【第2弾】掃除のプロが語る、清掃業界のお仕事【掃除屋あるある】~30年後の清掃業界は…~

神中一記

こんにちは、あなぶきクリーンサービスの神中です。

今回は 『掃除屋あるある第2弾』ーー!!(∩´∀`)∩ワーイ

前回の記事が意外と好評で「面白かったです!」などのお声もいただき少し調子に乗っちゃってます(笑)

↓前回の掃除屋あるあるはこちら↓
掃除のプロが語る、清掃業界のお仕事【掃除屋あるある】

まだまだエピソードはありますが、今回も特に思い出に残っているものやこれまでの掃除屋経験を振り返って思うことなどを4つご紹介したいと思います。

ep1. 夜間作業+剥離洗浄は一大イベント!?

皆さんのお家の床にワックスは塗られていますか?
最近建てたお家やマンションだとワックスの要らない床材だったりしてワックスが塗られていないかもしれませんね。
この床用ワックスは【床材の保護】を目的に塗られています。しかし、その保護能力は永久ではありません。
そして年数を重ねたワックスは変色し見た目も悪くなっていきますので数年に1度、古いワックスをすべて除去する【剥離洗浄】が必要になってきます。が…

労力も時間も通常の作業の2倍以上掛かる本当に本当に大変な作業なんです。

そしてこの【剥離洗浄】と以前ご紹介した【夜間作業(戦場)】が合わさると…

1周回ってイベントになります。ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

みんな変なテンションなんです(笑)

あきらめちゃってるんですよね。早く終わらないのが分かってるので(笑)

しかし剥離作業を終えた床は色味が明るくなり艶も元通りで惚れ惚れすることも。
そして、やりごたえトップクラスの作業を終えた作業員さんたちはヘトヘトになっていますが、少し満足そうな顔をして帰っていきます。

皆さんがよく行くお店がなんだか明るくなったように感じたら
『めっちゃ頑張ったんやな』って思ってあげてください。(笑)

 

ep2. 初めての高所ロープ作業

前回のあるある記事で高所ロープ作業の記事を書いていたときに、初めて作業をした時のことを思い出しました。先輩からの「ちょっとやってみる?」の一言から始まり、なんだかんだ10年ほどやっていたので全然『ちょっと』ではないのですが…今では自分の誇れるスキルの1つになっています。

初登校、初出勤 など…『初』と付くものは多少の緊張をするものだと思いますが、高所ロープ『』作業の時の緊張や恐怖を超えるものには未だ出会っていません。
バラエティー番組の罰ゲームなどで見ることがあると思いますが、まさにうってつけでしょうね(笑)

このロープ作業に使われるロープは登山などでも使われる『ザイル』と呼ばれるロープを使っていたのですが
ロープの直径が約1cm前後と細く、初めてロープを持った時には「本当に大丈夫ですか?」と、何度も聞いてしまいました。
興味本位で「やる」と言ってしまった以上、後に引くこともできずぶら下がりました。が…
恐怖と緊張により作業をすることはできず、地上に向かってブレーキを掛けながらゆっくりと降りていくことしかできませんでした。

最近はロープ作業をする機会が少なくなりましたが、未だにブレーキを掛けても降下が止まらない夢を見るくらいのトラウマにはなっていますよ(笑)

ep3. 『きれい好き』と『キレイ好き』

タイトルを見て「どうゆうこと?」となった方もおられるかもしれませんが、私が勝手に思っていることを表現するにあたって書き分けているだけですので気にしないでください(笑)

一色単に『綺麗好き』といっても様々なタイプの方がいると思いますが、大きく分けると『潔癖タイプ』のきれい好きと『ビフォーアフタータイプ』のキレイ好きの2タイプに分かれます。

このタイプの違いは掃除屋さんにとってとても大きな違いになります。

『潔癖タイプ』のきれい好きさんは「常にきれいな状態にしておきたい」というきれい好きさんなのでマンションの管理員さんがこのタイプだととてもきれいなマンションだったりします。
しかし、こだわりの強い方が多いので最終チェックがとても厳しく、掃除屋さんはドキドキします(笑)

逆に『ビフォーアフタータイプ』のキレイ好きさんは「汚れているものがきれいになるのが好き」というキレイ好きさんなので長年掃除屋さんをしている人などはこのタイプの人が多く、実は私もこのタイプだったりします。ワックスの剥離洗浄なんて大好物ですね(笑)
しかし、『作業前と作業後の差』ばかりに気を取られ、細かい部分の指摘を受けることもしばしば…(;^_^A

1か所ずつ確実にきれいにする代わりに時間の掛かる『潔癖タイプ』
作業前後の仕上がりに気を取られ、速さと引き換えに細かいミスのある『ビフォーアフタータイプ』
この2つが丁度よく混じりあった部分を目指すことが私のモットーとする『究極のハイスピード・ハイクオリティの探求』に繋がるのかなと思いつつ、これからも精進していきたいと思います。

ep4. 30年後の清掃業界は…

私がこの業界に入ってかれこれ10年以上経ちますが、この10数年でも清掃業界はかなり変わったなと思います。特に変わったなと思うものは【清掃機材】ですかね。
メーカーさんの頑張りによりバージョンアップしたものや、新技術の開発により新しく生み出されたもの、またそれに伴い淘汰され無くなってしまったものもあったりします。

例を挙げるなら、「今まではコンセントから電気を供給しなければならなかったものがバッテリー式になり、場所を選ばずに使うことができるようになった」 と、いったところでしょうか。
この違いはそれまでの作業効率を一変させるような違いですのでプロの掃除屋さんからすれば『喉から手が出るほど欲しいもの』だったりします。
(ただ昔のものの方が丈夫だったり修理しやすかったりするんですけどね 笑)

この先、人手不足解消を目的とした『業務用お掃除ロボット』などが開発され、今よりもさらに清掃業界は変わってしまうのだろうなと思っていますが、1つだけ断言できることがあります。

掃除の仕上げは人の手によってでしかできません。

おそらく私が定年退職するであろう30年後もその事実は変わらないと思います。
しかし、今より少しでも作業が楽になる技術が開発されるのであれば
それはそれで楽しみだったりするんですよね(笑)

まとめ

いかがでしたか?
プロの掃除屋として様々な『酸いも甘いも』を経験した結果  今の私がいるわけですが、こうして面白おかしく記事にできる日が来るとは思ってもみませんでした。
下積み時代を経てあなぶきグループに入り、当時とは違った見え方や考え方を持つようになりましたが、どのエピソードも今となっては『いい思い出』ばかりで語りだすと止まらなくなってしまい困ってます。
まぁその結果エピソードを1つ削ることになってしまったんですけどね…(笑)
また第3弾でご紹介したいと思いますので楽しみにしていて下さい!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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神中一記

あなぶきクリーンサービス:神中 一記(かみなか かずき)

愛媛県出身。広島にて清掃管理業務を担当。
21歳で清掃の業界に入りマンション・アパート・戸建て・テナントビル・製造工場 etc...様々な建物の様々な ”汚れ” と向き合い、高所ロープ作業や樹木の剪定作業にいたるまで現場の最前線で磨いたスキルとキャリアには自信を持っております。
プライベートではわんぱく盛りの2児の父親として子育てに奮闘中。
根っからの職人気質の頑固でせっかちな若造が、『究極のハイスピード・ハイクオリティの探求』をモットーに日々精進しております。
掃除のプロとしての経験や実体験を交えながら皆様のお役に立てる情報を発信していけたらと思っております。
【保有資格】
ビルクリーニング技能士・電気工事士・消防設備士・消防設備点検資格者
高所ロープ作業技能修了・高所作業車技能修了 など
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