
⑥ 手をヨウ素液から出し、色がついているか確認する。

でんぷんクリームの洗い残しがあるとヨウ素液と反応し、このように色が付きます。

十分に洗えていないとひと目でわかりますね。
先ほどご紹介した洗い残しの多い部分は着色しやすいので確認してみてください。

確認し終わったらきれいに洗い流しましょう。

まとめ

実験をしていると夏休みの自由研究を思い出しました。
今回は片栗粉を使用しましたがでんぷんが含まれていれば反応は起こるので、小麦粉でもできそうです。
専用の液と紫外線を使ったチェック方法もよく見かけますが、お手軽にできる今回の方法も目に見えてわかりやすいので是非ご家庭で試してみてくださいね。

ご家庭でも起こりうる「食中毒」は手洗いで未然に防げるので今一度意識を持って気を付けていきましょう。
また「正しい手洗い」はコロナウイルスの予防にも大変効果的ですので、おすすめ致します。

今回は給食業務における食品衛生管理を切り口に「手洗い」を取り上げました。弊社では企業様の施設管理、食堂運営など福利厚生に関するお困りごとを解決いたします。何か施設の管理・運営にお困りのことはありませんでしょうか?
少しでもお困りや気になる事がございましたら、是非、私ども『あなぶき社宅サービス』にご連絡ください。これを機会に、弊社ホームページもご覧いただけると幸いです。
弊社ホームページ ⇒ あなぶき社宅サービスホームページ

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丹治博

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あなぶき社宅サービス  丹治 博 (たんじ ひろし)
社宅サービスは企業や官公庁の社宅・寮管理と給食の提供を行っています。
私は給食関連の食品衛生管理や安全衛生管理を主に担当しております。
このブログでは食にまつわる事も含め、皆様のお役に立ちそうな事を中心にお伝えしていければと思っています。
趣味はダーツです。仕事も趣味も一投入魂。
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